親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

バンドメンバーを集めネコのカルテットを結成しよう!競りカードゲーム「酔いどれ猫のブルース(Katzenjammer Blues)」

2月22日はネコの日、ということで、ネコのボードゲーム・・・と思っていたら、3月になってしまった!

見事にタイミングを逸してしまいましたが、ネコがメインのカードゲーム「酔いどれ猫のブルース(Katzenjammer Blues)」です。

原題のKatzenjammerという言葉は英語で「二日酔いの」を意味のようです。ドイツ語のKatze(ネコ)から来ている言葉らしいですが、ネコで二日酔いとはどんな由来なんでしょうね。
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ネコのバンドメンバーを集めカルテットを作ろう。

ゲームのテーマと目的

あなたはネコの音楽プロデューサー。メンバーを集めてバンドをデビューさせましょう。

ライブハウスにいけば腕に覚えがあるネコたちに出会えます。同業者に負けないようメンバーをトレードしてバンドを編成していくするのが腕の見せ所。

カルテットを結成させ、報酬のネズミをガッポリ稼ぎましょう。

内容物

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猫のバンドマンが描かれたネコカード。1から5までの数字とヴォーカルのジョーカーのカードが、各15枚ずつあります。

絵柄に特段意味はないのですが、サックスやトロンボーン、ブルースハープが登場するなど、ジャジーな感じが音楽好きな私にはツボなデザインです。

黄色いネズミカードは24枚。得点を示します。

準備

まず、最初のバンドリーダー(親)を決めます。

バンドリーダーはカードをシャッフルし、手札として各プレイヤーに6枚ずつ配ります。

残りは山札として、裏向きにして中央におけば準備完了です。

ゲームの流れとルール

ゲームは、1バンドマン登場〜2メンバー獲得〜3カルテット結成の流れで進行していきます。

1 バンドマン登場

バンドリーダーは山札から1枚ずつめくり、表にして並べていきます。同じ数字がでるか、ジョーカーがでたらめくるのは終了です。
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2 メンバー獲得(競り)

場に並べられたカードに対して、競りを開始します。

バンドリーダーの左隣から、時計回りに入札をしていきます。入札は手札のネコカードを複数集めて行います。

入札するカードの組み合わせは、バラ(全違う数字の2枚以上の組み合わせ)か、セット(同じ数字の2枚以上の組み合わせ)のいずれか。
「バラ2枚〜1の3枚セット〜2の3枚セット」というように口頭で入札していきます。
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※実際は競りの際にカードを出さなくてもいいです。

オークション方式ですので、下記のルールで前の入札者より強いカードを出さないと入札できません。

  • バラ、セットともに、カード枚数が多いほうが強い
  • 同じ枚数のセットはバラより強い
  • 同じ枚数のセットだと数字が大きい方が強い


入札したくなければパスもできます。最後に入札した人以外全員がパスすれば、落札です。

落札者は入札に使ったカードを捨てて、場札を手に入れます。

なお、ジョーカーはワイルドカードとして使用できますが、ジョーカーを使用したあとは、使ったジョーカーを別にして置いておきます(得点計算時に使用)。

落札者がバンドリーダーとして次のラウンドを始めます。

3 カルテット結成

落札者は、落札したカードも含めて手元に同じ数字のカードが4枚揃っていればカルテット結成として、自分の前に出すことができます。

カルテットを出したら、カードの数字の分だけチーズカードを手にいれます。

なお、ジョーカーは入札同様ワイルドカードとして使用できますが、ジョーカーだけのカルテットを作れば、点数は獲得できませんがジョーカーを捨てることができます(得点計算に影響)。
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4のカルテットと3のカルテットで7枚のネズミカードをゲット

終了と勝敗

山札がなくなるか、ネズミカードがなくなればゲーム終了です。

ネズミカードカードの枚数が得点です。また、出した札と手札を数えてジョーカーが一番多いプレイヤーはマイナス5点となります。

得点が一番高いプレイヤーが勝利です。

2人から遊べる競りゲーム

競りゲームは、FACE TO FACEのシチュエーションが生きてくる、アナログゲームならではジャンル。

手札であるネコで入札をして、手札になるネコをまた獲得するシステムは、なかなか面白いシステム。「マネー」にも似ているところがあります。

www.boardgamepark.com

ネズミカードは意外と少ないので、早めにカルテットを出したいところ。けれど、カルテットを出せば、その後に入札に使える手札も減ってしまう。

手札がないと入札に参加できず身動きができなくなるので、ある程度手元に持ちつつネズミカードもゲット。悩ましいところです。


競りゲームはやはり、プレイヤー同士の駆け引きが楽しいもの。場のノリで高値で入札して、「あれ?なんでこのカード手に入れるのに手札をこんなに浪費したんだろう」となることも。
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ただ、競りというジャンル、わが家ではあまり人気のないんですよね…。モダンアートなどもそうですが、うちだけかもしれませんが、競りは子供にはあまり向かないのかもしれません。
www.boardgamepark.com

個人的にはネコのイラストと、珍しい2人から遊べる競りゲームということで、秀作のカードゲームだと思います。

項目 公式表記 コメント
年齢 10歳以上
時間 30分
人数 2-6人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人が楽しい
2人でも楽しい ★★★☆☆ 2人でも遊べます
総合評価 ★★★☆☆ 2人から遊べる競りゲーム

酔いどれ猫のブルース 日本語版

酔いどれ猫のブルース 日本語版