親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

「ナインタイルパニック(Nine Tiles Panic)。ワチャワチャ感が楽しいリアルタイムパズルゲーム。

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本日のボードゲームは、9枚のタイルを並べ替えて遊ぶ「ナインタイルパニック(Nine Tiles Panic)」です。

以前にも紹介した「ナインタイル」の後継作。リアルタイムでのタイル並べを競う基本ルールを踏襲しつつ、「パニック」の名のとおりワチャワチャ感がアップしています。

www.boardgamepark.com

タイルで道をつなぎつつ、お題を達成しよう

テーマと目的

9枚のタイルを並べて道をつなぎ、町を完成させましょう。

勝負にあたっては3つの「お題」が用意されているので注意。早く完成させるだけでは勝てません。

素早くかつお題を達成を競いましょう。

内容物

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オインクゲームズではお馴染みのコンパクトサイズの箱・・・・ではありますが、かなりの厚み。中にはぎっしりコンポーネントが詰まっています。

メインで使用する5人分のタイルに加え、お題カード、スコアボード、プレイヤーコマ、順番マーカー、砂時計が入っています。
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本家ナインタイルでもお馴染みの正方形のタイル。9枚のタイルで1人分。絵柄としては「ハンバーガー好きの宇宙人の地球侵略」がテーマになっています。

準備

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スコアボードは3枚並べ、スタート地点にプレイヤーコマを並べます。

プレイヤーコマの色に対応したタイルセットをとり、中央にはお題カードと順番マーカーを配置して準備完了です。

ナインタイルパニックのルールとゲームの流れ

道が繋がるようにタイルを並べて街を完成させ、お題カードの条件を達成して得点を集めることが目的です。
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お題カードを3枚めくってオープンにし、これが今回のお題。砂時計をひっくり返してゲームスタートです。

各自9枚のタイルを道が繋がるように並べていきます。

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上記のようになるのはNG

  • 街は3x3の形になること
  • 道は途中でタイル同士つながること
  • 道はタイル内で完結せず端が外にでること

がルールです。

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街を完成させたプレイヤーは、順番マーカーを1から順番に1つ受け取るとともに、砂時計をひっくり返します。

勝敗

砂時計が落ち切る、または全員の街が完成したらラウンド終了です。

得点計算となりますが、順番マーカーを獲得できなかった(砂時計が落ちるまでに完成できなかった)プレイヤーは、得点計算に参加できません。

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お題カードの条件を一番多く達成(同数の場合は順番マーカーが小さい方が優位)しているプレイヤーから、以下の得点を獲得しコマを進めます。

  • 1位 プレイヤー人数分の得点
  • 2位 プレイヤー人数−1点
  • 3位 プレイヤー人数−2点

 
目標得点を達成したプレイヤーが出るまでラウンドを繰り返し、最高得点のプレイヤーが勝者です。

どの目的を優先するか。悩ましさたっぷりのパズルゲーム

時間内で道が繋がるよう完成させるだけでも一苦労。しかも3つのお題があって、どれを達成しにいくかが悩ましいです。

3つとも1位を目指そうとすれば、アブハチとらずで失敗。どのお題に神経を集中してそろえていくかの戦略が大事です。

いろいろ考えモタモタしていると他のプレイヤーが完成することに。お題達成が同数となることも多いので、早く完成させて順番マーカーを獲得するのも大事です。

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前作はお題を達成するだけの単純なパズルでしたが、パズルの完成に加え、3つのお題と時間による順番マーカーがゴールに加わりまさにパニック。

リアルタイムでゲームが進行するなか、落ち着いて自分のゴールを見定めて進めていくのが大事です。

ワチャワチャ混乱しながら進んでいくなか、うまく達成できるとうれしいんですよね。子供も大人もワイワイ楽しめるリアルタイムパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 7歳以上
時間 20分
人数 2-5人
日本語化 不要 日本語版
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★★ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★☆☆ 2人でも普通にあそべる
総合評価 ★★★★☆ ワチャワチャが楽しい

「カップケーキ・アカデミー(Cupcake Academy)」ハノイの塔のようなパズル系の協力型ボードゲーム。

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19世紀のフランスの数学者が考案した「ハノイの塔」という古典的パズルをご存じでしょうか。プログラミングをする方は、再帰呼び出しアルゴリズムの代表例として知っているかもしれません。

世界の中心を示す寺院。そこには神が64枚の純金製の円盤を大きい円盤から順に柱に重ねてできた塔がある。
そこで司祭たちは一日中円盤を別の柱に移し替えている。そして、全ての円盤の移し替えが終わったときに、世界は終焉を迎える。

3本ある柱のうち1つに円盤が大きい順からささっており、1本を仮置き場所として使用しながら円盤を移動させていくパズルですが、なかなか手がかかるんですよね。
www.mathsisfun.com
超有名なので、上のように遊ぶことができるサイトがいろいろありますが、円盤を増やすほど手数は増えて大変になります。

ハノイの塔 Tower of Hanoi 9段 木製 [並行輸入品]
オモチャとして市販されているものは円盤が8,9枚。一方で物語に登場する64枚の円盤だと、移動が1秒でできたとしても5,000億年ほどかかるようです。そりゃ、世界も終焉してしまいますね。

さて、そんなハノイの塔の仕組みを取り入れたパズルライクな協力型ボードゲーム「カップケーキ・アカデミー(Cupcake Academy)」です。

お題通りのケーキカップをそろえよう

テーマと目的

君たちはカップケーキアカデミーの受験生。試験官が出すお題と同じケーキカップを素早くそろえなければなりません。

キッチンは狭いので、一度に1つのカップしか扱えません。制限時間内にオーダーを完成させることができるでしょうか。

内容物

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箱をあけると、コンポーネントが綺麗におさまっています。

内容物は下記のとおり。

  • ケーキカップ20個(5色セット×4人分)
  • プレート12枚
  • オーダーカード 60枚
  • 砂時計 1本

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オーダーカードは、2人用、3人用、4人用に分かれています。プレートは3枚セットで4人分あります。

準備

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プレイヤーはカップとプレートのセットを手にとり、プレート3枚を自分の前に並べて、中央のプレートにカップを伏せておきます。

オーダーカードはプレイ人数に応じたものを既定枚数とって残りはしまいます。選んだオーダーカードと共用プレートは、ともにテーブル中央に置いて準備完了です。

カップケーキ・アカデミーのルールとゲームの流れ

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全員で協力してオーダーカードどおりのカップをプレートにそろえることが目的です。

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オーダーカードはプレイヤーの数だけ分割されており、自分のいる側のイラストが自分のオーダーです。オーダーどおりになるよう自分のプレートおよび共用プレートにカップを移動させながらそろえていきます。

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砂時計を立ててゲームスタート。一斉にプレートのカップを移動させていきますが、その際のルールは下記のとおり

  • 片手を使ってケーキカップをとる
  • 1度にケーキカップは1個しかとれない
  • プレート上にカップを重ねて配置できるが、今あるカップより大きいカップしか置けない
  • 他のプレイヤーのプレートからカップをとることはできない

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お題によっては、同じ種類のカップが2つ必要なことも。こんなときには、他のプレイヤーにそのカップを共用プレートに置いてもらって揃えていきます。逆に、不要なカップを他のプレイヤーに引き取ってもらわないとお題を達成できないこともあり、協力プレーが必要です。

勝敗

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全員がオーダーカードどおりに達成でき、かつ共用プレートにカップが載っていなければお題クリア。次のオーダーカードをめくります。砂時計が落ちきる前に
全部のオーダーカードをクリアできればゲーム成功です。

ほどよい助け合いが期待できる協力ゲーム

プレイ感はまさにハノイの塔。共用プレートをつかって仮置きしながらカップの重ね順を考慮してそろえていきます。

本家ハノイの塔は、解き方が分かると正直単調な作業になってしまうのですが、本作は制限時間とプレイヤー間のやりとりがこれを解消しています。

基本は自分のプレートで揃えていきつつ、必要なカップや不要なカップをお互いにやりとり。ゆるい感じの協力プレーがこのゲームの魅力。他のプレイヤーを助けて積極的にやりとりしてもよし、できるだけ自己完結するのもよしです。

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わが家の子供は年齢差があるので、意外と一緒にボードゲームが楽しめないことも多いのですが、本作はできる人がグイグイ進めつつも最終的にみんなで完成を目指すので、レベル差があるメンバーでも楽しめます。
www.boardgamepark.com
「ゴーゴージェラート!(Go Go Gelato!)」アイスづくりがテーマのリアルタイムアクションゲーム。 - 親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

出版元はドクターエウレカやゴーゴージェラードなどの米国BlueOrange社。これらと同様に、カラフルで楽しいファミリーゲームに仕上がっています。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上 6歳くらいから
時間 10分
人数 2-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも普通に楽しめる
総合評価 ★★★★☆

さて、本記事が2021年最後の記事となります。今年も訪問くださりありがとうございました。本ブログが細々ではありますが継続できているのも、来てくださるみなさんのおかげ。改めて感謝申し上げます。

アリスの世界で庭園づくり。タイル配置パズルを楽しむボードゲーム「アリスガーデン(Alice's Garden)」

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「不思議の国のアリス」に登場するハートの女王の庭が舞台のタイル配置パズル「アリスガーデン(Alice's Garden)」です。


www.youtube.com
ハートの女王の庭といえば、red とheadで韻を踏む古いディズニーの"Painting the roses red"の歌がいつも脳内で再生されてしまいます。

ハートの女王の庭を造ろう

テーマと目的

曲がりくねった小道を抜けると、アリスは庭園に出くわしました。バラの茂み、チェスのコマに樹木、うまく配置して最高の庭園を造らなければ女王の怒りをかってしまいます。

アリスを助け、ハートの女王が望む最高の庭園をつくりましょう。

内容物

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内容物は、プレイヤーボードが4枚にタイルがたくさん、タイルを入れる袋、マッドハッターの形のスタートプレイヤーマーカーです。

6枚ある緑色の袋は、表面にタイルの形が記載されベロア調でなかなかいい感じ。ペラペラの布バックが多いボードゲームの付属品のなかでは抜群の質感です。

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タイルはテトリスと同じく4マスで構成された形状で65枚。これに加えて1マスのボーナスタイルが30枚です。

準備

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プレイヤーはプレイヤーボードを1枚ずつ受け取り、自分の前におきます。タイルを種類別に分けて袋にいれて準備完了です。

スタートプレイヤーは「最近植物に水をあげた人」で、スタートプレイヤーマーカーを受け取ります。

スタートプレイヤーが好きな袋を選び、プレイヤー数+1枚のタイルをテーブル中央に置いてゲームスタートです。

アリスガーデンのルールとゲームの流れ

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自分のボードにタイルをはめて庭園を作っていき、造った庭園に応じて獲得できる得点を競います。

ゲームはスタートプレイヤーから時計回りに順番で手番を1周させるラウンドを繰り返すことで進行します。

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各手番では中央のタイルを1枚とって自分のボードに配置します。タイルが配置できて取らない選択はできません。

全員が配置しおわったら、スタートプレイヤーマーカーを左隣のプレイヤーに渡して新たなスタートプレイヤーに交代。好きな袋から人数分のタイルをひいて中央に置いて次のラウンドが開始します。

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トランプの庭師を含むタイルを配置した際に、トランプの庭師同士が隣接したら、隣接している数である1〜3枚のボーナスタイルを受け取ります。

ゲームの終了と得点計算

タイルを置けないプレイヤーがいた場合には、そのラウンドで終了です。

そのラウンドでタイルを置けないプレイヤー全員がボーナスタイルを1枚受け取ってゲーム終了となります。

各プレイヤーは獲得したボーナスタイルを好きな場所に配置し、プレイヤーボードに配置された絵柄に応じて下記の得点計算を実施します。

チェスのコマ

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中央のチェスの道に配置されたチェスのコマ1つにつき5点を獲得します。

バラ

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上下左右に隣接しているバラのマスごとにマスの数の2乗の得点を獲得します。3個なら9点、5個なら25点で各25点が上限です。

キノコ

2つ以上のキノコがある縦列ひとつにつき8点を獲得します。

樹木

横列で樹木同士の間にあるマスを数え、最も長い間隔が得点となります。

失点

タイルが配置できなかったマス、手元で配置できなったボーナスタイルごとにマイナス5点となります。

リアルタイムじゃないテトリス?ソロプレイ感の強いパズルゲーム

プレイヤー同士の関わりは、中央にあるタイルの共有のみ。

他のプレイヤーに対してできることといえば、ライバルのボードをみて高得点のバラ獲得を妨害するか、終盤で容易に完成できないピースを選択することくらいでしょうか。プレイヤー間のインタラクションは弱めでソロプレイ感がかなり強いゲームです。

インタラクションが強いゲームが好きな人にはおすすめできませんが、逆にいえば少人数でも楽しさが変わらないゲーム。ダウンタイム(他のプレイヤーの思考による手待ち時間)は人が少ないほど短いので、少人数に向いているかもしれません。

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「いったいどう配置したら高得点になるだろうか」と、パーツを選び、置く場所を変えたり回転させたり。

テトリスと同じ形状の4マスピースを使っていることもあって、まるでリアルタイムでないテトリスを遊んでいるかのようなプレイ感です。

ソロプレイ感が強いことから好みは分かれるとは思いますが、パズルが好きな方にはおすすめで、アリスの世界感に彩られたビジュアルもなかなかのボードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 30分 人数次第
人数 1-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★☆ どちらかといえば大人向け
2人でも楽しい ★★★★★ 少人数でも楽しい
総合評価 ★★★★☆ シンプルなタイル配置パズル

小学校受験対策にも使えるカラフルな1人用パズル「カラーコード(Color Code)」

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うちの下の子は来年小学校に入学する年齢です。

行事などが大変なので、できれば国立小学校に通う上の子と同じ学校に通わせたいところ。そのためには小学校受験をクリアしなければなりません。

残念ながら国立小学校には抽選があるため、どんなにがんばっても合格は保証できません。

したがって不合格の可能性も覚悟のうえ、投入資源(費用と時間)とリターン(合格の可能性)のバランスを考え、今年も最小限の労力で小学校受験にチャレンジしていきたいと思います。

具体的には、定期的な通塾はせずに(模試や講習など場慣れのためにスポットで活用)お受験に挑戦です。

上の子のときより増えたボードゲームもフルに活用し、ある意味親の都合で子供をふりまわす受験対策をできる限り楽しくやっていきたいと思います。

というわけで、今回は小学校受験対策として使える欧州SMRT GAMES社の1人用パズルゲーム「カラーコード(COLOR CODE)」

小学校受験では「重なり図形」「重ね図形」とよばれる透明図形を重ねるスタンダードな問題の体感にぴったりのゲームとなります。

プレートを重ねて図形を作ろう

内容物

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透明なアクリル番にカラーで図形が描かれたプレートが18枚。オレンジ色のものは、このプレートを設置するホルダーです。

これに加えて100問の問題が収められたガイドブックがあります。

カラーコードのルールとゲームの流れ

ホルダーにプレートをうまく重ねて、お題と同じ形を作ることが目的です。
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最初に、ガイドブックから好きな問題を選択します。

問題の番号が大きいほど難易度が高いものとなっています。


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お題を作るために必要となるプレートを好きに選び、ホルダーに回転させたり重ねたりしながらはめていきます。


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お題どおりにプレートが並んだら完成です。

図形の重なりを楽しく学ぼう

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正解にたどりつくためには

  1. 正しいプレートを選ぶこと
  2. 正しい向きで差し込むこと
  3. 正しい順番で重ねること

が必要です。

簡単にできそうですが、意外に苦戦することも。

1番目のプレートの選択では、同じ色で複数のプレートがあるところに騙されます。選択を間違うといつまでも答えにたどりつけません。

2番目の向きも、見えている情報で選びがちなので、重なった結果で全く違う形になるところに頭が回らないことがあります。

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対象年齢が5歳〜大人なので、パズルゲームとしての難易度はやさしめ。

子供が中心で、大人が遊ぶ場合は80〜90番台のマスターレベルに最初からチャレンジしたほうがいいかもしれません。

実際の小学校受験問題は、以下のように白黒で無味乾燥。さらに重なりを自分で想像しなければなりません。
https://www.kogumakai.co.jp/column/shimizu/img/057.gif
「重ね」「折り曲げ」「鏡の反射」など、小学校受験問題では図形を加工する問題が色々あります。ペーパーテストをたくさんこなすのもひとつの対策ですが、個人的には実際に手を動かしてイメージを体感することが近道になると思っています。

カラフルなプレートで楽しんで遊べる本作は体感にもってこい。小学校受験に興味がある方、知育に興味がある方はチャレンジしてみるとよいかと思います。

項目 公式表記 コメント
年齢 5歳以上
時間 10分
人数 1人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 誰でも簡単
大人も楽しい ★☆☆☆☆ 子供向け
2人でも楽しい ☆☆☆☆☆ 1人用
総合評価 ★★★☆☆ 重ね図形の対策に

SMRT Games カラーコード パズル SG090JP 正規品

SMRT Games カラーコード パズル SG090JP 正規品

  • エスエムアールティゲームス(SMRT Games)
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「プロジェクトL(Project L)」ピースをアップグレードするパズル+拡大再生産ボードゲーム

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本日のボードゲームは「プロジェクトL(Project L)」パズル+拡大再生という、ちょっと珍しいメカニクスのボードゲームです。

ビジュアルもかなり重要となるKickStarter発のボードゲームとあって、外箱からスタイリッシュなデザインが目を惹きます。

パズルを完成させピース獲得し新たなパズルに挑戦しよう

テーマと目的

テトリスが世界を席巻した時代を覚えているだろうか?列がそろった瞬間の感動を。

プロジェクトLは、パズルにピースを配置して完成させ、新たなピースを手に入れてゲームを加速させるスピーディなタイル配置ゲームです。

内容物

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正方形のパズルは難易度によって裏面の色が異なる白パズル黒パズルの2種類があります。表面はピースが配置しやすいよう凹んでいます。

カラフルなパズルピースはプラスティック製でテトリスのよう。1〜4個の正方形で構成されています。

ピースは構成する正方形の数によって、レベル1からレベル4まで分類されます。

準備

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白パズル、黒パズル(プレイ人数によって使用枚数が変動)を、それぞれ裏向きの山とし、4枚ずつ隣に公開します。

プレイヤーはレベル1とレベル2のピースを初期ピースとして各1枚ずつ受け取ります。

ルール概要が書かれたプレイヤーガイドをシャッフルして配れば準備完了。スタートプレイヤーはプレイヤーガイドの1つに示されています。

プロジェクトLのルールとゲームの流れ

集めたピースを使ってパズルを完成させて獲得できる得点を競います。
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スタートプレイヤから時計周りに順番で、下記のアクションから3回実行します。

  • レベル1のピースを獲得する
  • ピースを1段階アップグレードする
  • 場から新しいパズルを1枚とる
  • 任意のパズルにピースを1つはめる
  • すべてのパズルにピースを1つずつはめる(手番で1回だけ)

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パズルのピースには、得点と完成させたときに獲得できる新たなピースが記載されています。

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パズルを完成させたら新たなピースを受け取り、パズルを得点として別にしておきます。使用したピースは手元に残して再利用できます。

ゲームの終了と勝敗

黒のパズルの山が全部なくなったら、それ以降の手番を1回ずつ行ってゲーム終了です。

最後の仕上げとして手持ちのピースを未完成のパズルにはめていき、ピース1枚ごとにマイナス1点となります。

完成したパズルの得点と、余ったピースの失点とを合計し、一番得点が高いプレイヤーが勝者となります。

新感覚の拡大再生産ゲーム

ウボンゴのようなパズル系ボードゲームにおいては、リアルタイムで難しいパズルを早解きすることが主流です。

しかしながら、プロジェクトLではパズル自体はとても簡単。パズル完成はプロセスのひとつにすぎず、完成で手に入るピースや得点をみながらどの順に解いていくかの戦略が大事です。

例えば、レベル3のピースを獲得するには

  1. レベル1のピースを獲得し、2段階アップグレード
  2. パズルを解いてレベル2のピースを獲得し、1段階アップグレード
  3. パズルを解いてレベル3のピースを獲得

の3通り。

パズルと手持ちのピースをにらみながら、どれが最適かを考えていきます。

早いうちに無理して高得点の黒パズルを解いても時間ばかりかかってしまいます。一方で、簡単なパズルを解いていけば、ピースが増えて以降のパズルが容易となりますが得点は集まりません。

最初は急がば回れでピースを集めていくこと。しかしながら回り道をしすぎると得点がおろそかになるので、生産力の拡大と得点獲得のバランスをいかにとるかが肝要。ここは拡大再生産の定石ですね。

ぱっと見では「ウボンゴ」のような外観ですが、「宝石の煌き」にかなり近いプレイ感です。

www.boardgamepark.com
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プレイヤー間の競合は場から獲得するパズルだけなので、プレイヤー間のインタラクションは弱め。ソロプレイ感が強めですが、逆をいえば少人数でも楽しめます。

ターン制でダウンタイム(手待ち時間)があるので2〜3人くらいで遊ぶのがベストかもしれません。

シンプル&スピーディで初心者やパズルが苦手な方のハードルが低い一方で、最善手を探す楽しみもあるのでボードゲーム熟練者も楽しめる懐の深さはなかなかです。

KickStarter発だけあって洗練されたデザインも魅力な新感覚の拡大再生産ボードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上 6歳くらいからできるかも
時間 20分
人数 2-6人
日本語化 不要 多言語版
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★★ 2人でも楽しくソロルールもあり
総合評価 ★★★★★ 新感覚の拡大再生産ゲーム

本職プログラマでも難しい?RPG風プログラミングパズル「コードマスター(Code Master) 」

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2020年度から小学校でプログラミング教育が導入されました。

教育現場はなかなか大変なようですが、自分が意図した動きをさせる指示を論理的に考え、情報技術に使われるのではなく主体的に使う。まさにこれからの社会に必要なスキルだと思います。

今回はそんなプログラミングを題材にしたRPGテイストのパズルゲーム「コードマスター(Code Master)」です。

以前に海外通販で購入し、日本では流通していないマイナーゲームという認識でした。しかしながら、先日書店に立ち寄ったときに「プログラミング思考にはこれ!」と店頭に積まれていて驚きました。

プログラムで勇者を動かし冒険をさせよう

ゲームの目的

勇者のアバターを動かし、クリスタルを獲得しながらゴールであるポータルに到達することが目的のゲームです。

アバターはプレイヤーがプログラムした命令に従って動きます。目的を達成するためには、適切な指示をしましょう。

内容物

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  • マップブック:問題の選択
  • コードスクロール:プログラムの記述シート
  • アバター:主人公のコマ
  • ポータル:冒険のゴール
  • クリスタル:途中で回収するアイテム
  • アクショントークン:プログラムにおける移動命令
  • 条件トークン:プログラムにおける条件分岐

準備

マップブックの任意のページを広げると、左側にマップに対応した問題が6問用意されています。

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問題は1から60までで数字が難易度です。好きな問題を選び、コードスクロールの対応するページを開きます。

次に、アバター、ポータル、クリスタルを設問の番号に対応した場所におきます。

最後に、指定されたアクショントークンと条件トークンを手元において準備完了です。

コードマスターのルールとゲームの流れ

アバターがクリスタルを獲得しつつポータルに到着するプログラムの完成が目的です。

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このゲームにおけるプログラミングとは、規定のトークンをコードスクロールのマスに適切に配置すること。アバターの動きを考えてうまく置いていきましょう。
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円形のマスに配置するアクショントークンは、走る(赤)、スライディング(緑)、ジャンプ(青)の3種あり、アバターは対応する色の道を移動します。

条件トークンは六角形のマスに配置します。2x、3xはクリスタルの個数、モンスターマークはアバターのマスにトロールが描かれていたら分岐先のコードに遷移します。

コードの実行

コードスクロールへのトークン配置が終わったらコードの実行です。コードスクロールの命令通りに左から順番にアバターを動かしていきます。

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アバターは無事にポータルにたどり着きましたが、クリスタルの回収ができていません。失敗です。


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クリスタルを回収しつつ、ポータルにたどり着くことができました。


プログラミングというよりパズル。ロジカル思考で解け!

「こ○もチャ○ンジ」の付録などでもありますが、プログラミングをボードゲームでシミュレートした製品は、ちまたに溢れています。

アナログだとできることが限られているので正直「プログラミングなら机上で遊ぶよりSCRATCHなどを実際に触るほうが学べるのでは?」と思ったりしますが、このコードマスターは遊ぶと印象がかなり違います。

高レベルの問題がかなり難しい!

キモはパズルゲームであること。あてはまる正解はただひとつ。正解にたどり着くには、本物のプログラミングよりもロジカルさが必要なわけです。この点はパズルを得意とするシンクファン社ならではの強みですね。

特に条件分岐とループが複数登場するハイレベル問題は頭から煙が出そうなくらい。以下はそこそこ難しいレベルの45番の問題ですが、すぐ解けますでしょうか?
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以前仕事で基幹システムのコードを見せてもらった際に、素人でも分かるメチャクチャぶりに驚きました。最近はCPUの性能もストレージ容量もあがったこともあり、「シンプルで無駄な処理なく可読性も確保されたコードを書くか」については、昔ほど気をつかわれなくなっているようですね。

最適解のコードを追求せず「とにかく動けばよい」の感覚で適当にコードを書くプログラマでは、上級クラスの問題は解けないのではないかなと思います。

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マインクラフトのような見た目もあって、一見すると子供向け。実際に初級レベルの問題は小学生でも簡単に解けます。しかしレベルがあがるにつれ、どんどんハードルが上昇し大人も苦戦します。

ロジカルに正解をさがす論理的思考の観点では、本物のプログラミング以上にプログラミング思考が求められる歯応え十分のパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 10分 時間次第
人数 1人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も楽しめる
2人でも楽しい ☆☆☆☆☆ 1人用
総合評価 ★★★★☆

「ナインタイル(NINE TILES)」。脳トレにもなるシンプル&スピーディな対戦パズル。

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本日のボードゲームは「ナインタイル(Nine Tiles)」。東大ナゾトキで有名な松丸亮吾さんも「勉強の合間の息抜きにおすすめ」として有名になった脳トレ要素もある早解きパズルゲームです。

それなりの期間ブログを続けていると、「記事にしたはずだ」と思って漏らしている定番ボードゲームがチラホラあります。本作もそんな外してしまっていた外せないボードゲームのひとつ。

最近のコロナ禍でのおうち遊びニーズもあってか、国産アナログゲームとしては驚異的な販売数10万個超えの快挙をなしとげました。prtimes.jp

9つのタイルをお題どおりにそろえよう

ゲームの概要と目的

お題と同じ並びになるように、9つのタイルをそろえていきましょう。

それぞれのタイルの表裏には異なる絵柄がついています。裏表の絵柄を考えタイルを裏返したり並べ替えたりして、一番に完成させることを競います。

内容物

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オインクゲームズでおなじみのコンパクトな箱には、正方形のタイルと正方形のお題カードが入っています。

タイルは9枚セットが4人分の36枚。お題カードは30枚です。

準備

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タイルの四隅には点が1〜4個ついていてこれがセットのマーク。同じ点がついている9枚セットをプレイヤーが受け取ります。

9枚のタイルは各自手元で3x3の形に適当に並べます。

カードを裏向きでテーブル中央に置き山札とすれば準備完了です。
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山札をめくる人は最初は年長者、以後はラウンドの勝者が担当します。

ナインタイルのルールとゲームの流れ

カードで示されるお題どおりに自分のタイルを並べることが目的です。
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山札がめくられてお題がオープンになったらゲームスタート。いっせいにお題カードの絵柄と同じ並びになるようにタイルを揃えていきます。
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タイルを揃えるには、タイルの位置を交換するか、裏返して違う絵柄を出すか。

最終的にタイルの全体の向きがお題と違っていても問題ありません。

ラウンド終了と勝敗

パズルが完成したら、お題のカードの上に手を置いて完成を宣言しラウンドを終了します。

お題完成が確認できたら、完成したプレイヤーはカードを得点として獲得します。

ラウンドを繰り返し、4枚のカードを最初に獲得したプレイヤーが勝者です。


記憶と論理、ひらめきとチャレンジのバランスが大事。

簡単に揃うと思ったら、あと1、2枚くらいのところで上手くいかずやり直し。まるで迷路で行き止まりになった感覚です。

「このカードの裏はドーナツだったかな?」と裏表を記憶しつつロジカルにそろえていくか、トライアンドエラーで手当たり次第にそろえていくか。アプローチは様々です。

やみくもにやっていてもなかなか揃わない一方で、うんうん考えるだけでは進みません。最終的に勝つのは、素早く判断して行動できる思考と行動のバランスがとれた人です。なんだか世の中の摂理のよう。

行動派東大生の松丸さんがおすすめするものうなずけます。

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目からうろこの凝った点は全くありませんが、シンプル&スピーディで、老若男女、初心者でもすぐに楽しめます。

コンパクトで持ち運びもしやすくスペースをとらないので、旅行時の電車遊びなどでも活用できそう。ちょっとした時間で誰でも楽しめる安定した魅力の対戦パズルです。

項目 公式表記 コメント
年齢 6歳以上
時間 15分
人数 2-4人
日本語化 不要 日本語版
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 小さい子でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も楽しめる
2人でも楽しい ★★★★☆ ガチンコ勝負
総合評価 ★★★★☆ 携帯性もよい対戦パズルの定番

ナインタイル

ナインタイル

  • メディア: おもちゃ&ホビー

立体パズル完成でウボンゴを叫べ!至高のパズル系ボードゲーム「ウボンゴ3D(Ubongo 3-D)」

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パズル系のボードゲームの有名作品といえばウボンゴ

最近では「ガキ使」や「もやサマ」など、地上波のテレビでも紹介されて知名度もあがり、遊んだことがある人も増えてきました。
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本日は、このウボンゴのパズルピースが3次元になってパワーアップした「ウボンゴ3D(Ubongo3-D)」です。

パズルを完成させてウボンゴを叫ぼう

ゲームの概要と目的

ウボンゴ3Dは、タイマーが切れる前にいち早く立体パズルを完成させることを競う対戦パズルです。

パズルを解いたプレイヤーは宝石を手に入れることができ、全ラウンド終了後に獲得した宝石の価値を競います。

内容物

わが家にあるボードゲームの中では最大クラスの大箱にコンポーネントがぎっしり。

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ゲームボードは長方形のものが36枚と、得点計算用の宝石が58個。これを入れる布バックがついています。

さらに10面ダイスと、ウボンゴでおなじみの砂時計があります。


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ウボンゴ3Dのコンポーネントで最大の特徴はなんといっても立体パズルピース

樹脂製でしょうか。プラスチックでも木でもない材質でできています。

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パズルピースは各色ごとに4種類の形状があり全部で40個です。

準備

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36枚のゲームボードを9枚ずつ動物シンボルが同じ順に並ぶよう分け、プレイヤーは山を受けとります。

相談してゲームボードのA面(ピース3個)B面(ピース4個)のいずれの難易度を使用するかを決定します。

40個のパズルピースはテーブルの中央に置きます。宝石は9つのサファイア(青)と9つの琥珀(茶色)を中央に置き、残りをバッグにしまいます。

最年少のプレイヤーがサイコロを、最年長のプレイヤーが砂時計をもてば準備完了です。

ウボンゴ3Dのルールとゲームの流れ

9ラウンドに渡って出題されるパズルを早く完成させることを競い、パズル完成で獲得した宝石による得点を競います。

ラウンド開始時には、まずダイスを振って出た目を確認します。自分のボードをみて、ボードの数字と対応したパズルピースを手にとります。
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みんながパズルピースを準備できたら、砂時計をセットしてゲームスタートです。

それぞれ、ボードの白いエリアをパズルピースで2段でぴったり埋めることに取り組みます。白いエリアからはみでたり3段以上になってはいけません。
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完成した人は「ウボンゴ!」と叫びます。

砂時計が落ちた時点で「ウボンゴ」できたプレイヤーは宝石を受け取ります。

  • 1番目のプレイヤー:場から1つの青いサファイア+バッグから宝石1個
  • 2番目のプレイヤー:場から茶色の琥珀1個+バッグから宝石1個
  • 3番目のプレイヤー:バッグから宝石1個
  • 4番目のプレイヤー: バッグから宝石1個

なお、砂時計が落ちた時点で誰もパズルを解けなかった場合は、セカンドチャンスとして砂時計を再起動してラウンドを再開します。

宝石の獲得がおわったら、使用していたゲームピースをテーブルの中央に戻して、ボードを変えて次のラウンドへ進みます。

ゲームの終了と勝敗

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ゲームは9ラウンド(場の宝石がなくなったとき)で終了します。

宝石の価値で得点を計算し、最高得点のプレイヤーが勝者です。

3次元の自由度で見かけより歯応えあり

パーツを回転させる方向が3次元のため、平面パズルに比べて難易度がアップ。特に4ピースはかなりの難しさ。パズルがさほど得意でない私は砂時計が落ちるまでに完成するのは至難の業です。

なるべく大きめのパーツから試行錯誤していくのがコツでしょうか。本家の2D版の4ピースより3D版の3ピースの方がパーツの自由度の高さもあって難しいと思います。
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個人的には「一見簡単そうに見えて解けない」という要素がパズルゲームには大事だと思うんですよね。

たった3つのピースがなかなか完成できないもどかしさ

パッと見は簡単そうなので、うちの4歳児も「やりたい!」とやってきますが、どうやっても完成できない。大泣きして帰っていきます。

小さい子やパズルが苦手な方には苦痛になるかもしれませんので要注意です。

歯応えがあるだけに、正解がひらめいてウボンゴがいち早く叫べると喜びもひとしおです。

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文句なしの名作ボードゲームだと思いますが、大きなパッケージのせいもあってか、これまで国内で普通に購入できる価格では流通していませんでした。

私はどうしても欲しくてドイツAmazonから直接購入しましたが、このたび満を辞して日本語版が登場しました。

気軽に買える価格ではないですが、立体コンポーネントを考えれば設定価格もなかなかお値打ちだではないかと思います。パズル系が嫌いでなければぜひとも遊んでほしい、珠玉のパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 10歳以上 8歳くらいから
時間 30分
人数 2-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ ルールはシンプル
大人も楽しい ★★★★☆ 大人が楽しい
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも楽しめる
総合評価 ★★★★★ パズルゲームの傑作
ウボンゴ 3D 完全日本語版

ウボンゴ 3D 完全日本語版

  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー

フランス発の3歳から遊べるペントミノパズル「カタミノ(KATAMINO)」

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フランスのギガミック社のパズルゲーム「カタミノ(KATAMINO)\。四角が5つ組み合わさったいわゆるペントミノと呼ばれる12個のピースをはめていくゲームです。

ドミノ倒しで有名なドミノ(DOMINO)は正方形2つの組み合わせ。正方形を複数組み合わせた形は~OMINOと呼ばれます。四角5つでPENTOMINO(5-OMINO)というわけです。

フランス語は知らないのでわかりませんが、タイトルのKATA-MINOも何か言葉の組み合わせなんでしょうね。

ペントミノを隙間なく並べよう

内容物

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長方形の箱を開けると木製の台と、セパレータ、パズルピースが入っています。

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メインに使うのは、立方体が5つ組み合わさったペントミノピースで12個。

さらにnサポート用の小さなピースとして赤と茶色の8個があります。

カタミノのルールとゲームの流れ

ルールブックには500問のお題が記載されいろいろな遊び方がありますが、一番てっとり早い遊び方はペントミノを枠の中にすき間なく埋めるルールです。

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まずセパレータを3から12までの数字のいずれかの位置に設定します。数字は使うペントミノの数。数が増えるほど難易度が高くなります。


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フィールドができたら、好きなペントミノを使って埋めていきます。全部すき間なく埋まったら完成です。

小さな子向けには小さいなピースを使って

小さな子にとっては、3個のペントミノを埋めるのも難しいもの。「3歳ではとても遊べない!」というところで登場するのが補助の小さいピース。
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小さなピースを使えば、隙間に埋めて完成させることができます。

赤色の立方体パーツ5個を使えば、ゲームはVERY EASY。茶色のパーツは2個の組み合わせがあるので赤よりは難易度が上がるEASYモードになります。

2人対戦ルール

真ん中に仕切りを置けば、6x5のフィールドが2つできます。
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2人対戦では、このフィールドをひとつずつ担当し、交互にペントミノを1つずつとって自分のフィールドを埋めていきます。

先に置けなくなった方が負け。ピースの取り合いなので、自分のフィールドを全部埋めることよりも、相手に有利なペントミノを先に奪う戦略が中心となります。

子供から大人まで末永く遊べるパズルゲーム

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ペントミノパズルは割と昔からでていて、あの有名なパズルゲーム「テトリス」の着想元にもなったとか。

様々な形のペントミノを使えば、3列から12列まで必ずペントミノピースが隙間なく埋まります。文系の私には仕組みはわかりませんが、きれいに埋まるのはなんだか不思議です。

3つ、4つならいとも簡単。だんだん増やしていき、12ピースとなるとなかなか埋まらない!

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うまくひらめかないと「本当に解けるの?」と思えるくらい詰まってしまうことも。実は解答パターンは無数にあるようなんですけど、そうは思えない難易度です。

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枠を埋めるだけではなく、いろいろな形を作ってみたり、積み木のようにして遊んだりもできます。

小さい子の知育から大人のチャレンジまで幅広く楽しめ、温かみがある木製のコンポーネントは質感も十分。プレゼントによさそうなパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 3歳以上 ペントミノだけを使うなら8歳くらいから
時間 10分
人数 1-2人 基本は1人用
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★☆☆ 対戦も楽しい
総合評価 ★★★★☆ 知育玩具としても

ギガミック (Gigamic) カタミノ (KATAMINO) [正規輸入品] パズルゲーム

ギガミック (Gigamic) カタミノ (KATAMINO) [正規輸入品] パズルゲーム

  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: おもちゃ&ホビー

「リス・ゴー・ナッツ!(Squirrels Go Nuts!)」リスの冬じたくがテーマの子供向けパズル。

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ボードゲームに加えてパズルが大好きなうちの下の子。遊ぶのはもっぱら「ラッシュアワー」と「ゴーストハンター」です。
www.boardgamepark.com
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幼児でも興味をもって遊べるパズルはなかなかセレクトが難しく、特にうちの子は興味がないとパーツをポイポイ投げてしまう傾向にあります。
そこで、

  • 幼児でもできるルール・難易度であること
  • 遊びたくなるテーマであること
  • パーツが複雑ではないこと

の観点で選んだのが、テーマ性のあるパズルを多く出しているSmartGames社のスライドパズル「リス・ゴー・ナッツ!(Squirrels Go Nuts!)」です。

タイトルのgo nutsは「夢中になる」という意味で、それとゲームの木の実をかけています。「ねこまっしぐら」というキャッチコピーのキャットフードがありましたが、さしずめ「リスまっしぐら」といったところでしょうか。

冬が来るぞ。さぁ、準備をしよう!

テーマと目的

リスの冬じたくを助けましょう。リスを動かして全部のドングリを地面に埋めていきます。

リス・ゴー・ナッツ!(Squirrels Go Nuts!)は、スキルが試される60問のスライドパズルです。

内容物

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正方形のボードと、リスが乗っているパズルピースがあります。ボールのようなものはドングリです。

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一応ボードにはカバーもあって、収納ができるようになっています。

準備

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付属しているルールブックをめくり、EASYからEXPERTまで難易度が異なる60問から好きな問題を選びます。

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お題のとおりにパズルピースをのせて、リスの前にドングリをおいたら準備完了です。

リス・ゴー・ナッツ!のルールとゲームの流れ

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リスの前にある全てのドングリを穴に入れることが目的のゲームです。穴に落とすには、パズルピースをスライドさせていきます。
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勝敗

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全てのドングリを落とすとクリア。一方で、落とす場所を間違えると、ドングリが落とせなくなってハマることもあります。その場合はやりなおしです。

幼児が遊びやすいテーマ性あるパズル。

子供向けのパズルということもあって、難易度は低め。ただ、50番台あたりのEXPERT問題はパーツも増えてきて大人でも骨が折れます。

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このゲームの魅力は幼児にわかりやすいテーマ性。「リスさん、がんばろうね」と、リスのお手伝いをする気分でパズルに夢中になっています。

ドングリのパーツが小さいので、子供によっては誤飲と紛失のリスクがありますが、それを除けば幼児でも十分遊べるパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 6歳以上 誤飲しなければ3歳くらいから
時間 -
人数 1人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 小さい子にも簡単
大人も楽しい ★★☆☆☆ 難易度は低め
2人でも楽しい ☆☆☆☆☆ 一人用
総合評価 ★★★☆☆

2人用対戦型パズル「ルービックレース(Rubik’s race)」

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対戦型パズルゲーム「ルービックレース(Rubik’s race)」です。

「ルービック」という単語を聞いて、すぐに「ルービックキューブ」が思い浮かぶ人は、まず昭和生まれでしょう。

ルービックキューブ Ver.2.1

ルービックキューブ Ver.2.1

  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ハンガリーの建築学者ルービック・エルネー氏が考案した立体パズル「ルービックキューブ」が大流行したのは1980年前後。私もまだ小さかったので、流行自体は記憶にありませんが、一家に一台という感じで家にありました。

「ルービックレース」は、往年のルービックキューブを彷彿させる見た目の、2人専用スライドパズルゲームです。

相手より先にパズルをそろえよう。

ゲームの概要と目的

2人で向かいあってパズルで対戦をします。お題と同じ並びになるように、自分のタイルをスライドさせて早い完成を目指すゲームです。

内容物

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内容物は以下のとおり。全てプラスチック製です。

  • ゲームベース+仕切りのフレーム
  • カラータイル(48枚)
  • サイコロボックス

準備

ゲームベース2つの間にフレームが挟まるよう組み立て、向かい合わせに座ります。

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色が偏らないように24枚のタイルをそれぞれ手にとり、自分のフレーム内にはめていきます。1マスだけ隙間があく状態となれば準備完了です。

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ルービックレースのルールとゲームの流れ

サイコロボックスを振って出た色の配置と、自分の中央の3×3マスが同じ配置になるようにタイルをスライドして揃えていきます。
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まずサイコロボックスをシャカシャカ振ると、中のキューブが動いて3x3の形ができます。同色のキューブが3つ以内であればお題は確定。ゲーム開始です。
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15パズルの要領で自分のタイルをスライドをさせ、そろえていきます。

勝敗

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先にパズルを完成した人は、中央のフレームを自分の側に寄せます。お題と合っていたらそのプレイヤーの勝ち、間違っていたら相手の勝ちです。
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シンプルなパズル。ただ好き嫌いはあるかも。

ゲームシステムは対戦パズルゲームではおなじみの、同じパズルに取り組み早く完成した人が勝ちの形です。

このシステムのゲームはたくさんありますね。

www.boardgamepark.com

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それぞれでパズルを解いていくシステムなので、遊ぶパズルの内容が好みに合うかどうかがポイントです。

この手の無機質なパズルは、目を惹く仕掛けがないがその分飽きにくいところが特徴。好きな人は中毒になるほど熱中する一方で、一度遊べば十分という人も。評価が二分するゲームでしょうか。

私個人としては、スライドパズルがそれほど得意ではないということもあり、ウボンゴなどの方が好みかな。

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ルービックという名はついているものの、ルービックキューブと異なり2次元なので、難易度は低く、時間さえかければ小さな子供でも完成できます。

シンプルなルールで、年齢を問わず楽しめるパズルです。

項目 公式表記 コメント
年齢 6歳以上 4歳くらいからできるかも
時間 10分
人数 2人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★★ 2人用
総合評価 ★★★☆☆ シンプルな対戦パズル

ライトでオバケ退治だ!小さい子でも遊べるひとり用パズル「ゴーストハンター(Ghost hunters)」

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うちの下の娘は、以前に紹介したIQツイストがお気に入り。カラフルなところがいいのでしょうか。キャラクターもないのに持ってきては遊んでいます。

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しかし、2歳児が遊ぶにはIQツイストはあまりに難しい!しばらくすると飽きてその辺に放置するため、小さいパーツがすぐに行方不明になってしまいます。

「まだ小さいんだから、アンパンマンのジグソーパズルでもやってればいいのに」とも思うのですが、みんなと同じもので遊びたいんですよね…。

というわけで、小さな子でもちゃんと遊べるパズルを以下の基準で探すことにしてみました。

  • ピースが大きくて扱いやすい
  • ルールが単純で理解しやすい
  • ゴールが分かりやすい

こうして見つけたのが、オバケ退治がテーマの1人用パズルゲーム「ゴーストハンター(Ghost hunters)」

前述のIQ TWISTと同様に欧州SMART GAMES社(日本では商標の関係かSMRT GAMESと1文字少ないです)の ラインナップのひとつです。

オバケ屋敷を探検してフラッシュライトでオバケをやっつけよう

内容物

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両面を使用する出題シートが30枚。このシートを収納できるボードが土台になります。

ボードに並べるのは6枚の半透明パズルピース。ピースにはフラッシュライトが描かれています。

準備

パズルピースを手元にとり、1〜60までの番号が振られている出題シートから好きな1枚を選び、ボードに乗せれば準備完了です。

ゴーストハンターのルールとゲームの流れ

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6つのピースが全てボードに埋まるようにはめていきます。ただし、フラッシュライトでオバケを退治しなければなりません。

半透明のピースに描かれたフラッシュライトをオバケに当たるようはめていきます。
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シートには、問題によってヒントとしてライトが描かれている場合もあり、その場合には該当するライトを重ねていきます。


難易度が簡単なシートには、ピースを置く場所のガイドがついています。
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中難易度のシートには、置くべきライトが描かれています。
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高難易度のシートはオバケのみ。自力で考えましょう。
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オバケ退治のテーマで子供はワクワク

パズルゲームといえばピースを全部はめるなど、テーマがないものがほとんどですが、ゴーストハンターは「オバケをやっつける」というわかりやすいテーマ。こんなテーマは子供のテンションを沸き立たせます。

娘は遊ぶとき「いまからオバケやっつける!」と持ってきます。TDLのモンスターズインク・ライドのような気分かな?

ゴーストハンター以外にもSMARTGAMES社のパズルには、テーマ性があって魅力的なコンポーネントのパズルがラインナップされています。最近は量販店でもちょくちょく見かけることもあり、先日もデパートのおもちゃ売り場でも売られているのを発見しました。


対象年齢は6歳からとなっていますが、難易度的には割と簡単な部類のパズルです。

小学2年生の上の子はパズル慣れしているということもあり、最難関の60番も苦もなく解けました。難易度は幼児〜小学生向けという感じでしょうか。大人が遊ぶには多少頭はひねるものの歯ごたえが足りないかもしれません。

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  • ピースが大きくて扱いやすい:大きめの6つのピース
  • ルールが単純で理解しやすい:オバケをライトでやっつける
  • ゴールが分かりやすい:ピースを全部はめる

意外と全てに当てはまるゲームは少ないもの。オバケ退治をしながら空間認識力や集中力が高まるかも。テーマ性もあり小さい子も楽しめるので、プレゼントにもおすすめのパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 6歳以上 2歳半くらいからできるかも
時間 10分
人数 1人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 小さい子にも簡単
大人も楽しい ★☆☆☆☆ 大人には簡単すぎる?
2人でも楽しい ☆☆☆☆☆ 1人用
総合評価 ★★★★★☆ 小さい子が楽しめるパズル

SMRT Games ゴーストハンター パズル Ghost Hunters SG433JP 正規品

SMRT Games ゴーストハンター パズル Ghost Hunters SG433JP 正規品