全世界で20万部の販売数を達成した、世界に誇れる国産ボードゲーム「海底探険」。タンクの酸素が切れる前に深海から宝を回収するチキンレースが魅力のボードゲームです。
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このたび続編の協力ゲームがリリースされました。舞台が深海から月面となった「月面探検(MOON ADVENTURE)」です。
酸素がなくなる前に物資を回収しよう
テーマと目的
君たちは月面の調査にやってきた宇宙飛行士。突然の磁気嵐で月に閉じ込められ、地球からの物資が月面に散らばってしまいました。
生命線である酸素を確保しながら、みんなで力を合わせて物資を回収し基地に生還しましょう。
内容物
オインクゲームズのコンパクトサイズの箱を開けると、下記のコンポーネントが「これでもか!」というくらいたくさん。これだけでワクワクします。
- 基地ボード
- 物資チップ 21枚
- 回収済チップ 21枚
- 酸素カード 15枚
- 磁気嵐カード 4枚
- タンクカード 26枚
- バギーカード
- 役割カード 5枚
- ダイス 3個
- クルーコマ 5個
- ロボットコマ
- バギーコマ
- ルートコマ 10個
木ゴマだけでもこんなにたくさん!
準備
基地ボードを置き、物資チップをエリア3(三角形)、エリア4(四角形)、エリア5(五角形)の順で裏向きに列状に並べます。最後尾にバギーとバギーカードを置きます。
プレイヤーは各自役割カードと同色のクルーコマ、タンクカード5枚、酸素カード3枚を受け取ります。クルーコマはスタート地点である基地ボードの上におきます。
捨て札置き場に磁気嵐カードを1枚置き、その上に残った酸素カードを置き、スタートプレイヤーを適当に決めれば準備完了です。
月面探検(MOON ADVENTURE)のルールとゲームの流れ
みんなで協力して物資を集めて基地に帰還することが目的です。
手番はターン制で、自分の手番では以下の3つのアクションを順に実施します。
- 1酸素を消費してダイスを振る
- 2アクションを行う
- 3酸素を補給する
1ダイスを振る
自分のタンクカードの上の酸素カードを1枚捨て、ダイスを振ります。振れるダイスは2xのカードなら2個、3xのカードなら3個です。
2アクションを行う
ダイスの出目の力とな合計が行動力であるAP(アクションポイント)です。APが許すかぎりアクションを行うことができます。
- 移動
- OSG(酸素生成装置)起動
- ルート開拓
- タンク共有
- 物資回収
- 物資投棄
移動はAPを1消費で1歩進みます。他のクルーやルートコマ、ロボットは飛び越して進みます。
AP3でOGS(酸素生成装置)を起動、AP2でルートコマを置くことができます。
3酸素を補給する
ターン終了時にOSGチップの上にいる場合には、酸素カードが補給されます。酸素カードはタンクカードの空きまで補充可能です。
なお、補給の際に磁気嵐カードをひいてしまったら、OGSは故障してしまいます。OGSチップを裏返して以降は使用不能となります。
また、山札がなくなった場合には捨て札をシャッフルして山札にしますが、新たな磁気嵐カードを捨て札置き場に追加します。要するに、ゲームが進むほど磁気嵐への遭遇確率が高まるわけです。
バギー
物資チップの列の最後尾には月面を進むバギーがあります。バギーにのったら、物資回収ができないなど制限がありますが、1APで2マスまで移動ができ早い帰還ができるようになります。
役割カードと「宇宙兄弟」拡張
クルーにはロボットコマを操作できる「エンジニア」など、役割とそれに応じた特技があります。それぞれの特技をうまく活用しながら進めていきましょう。
拡張版入りの「宇宙兄弟Special Edition」の通常上版との違いは、コミック「宇宙兄弟」のキャラクターになぞらえた役割カードが10枚入っていること。様々な能力のバリエーションを楽しむことができます。
勝敗
全員が基地ボードに帰還して、規定量の物資を持ち帰ることができたらチームの勝利です。
一方で、ターン開始時に酸素カードがない状態になった場合、クルーの死亡となりゲームオーバーです。
名作「海底探検」を換骨奪胎した協力ゲーム
物資チップには無事な物資と壊れた物資の2種類あり、より奥に進むほど無事な物資を手に入る確率が高まります。一方で奥に進むほど帰還できないリスクは高くなってしまいます。
全員帰還することが勝利の条件。キャラクターの特技を活かしながら「ロボット送るよ」「誰か酸素分けて!」「OSG起動お願い」など協力することが大事です。
ルートを進んでチップを回収して戻るという基本システムは前作「海底探検」と同じですが、他のプレイヤーを出し抜くチキンレースから協力ゲームに変わって雰囲気は別物。物資や酸素の共有を活用しながら、みんなで相談しながら効率よく進んで戻ってくることが必要です。
酸素不足に苦しむ前作からのハラハラドキドキ感はそのままに、バランスとれた協力ゲームに換骨奪胎されていておすすめできるボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | |
時間 | 40分 | |
人数 | 2-5人 | |
日本語化 | 不要 | 日本語版 |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★☆ | 比較的簡単 |
大人も楽しい | ★★★★★ | 大人向け |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 遊べるが3人以上が楽しい |
総合評価 | ★★★★☆ | あの海底探検が協力ゲームに! |