2019年日本おもちゃ大賞が6月11日に発表されました。今年評価されたおもちゃが7部門で出揃いました。
受賞作品は以下のとおり。娘をもつ親の立場としてはやはりガールズトイ部門。様々なパーツを組み合わせてオリジナルの時計を作れるMixWatchはやはり気なります。知ったら絶対欲しがるだろうなぁ。
ボーイズ・トイ部門:騎士竜シリーズ01&02&03 竜装合体 DXキシリュウオースリーナイツセット
ガールズ・トイ部門:MixWatch
エデュケーショナル・トイ部門:テレビにうつって!リズムでえいご ワンダフルチャンネル
共遊玩具部門:ねぇアンパンマン!はじめてのおしゃべりDX
コミュニケーション・トイ部門:だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX
ハイターゲット・トイ部門:昭和スマアトテレビジョン
イノベイティブ・トイ部門:夢ペット産んじゃったシリーズ
時代を反映しているのは、コミュニケーション・トイ部門大賞の「だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX」でしょうか。
人気YouTuberのHIKAKINが監修。憧れのYouTuberへのなりきりを楽しむということで、「将来の夢はユーチューバー」の子供が当たり前の、まさに今どきのおもちゃですね。
さて、この「日本おもちゃ大賞」ですが、知名度はいまひとつ。CMで「日本おもちゃ大賞受賞」とうたっているおもちゃは見かけないですね。
私も「ドイツ年間ゲーム大賞」はノミネート作を含め徹底的にチェックしますが、「日本おもちゃ大賞」は買ったおもちゃに「おもちゃ大賞」のエンブレムがついていた、くらいのもの。
日本のおもちゃにテレビキャラクターものが多いことが根底にあるのではないかと思います。少なくとも海外では着目されない。キャラクターものは、テレビが放映されない海外で受けるわけないですしね。
アニメキャラとテレビの過度な融合にはご勘弁いただきたい
最近うちの下の子が夢中になっているテレビ番組のは「ひらけ!ここたま」があります。
モノを大切にする心から生まれる小さな神さま「ここたま」。伝説のここたま契約者となった主人公のはるかが、街の人を笑顔にするために、ここたまたちと共に奮闘する姿を描く「ここたまシリーズ」の第2作となるアニメです。
このアニメが曲者なのは、アニメとおもちゃが完全に連動しているところ。
主人公のはるかが店番をするアンティークショップSAKURAには、ここたまたちが暮らす「ここたまタウン」があり、中核のドールハウス「ここたまキャッスル」をはじめ、いろいろなミニチュア施設があります。
💫配信情報💫
— ここたま公式 (@anime_cocotama) 2019年6月11日
前回テレビ放送された『ひらけ!ここたま』の第39話「ころったまで、大パニック」他、が今日から各配信サイトで無料配信スタート❣️(1週間限定)
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おもちゃを買えばアニメとまったく同じ世界が自分の家で繰り広げられるわけです。子供の所有欲求をくすぐらないわけがありません。
ご多聞にもれず、我が家も「ここたまキャッスル」や「ここたまドール」を買うことになりました。
番組では、常に新しい「ここたま」との出会いが描かれます。そしてそのたびに新しい「ここたまドール」が発売。ここたまタウンもストーリーの進展にあわせ「ここたまゆうえんち」などの新しい施設ができていきます。
今日は『ひらけ!#ここたま』BSテレ東放送日🎤💕
— ここたま公式 (@anime_cocotama) 2019年6月10日
ある願いを受け取り、桜町まもり隊が向かった先には、ステージ本番前で不安そうなご当地アイドルがいた💔
そして、おめめぱっちりなアイドルここたまも現れ・・・
第39話
「輝け!アイドルここたま マイン」他
BSテレ東で夕方5:29から🌟#cocotama pic.twitter.com/CkfP6zrWWh
おもちゃの発売は止まることを知らず、もはやデアゴスティーニ状態で、コンプリートしようとすればすごい金額に。
主人公になりきってここたまドールで遊ぶ娘の姿を最初はほほえましく見ていましたが、次から次への発売に途中から辟易。最近ではいかにアニメへの興味を遠ざけてフェードアウトしようか模索中です。
アニメとおもちゃとの連動は、仮面ライダーの変身ベルトや魔法少女のステッキ・コンパクトをはじめ、今の時代に限ったものではありません。
ただ、アニメのストーリーやキャラクターにここまで融合した番組はないかもしれません。
ここたまシリーズの第1作では、ここたまドールの販売が大ヒットとなりました。
商業的には大成功でも、おもちゃを売るためのアニメでは課金主体のスマホゲームのように、おもちゃの魅力もアニメの魅力も自由度がなくなってしまうのではないかなと思います。
キャラモノおもちゃは、アニメのクールが終了するとおもちゃの賞味期限が終了してしまうという特徴があります。
おもちゃを兄弟姉妹で使いまわしさせず、回転率を上げ販売数を稼ぐための戦略ですが、いくら面白いおもちゃでも、よくできたアニメでも、1年そこそこで期限切れ。
行き過ぎたコラボは、アニメもおもちゃの未来の両方を壊してしまうのではないかと思う次第です。
というわけで、次回はキャラものが席巻していないドイツ発、500万個以上販売された幼児向けゲーム「ウサギ山のうさぎレース」です。