ドイツボードゲームでは一番有名な「カタンの開拓者」。
遊ぶたびに変わっていくマップに、深い戦略性とランダム要素のバランスが絶妙で、子どもからボードゲーマーまで幅広い層で愛されています。
毎年世界選手権が開催され、日本からも選手が毎年出場しています。
国内で開催されている日本選手権大会での優勝者が、翌年の世界選手権に出場する流れですね。
2017年の日本選手権は、5月21日の東海地区大会を皮切りに、地区大会の募集がはじまっているところです。
カタン日本選手権 地区大会の日程
カタン日本選手権の日程は下記の通り。申し込みは先着順のようですね。
大会名 | 日程 | 定員 |
---|---|---|
平成29年5月21日 | 東海地区大会 | 60名 |
平成29年5月28日 | 北海道地区大会 | 60名 |
平成29年6月4日 | 沖縄地区大会 | 60名 |
平成29年6月11日 | 九州地区大会 | 60名 |
平成29年6月18日 | 東日本地区大会 | 250名 |
平成29年6月25日 | 北陸地区大会 | 100名 |
平成29年7月4日 | 西日本地区大会 | 100名 |
平成29年7月9日 | 東北地区大会 | 60名 |
平成29年7月23日 | 中部地区大会 | 60名 |
各地区大会の優勝者は、「ファイナル東京大会」へ進むことができます。
日程: 平成29年7月30日
場所: ホテルサンルート高田馬場
地区大会で格差あり?
ボードゲーム人口が増えたことによるのでしょうか。今回はカタンの地区大会が昨年から増えた全国9会場で開催予定です。
開催される大会の日程と地域ををみると、競技人口にも関係しているのでしょうか、エリアが結構いびつになっています。
例えば、東海地区大会は静岡県で開催されるのですが、これとは別で、中部地区大会(名古屋開催)もあります。
静岡だと東京へも近いはずですが、スポンサー企業として静岡が地盤の駿河屋さんがいるのが関係しているのかもしれませんね。
また、北海道や沖縄は1道県で地区予選が単独開催されます。県代表が全国行けるということで、こちらは明らかに有利かも。
この対極にあるのが西日本地区大会。関西・中国・四国を対象としていると思われますが、かなり広いエリアと県をカバーしています。
沖縄県の人口は神戸市の人口より少ないくらいなので、沖縄大会と西日本地区大会とでは、かなり競争率が違うかもしれません。
高校野球でも、「1校の格差」と呼ばれる地域間で参加校の違いによる競争率の差が有名です。
甲子園に出たいがために、地元から離れて参加校が少ない地域で進学する野球少年もいるとか。
カタンの地区予選も、競争率が低そうな地区を選ぶといいのかもしれません。
特に、優勝すれば東京大会への交通費が負担してもらえるので、その点でも北海道や沖縄はメリットが大きいかも。
カタンが好きな沖縄県民、北海道民はチャレンジしてみるといいかもしれませんね。
カルカソンヌの日本選手権大会
ボードゲームではカタンと並んで有名な「カルカソンヌ」。タイルを引いて並べて街づくりしながら陣地の奪い合をするゲームです。
子どもでもできるシンプルなルールと、タイルの引きの運と地形展開を先読みをしていく戦略とのバランスが絶妙で、さらに街ができていくビジュアルも楽しいです。
カルカソンヌも毎年世界大会が実施されており、それに向けた日本選手権も開催されます。現在、地区予選が順次開催されつつある状況のようです。
カルカソンヌの地区予選は、カタンのように公式大会という形式ではなく、有志を募った公募形式。ボードゲームショップや愛好サークルが中心となった小規模大会が中心のようですね。
開催場所はたくさんありますので、意外と身近なところで開催されているかもしれませんね。
日本選手権大会は、
日程:平成29年7月30日(日)
場所:ティアラこうとう(江東公会堂)
たまたまでしょうが、なんと、カタンの日本選手権大会と同一日。
上場企業の株主総会は、昔から特定日に集中して開催し、株主総会を荒らす総会屋が暴れるのを避けてきました。
ボードゲームの大会も、大会荒らしみたいなのが発生するのを防止するため、同一日で開催していたりして・・・。
世界的なプレイヤーの実力はどうなんだろう?
私自身は、子どもとゆる~く遊んでいるだけなので、負けるのは得意ですが勝つのは苦手、大会なんて到底無理ですが、実力あるプレイヤーがどんな戦略をとっているのかは一度観戦してみたいかも。
カタンはサイコロ、カルカソンヌはタイルの引きと、運の要素がかなりあります。
運によって大きく左右される戦局に臨機応変に対応しないといけないため、上手い人は将棋やチェスのような完全情報ゲームのプロとはまた違う能力をもっていそうですね。
また、カタンの魅力のひとつに、「交渉」があります。建設などに必要な麦や木などの資源を、自分と相手とで、相対交渉で交換して獲得していくシステムです。
得する提案でなければ相手も応じてくれません。また、勝っているプレイヤーには、誰しも資源を渡して有利な立場にしたくない、というような側面も。
そんななかでのトッププレイヤーは、相手も得をするWin-Win交渉が上手のはず。相手が応じたくなる提案を交渉で出すだなんて、きっとリアルでも優秀なビジネスマンか、素質をもった若者かも。
ボードゲームの世界大会への切符をかけた日本選手権は、そのほかにも、「モノポリー」や「ドミニオン」、「お邪魔者」などで開催されているようです。
腕に自信があるかたは、これら大会に挑戦してみるといいかもしれませんね。