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帝王切開の増加に人類の進化を妄想する

児頭骨盤不均衡

「児頭骨盤不均衡」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

妊婦の検診で判明する、胎児の頭のサイズが母体の骨盤のサイズよりも大きいという状態のことです。

赤ちゃんが産道を物理的に通れないため、普通の分娩が困難となり、その対処として帝王切開による出産となる場合が多いです。

うちの子の妊娠の時がまさにこれでした。
先生「う〜ん、こりゃ、骨盤が男性のように狭いね。児頭骨盤不均衡で赤ちゃんが通れないからオペだね。」

「これまで安産型だと思っていたのに」と、妻はショックを隠せない様子でした。

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児頭骨盤不均衡が進化に影響?

さて、こんな言葉が登場したのは、下記のニュースを読んで、久しぶりに言葉を目にしたからです。

headlines.yahoo.co.jp

www.bbc.com

ニュースをざっくり言えば、

  • 児頭骨盤不均衡のケースが昔と比べて増えてきている
  • 現代医療の帝王切開により、骨盤が小さい母体、頭が大きい赤ちゃんでも無事に出産できるようになった
  • 自然選択で淘汰されていくべき個体(骨盤の狭い母)が淘汰されなかったことで、人類の進化に影響しているではないか

というお話です。

30件が36件になったというデータは少なすぎるのではないかという疑惑や、栄養状態の改善など遺伝的な要因以外もあるはずのため、ちょっと眉唾な分析ではあります。

ただ、うちの子も、医療技術が発達していない昔であったら、難産の末、母子ともに生死の危険があったわけです。

そして、わが子がいつか妊娠・出産するときも、母の形質が受け継がれていれば、同じように児頭骨盤不均衡で帝王切開に。

自然の摂理では産まれてこれず、淘汰されていくべきものが残っていき、人類の進化に影響するというのも、わが子のケースを考えると妙に納得できました。

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さらに飛躍するとSFの世界に。

帝王切開による分娩は、日本ではもう20%程度になっており、5人に1人は帝王切開というデータもあるようですね。

冒頭の児頭骨盤不均衡というケース以外にも、逆子などの場合で出産リスクを低減したい場合などにも選択する場合もあるようです。

帝王切開手術にはお金がかかりますが、出産リスクと天秤にかければ安いものかもしれません。

あと気にするのは「出産の痛みも知らないで」と、姑さんをはじめ先輩母の心無いマウンティングくらいで、医師も報酬がっぽりでウィンウィンということで、今後もどんどん増えていくかもしれません。


妊娠出産の話でいけば、最近では高齢出産も増えているということもあり、不妊治療も増加傾向にあります。

これまた、生まれつき生殖能力が低く、自然の摂理では子供が作れず子孫を残せなかった人も、子供をもてるよう医療技術が進歩しました。

また、同性愛でも体外受精で子供を作るというような事例も増えてきてますね。


昔は子孫を残せなかった個体が子孫を残す。これがどんどん世代を重ねるていくうちに、人類の進化における、自然選択がどんどん歪んでいくのかもしれませんね。


そのうち、オスとメスの有性生殖による普通の妊娠・出産というのはいつしかなくなって、SFのように子供は試験管だけで誕生したりクローンで増えたりする世界も本当にくるのかもしれないな、と思ってしまいました。

↓進化をテーマにしたボードゲーム。値段がはるので価格が落ちないか待っています。
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