禁断の島。そこは古代帝国アーキーンが火、風、水、大地を操る4つの神器を隠した場所。言い伝えでは、島は宝物を守るため、侵入者が来ると沈んでしまうように作られているそうです。何世紀も前に帝国が崩壊してから未発見だった、この謎に包まれた禁断の島が、ついに発見されたのです。
米国発の協力ボードゲーム、禁断の島です。
みんなで協力して禁断の島から宝を見つけて脱出だ
内容物
島タイル(24枚)
禁断の島を形づくるタイルです。タイルにはいろいろなランドマークが描かれています。
財宝カード、水没カード、冒険者カード
財宝カードは、このゲームの目的である財宝のありかの手がかりを示すカードです。
水没カードは、沈んでいく島の、水没場所を示すカードで、島タイルと対応した図柄の地形が描かれています。
冒険者カードは、プレイヤーの能力を示すカードです。選んだ冒険者によって個性的な能力をもっています。
財宝フィギュア
このゲームの目的である4つの財宝、火のクリスタル、風の彫像、 海の聖杯、大地の石 です。
水位メーター、プレイヤー駒
水位メーターは沈んでいく島の水位を示すものです。これが進むほど島の沈む速度が高くなり、ドクロマークに到達するとゲームオーバーです。
準備
- 24枚の島タイルを、めくれるように間を空けて並べて島をつくります。
- 島の4隅には財宝を置きます。
- 冒険者カードをめくって、各自自分のプレイヤーを決めたら、島の位置に駒を置きます。
- 手札として、財宝カードを2枚づつ配り)、最初の手札とします。
島はスタート時からすでに浸水が始まっています。
浸水カードを6枚めくり、該当する場所を裏返して水色(浸水状態)にします。
「最近島に行った人から」スタートです。
進行
4つの財宝をすべて集めヘリポートから全員で脱出するのが目的です。
財宝を手に入れるには、同種類の財宝カードを4枚集め、そのマークがついた島の場所に行くと、手に入れることができます。
各プレイヤーの順番は、下記のようにアクション→財宝カード→水没カード進行していきます。
1)アクションを いずれか3回⾏なう
- 上下左右の島タイルに移動
- 自分の居場所もしくは隣接タイルが浸水していれば補強して元に戻す
- 手持ちの財宝カードを同じマスのプレイヤーに渡す
- その場所にある財宝を獲得する(当該財宝カードが4枚必要)
2)財宝の手がかりを獲得
財宝カードを山札から 2 枚引きます。手札は5枚が上限で、オーバーした場合は捨てます。
3)島の水没
水没カードの山札から水位メーターに指定の2~5枚を引き、該当するパネルを水没させます。
どんどん沈んでいく島
水没カード
毎回の順番では、水没カードを引いていきますが、水没カードが当たっら、タイルを裏返して浸水します。水没カードは捨て札として別に重ねます。
浸水している場所が、もう一度水没カードの対象になると、沈没。該当するタイルと水没カードをゲームから除外します。
プレイヤー駒がそのタイルにいた場合には、隣のタイルに「泳いで逃げる」ことになります。
浸水状態であれば、補強することでもとに戻すことができますが、沈没してしまえばもとには戻せません。
水位上昇
財宝カードはいいことばかりではなく、財宝カードのなかには、「水位上昇カード」が紛れています。これを引いてしまうと大変。
まず、水位メーターを1つ上昇させます。これにより、毎ターンごとの水没カード枚数が増えていきます。
次に、捨て札になっている水没カードを山札に戻し、シャッフルします。これにより、水没したばかりの場所が、すぐにまた水没してしまう可能性が出てきます。
勝敗
4つの宝をゲットして、ヘリポートから脱出すれば勝利となります。
一方で、下記の場合はゲームオーバーとなります。
- ヘリポート、手に入れてない財宝の場所など勝利に必要な場所が沈没
- プレイヤーの居場所が沈没してしまい、逃げ場がなくなった
- 水位メーターが最大のドクロマークに到達てしまった
BGMはやっぱりインディジョーンズ
水位が上昇すると水没カードの枚数がどんどん増えていきます。また、沈没タイルはゲームから除外されて残りのタイルが水没の対象となるため、水没スピードはどんどん早くなります。ボヤボヤしていると追い詰められて動く場所もなくなってきます。
財宝がある場所や、脱出していくヘリポートが沈みかけたら、補強してら復旧することも必要です。
「やばい!ヘリポートが浸水した!誰か復旧に行って!」「最後の宝をとってくるから、先にヘリポートで待ってて!」など、緊迫した状況でのチームプレイはなかなか盛り上がります。宝を探して脱出ということで、気分はインディジョーンズ。
ルールは若干複雑ですが、基本みんなでの協力ゲームなので、行動の指示・助言はゲームのなかでいくらできます。そのため、慣れない初心者や子どもでも簡単に遊べます。
逆に、声が大きいプレイヤーがみんなの行動まで仕切ってしまう「奉行問題」が発生しやすいですので、そこには注意が必要です。
禁断の島は、大ヒット協力ゲーム「パンデミック」の続編であり、システムが似ている「パンデミック」と比較されることも多いですが、個人的には、子どもやゲーム初心者には、下記の点でシンプルなこちらの方がおすすめです。
- 「宝探し」というテーマが分かりやすい
- 状況が「島の浸水」で視覚的にわかる
- ゲーム時間が30分程度で済む
みんなで一つの目的を達成するのは一体感が醍醐味。子どもや協力型ボードゲームをやったことがない人には特に、入門ゲームとしておすすめできます。2019/5に完全日本語版が出て入手しやすくなりました。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | サポートすれば6歳くらいからできるかも |
時間 | 30分 | |
人数 | 2-4人 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★☆☆☆ | 若干手順は複雑です |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 基本は大人向け |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 2人でも楽しめます |
総合評価 | ★★★★☆ | お手軽な協力ゲーム |
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