親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

子供のボードゲームデビューにおすすめ!2歳から遊べる幼児向け協力ゲーム「はじめての果樹園(First Orchard/Kleiner Obstgarten)」

年末年始から家族で毎日のように「ノイ(NEU)」を遊んでいたので、2018年上半期にわが家が一番遊んだボードゲームは、ノイしかないと思っていました。
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しかし、途中から番狂わせが…。下の子が2歳になってボードゲームデビュー。下の子が遊びたいと出してくるゲームが猛烈な追い上げをしてきました。

遊んだ回数は数百回。幼児向けは一回あたりの時間が短いとはいえ、異常なレベル。

この上半期に断トツに遊んだゲーム「はじめての果樹園(First Orchard/Kleiner Obstgarten )ミニ版」です。

「はじめての果樹園」は、トラディショナルな子供向け協力ボードゲーム「果樹園」を、よりシンプルにして2歳から遊べるようにしたボードゲームとなります。

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カラスにとられる前に果物を収穫しよう

ゲームのテーマと目的

みんなで果樹園の果物を収穫しましょう。ただし、果物を狙っているいたずらカラスには気をつけて。

みんなの収穫が早いか、いたずらカラスが早いか…。

内容物

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10センチ四方のコンパクトな箱には、3つ折りのゲームボードが入っています。

これに加えて、ダイス(サイコロ)と、青りんゴ・サクランボ・プラム・洋ナシの4種12枚の果物チップ、そして黒いカラスコマが内容物です。

準備

ボードを広げて、果物チップをボードの該当する木の場所に置きます。カラスコマはボード左のハシゴの部分に置いて準備完了です。

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はじめての果樹園のルールとゲームの流れ

順番にサイコロを振って、緑:青りんご、赤:サクランボ、青:プラム、黄:洋ナシ、というように、出た目の色に対応した場所の果物を収穫していきます。

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青い目がが出たら、プラムを収穫するという感じですね。

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カラスの目がでてしまったら、カラスが木から木に移動していきます。

一番右の巣に帰ってしまったらゲームオーバーです。

勝敗

カラスが一番右の巣に帰るまでに、果物の収穫が完了すればみんなの勝ちです。

一方で、収穫が終わる前にカラスが巣に到着してしまった場合は負けです。

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意外に難しくて「もう一回!」がエンドレスに。わが家では中毒状態。

カラスの目は、六面体のサイコロのうち2つ。すなわち、1/3の確率でカラスの目が出てしまいます。

カラスが5回動けばゲームオーバー、それまでに12個の果物を収穫しないといけないわけですから、なかなか厳しい勝負です。

「サイコロの色の果物が全部収穫終わっていたら、違う果物をとれる」というのが公式ルールですが、わが家は「ない果物は収穫できない」という厳しめのルールにしているせいもあり、うちでは10回に1度くらいしか勝てません。

ただ、協力ゲームなので、負けてもみんなで「もう一回!次はがんばろう」となり、勝ち負けに敏感な子供も大丈夫。

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「あと1こ!」(まだ2個あるんだけど・・・。)

「あおのさくらんぼ!」(いや、赤なんだけど)

こんな感じで、数の概念も色の概念も怪しげなうちの2歳ですが、それでも十分楽しめます。4色の色の概念はこのゲームを繰り返し遊んでようやく理解しました。 


ルール的には2歳からで「2歳から遊べる」とタイトルにも書きましたが、実際の対象年齢は3歳以上。それもそのはず。果物チップが小さいので誤飲のリスクがあります。

うちの子は口に入れるクセがないのと、必ず親と使うので自己責任で遊んでいますが、安全性を考えれば果物が大きい通常版の方がいいかもしれません。
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果樹園ゲームは「果樹園(3歳~)」と果物が少ない「はじめての果樹園(2歳~)」の2種類に、それぞれに通常版とミニ版があり全4種類(正確にはさらにカードゲームも)。

通常版 ミニ版
果樹園(3歳~) 果樹園ゲーム Obstgarten: Für 2 bis 8 Spieler HABA 果樹園 缶入りミニ版 mini-obstgarten
はじめての果樹園(2歳~) ハバ はじめてのゲーム・果樹園 HA4655 果樹園ゲーム ミニ Kleiner Obstgarten

ミニ版はルールが同じで価格が安いのでコスパに優れていますが、コンポーネントが小さいので誤飲と紛失のリスクがあることには留意しましょう。


わが家はアンパンマングッズの侵略になすすべもなく完全降伏状態でしたが、そのアンパンマンを倒して一番遊んでいるオモチャとなりました。

上の子がボードゲームで遊んでいたのをずっと指をくわえてみていたのが、「自分もボードゲームで遊べる!」となったのかもしれません。

もはや中毒状態で、昨晩も「つぎじゅんばんね」「カーカーきた!」と寝言で言っていました。まぁ、スマホ中毒より家族と遊ぶボードゲーム中毒の方が100倍マシですね。相手をする身はそれなりに大変ですが…。


こんなに楽しんでくれるありがたいゲームですが、ひとつ苦言を呈するなら、果物と色の関連が幼児には難しいところ。

黄色が洋ナシ、青のプラム、緑の青りんごは、幼児にはちょっとなじみないかも。黄色はバナナ、緑はメロンにはならないかなぁ。……あ、メロンは果樹園の木になってないからダメか。ドイツではプラムもメジャーな果物なのかもしれませんね。

順番を守る概念、サイコロの色の認識、勝ち負けの理解など、知育要素もしっかり。通常版の方はプレゼントにもいいかも。

遊べる対象が幼児に限定されますが、小さなお子さんがいるお子様にはぜひともおすすめしたいゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 3-6歳 自己責任で2歳から
時間 10分 5分程度で終わります
人数 2-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 2歳児でも理解できる
大人も楽しい ☆☆☆☆☆ 小さい子向け
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも十分楽しめます
総合評価 ★★★★★ ボードゲームデビューならこれ!

ハバ はじめてのゲーム・果樹園 HA4655

ハバ はじめてのゲーム・果樹園 HA4655