2019年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞したパーティゲーム「ジャスト・ワン(Just One)」です。
私の職場では年初が忙しいので、新年会は例年2月の終り(旧正月かって感じですが)。ただの飲み会ではダレるので、会を盛り上げるために毎回ゲームなどが企画されます。
今年はテーブル対抗でこの「ジャスト・ワン(Just one)」をやる話もありましたが、残念ながら今年はコロナウイルスの影響で会自体中止。幻の企画となってしまいました。
ジャスト・ワンは、多人数でのイベントにも使えそうな多人数で盛り上がれる協力型のパーティゲームです。
ヒントで連想して「ヒミツの言葉」をだそう
ゲームの概要と目的
ジャスト・ワンは協力型のパーティゲーム。みんなで力を合わせて問題の正解を目指します。
プレイヤーのひとりが回答者。残ったプレイヤーは上手にイーゼルにヒントを書いて、正解に導いていきましょう。
内容物
内容物は、イーゼルが7枚、フェルトペンが7本、カードが110枚入っています。
イーゼルはプラスチック製で会議でテーブルに置く名札のような感じです。ペンはホワイトボードマーカーのような印象ですね。
準備
イーゼルとフェルトペンをプレイヤーに1つずつ配ります。カードはシャッフルして13枚カードをとり、裏向きに中央に山札として置きます。
最初の回答者を適当に決めれば準備完了です。
ジャスト・ワンのルールとゲームの流れ
回答者は「ヒミツの言葉」をカードから選びますが、それが何かはわかりません。他のプレイヤーはお互いにかぶらないヒントを回答者に出して正しい「ヒミツの言葉」に導くことが目的です。
最初に回答者は、内容を見ずに山札からカードを1枚めくります。そして、自分が見えないようにイーゼルに置いて他のプレイヤーに公開します。
続けて回答者は1~5までの数字のうちひとつを「4」というように宣言します。これで「ヒミツの言葉」が確定します。上で4だと「桃太郎」ですね。
次に、他のプレイヤーは各自イーゼルに「ヒミツの言葉」へつながるヒントを1単語で書きます。この際、他のプレイヤーと相談してはいけません。
ヒントを書き終わったら回答者は目をつぶります。そして回答者以外の全員で書いたヒントを公開し合います。同一のヒントは無効なのでイーゼルをひっくり返します。
最後に、回答者に目を開けてもらい、残ったイーゼルのヒント(上の場合「きびだんご」「キジ」ですね)をもとに「ヒミツの言葉」を当てます。
正解した場合、正解のカードが分かるように避けておき山にしておきます。左隣りのプレイヤーが次の回答者となって新たなラウンドをスタートします。
勝敗
山札が全部なくなる13問が終わったらゲーム終了です。みんなでどれだけ正解できたか評価しましょう。
近いヒントがキャンセルされ、遠いヒントだけが残るシステムが秀逸。
ヒントから「ヒミツの言葉」を当てていく、連想ゲームのような仕組みのゲーム。
連想ゲームでは、答えにできるだけ近いヒントをだすことが大事ですが、ジャスト・ワンの場合、誰でも想像できるヒントはバッティングしてキャンセルされるリスクがあります。
直球のヒントではなく変化球のヒントが必要。ここがこのゲームのキモの部分です。
上のヒントで示される言葉が何かわかりますでしょうか?微妙に遠いヒントばかりかもしれません。
多人数だと普通はヒントが増えて簡単になるはずが、バッティング確率もあがり外れたヒントも増えるので混乱要素も増えてきます。
先ほどの答えは「みそ」でしたが、絶妙な距離感のヒントになる連想ゲーム。「あぁ、それだったのか!」「え~、それじゃ分からないよ!」と、答え合せをするときが一番の盛り上がりをみせます。
シンプルルールでこの収束感は、まさにゲームシステムの勝利。ボードゲーム業界での最も権威あるドイツ年間ゲーム大賞を受賞したのも納得です。お題カードに言語依存があるので、翻訳できる人しかこれまで輸入版で遊べませんでしたが、2020年2月に待望の日本語版が登場しました。
初めての人でも簡単に理解できてすぐに盛り上がれる、万人におすすめできるパーティゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 言葉さえ理解できればもう少し小さくても |
時間 | 15分 | |
人数 | 3-7人 | 4人以上がいおすすめ |
日本語化 | 要 | カードに日本語化が必要 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★★ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人から |
総合評価 | ★★★★★ | 万人が盛り上がれるパーティゲーム |