あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ちょうど1年前は、酉年ということでニワトリテーマのボードゲームをまとめてご紹介しました。
www.boardgamepark.com
戌年の2018年は犬テーマでいこうと思ったのですが、これまでに犬テーマのボードゲームは当ブログに一度も登場していません!
そもそも犬テーマのボードゲームはドイツゲームに少ないんですよね。ニワトリやゴキブリはいっぱいあるのに・・・。何か文化的な要素があるのかな?
というわけで、戌年にちなんだものをということで、年始に遊んだボードゲームのなかから、推理がテーマの犬が主人公のカードゲーム「チェックポイントチャーリーの捜査犬(Checkpoint Charlie)」をご紹介します。
ライバル犬より早くスパイ猫を発見して告発しろ!
ゲームのテーマと目的
時は冷戦時代。チェックポイントチャーリーはベルリンの壁に設置された検問所。隔てられた東西の都市を東西を行きかうことができる数少ない施設のひとつです。
時折ベルリンの壁を超えて潜入しようとするスパイがいるため、捜査犬たちがチェックポイントチャーリーを見張っています。
あなたは最高の捜査犬となるため、手がかりをもとに敵のスパイチームを発見して捕らえることが目的です。
内容物
カードゲームですのでカードが中心。容疑猫カードが32枚、オプションルールのシュタージ将校カードが1枚。
チップ系が、手がかりカウンターが5個と、それを入れる布袋。得点用の勝利点マーカーが30個あります。
プレイヤーが担当する捜査犬カードと捜査犬カウンターがそれぞれ5つずつ。
準備
担当する捜査犬を決め、捜査犬カードと捜査犬カウンターを手元に置きます。勝利点マーカーは裏向きにしてかき混ぜておきます。
最初のラウンドのスタートプレイヤーは、その日一番早起きをしたプレイヤーです。2ラウンド目以降はチーフスパイをつかまえたプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
各ラウンドの準備として、まず容疑猫カードをシャッフルして中央に裏向きに置いて山札とします。
5つの手がかりカウンターを布袋に入れ、各自1まいずつコッソリ手にとります。手にした手がかりカウンターは自分の捜査犬カードの下にしまいます。このとき、上の面に何があるか覚えておきます。そのプレイヤーに与えられたスパイの手がかりです。
手がかりは「サングラス」でした。
ゲームの流れ
ゲームは時計周りに進行します。順番がきたら山札からカードを1枚めくり、内容を確認します。
自分がこっそり確認した手がかりと特徴が一致して(先ほどの例ならサングラスをかけて)いれば容疑猫として並べ、一致しなければシロなので捨てます。
スパイの告発
ゲームが進行していくと、各プレイヤーの出したカードから手がかりを推察できるようになります。
こいつがスパイだ!と思う容疑猫がいたら「告発」です。自分の順番に関係なく、好きなタイミングで自分の捜査犬カウンターをその容疑猫カードの上におきます。
ラウンドの終了は、1人を残して他のプレイヤーが告発を終了した時点です。すなわち、プレイヤーのうち一人は告発ができないことになります。
スパイの確認
ラウンド終了後は犯人の確認です。みんなの手がかりカウンターをオープンにして、告発した容疑猫を確認していきます。
5つの手がかりの全てが一致していたらスパイのチーフ逮捕です。黄色の勝利点マーカーを1枚もらいます。
5つのうち4つが一致していたらスパイチームのアシスタント逮捕です。白色の勝利点マーカーを1枚もらいます。
特徴の一致が3つ以下だった場合は誤認逮捕です。黒色の勝利点マーカーを1枚もらいます。
LASHがチーフスパイ、NILSがアシスタントでした。他の猫にカウンターを置いたプレイヤーは誤認逮捕です。
得点処理が終わったら容疑猫カードをシャッフルし、次のラウンドがスタートです。
勝敗
最初に誰かが10点に到達するか、5ラウンドが終わればゲーム終了です。
得点が最も多いプレイヤーが勝利します。
スパイがわかっても早くなければ意味がない。
自分に明かされた手がかりは1つだけ。残りの手がかりは、他のプレイヤーが挙げる容疑猫から推理していきます。
ゲームが進むほどカードが多く公開されるため、手がかりの特定が容易になってきます。
スパイが特定できるまで慎重にいきたいところですが、容疑猫の告発は一人1匹。重複はできないので、もたもたしているとライバルに先を越されてしまいます。おまけに最後の一人になってしまうと、告発すらできない事態に。
推理してスパイを特定するだけではなく、ある程度手がかりがつかめてきたら、えいっと思い切りよく告発する度胸も必要です。誰かが告発するとビリにならないよう、われ先にと告発合戦が始まります。
4人以下で遊ぶ際は、最初に使わない捜査犬カードを容疑猫カードに混ぜておき、捜査犬カードを引いたときに新たな手がかりマーカーをオープンにする方式。
この方式では、いきなり手がかりが出るので推理の要素が減少するのと、オープンになるタイミングが運まかせなので遅すぎてしまう場合も。
なので、このゲームの魅力を存分に感じるには最低4人、できれば5人フルのメンバーがほしいところ。人数の融通がきかないところはマイナスでしょうか。
推理といっても特徴の組み合わせだけなので、小さな子供でも理解できる簡単さ。だけど早い者勝ちでライバル争いの悩ましさもあり、大人でも十分楽しめます。
複数の手がかりから解答を導き出すシステムは、子供の論理的思考養成によいかも。犯人の当てっこは子供受けもバッチリ。人数が揃うならおすすめしたいゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | 6歳くらいからできるかも |
時間 | 30分 | |
人数 | 3-5人 | 4人以上、できれば5人で |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 比較的簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も楽しめる |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人以上 |
総合評価 | ★★★★☆ | 早解き推理ゲーム |
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