ゲームに負けるのが嫌で、自分が不利になってくると「つまんない」「もうやらないもん」と途中で投げ出したり泣き出したりする子は多いですね。
うちの子は4、5歳くらいがこのピークでした。これも精神的な成長のプロセスのようですが、「ゲームなんだからもっと気楽に楽しめばいいのに」と思うときもしばしば。
そんなときは、勝ち負けが関係ない協力ゲームで気分転換してみるのもいいかも。
というわけで、「ザ・ゲーム(The Game)」という、検索にひっかからなさそうなタイトルの協力ゲーム。タイトルの地味さに似合わず、2015年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたカードゲームの傑作です。
みんなで協力してカードを全部出し切れ
目を覚ましたら見知らぬ部屋に閉じ込められていた。どうして自分はこんなところに?どこからか謎の声。「ここから出たければ、これを解くんだな。さぁ、ゲームを始めよう」
・・・なんて、映画ソウのようなシチュエーションを想定しているのでしょうか。パッケージもカードデザインもオドロオドロしい感じ、子供にはぴっぐテンのような絵柄がいいですね。
でも、見かけの怖さと違いルールは簡単です。
「ザ・ゲーム(The Game)」のルールとゲームの流れ
カードは1から99までの98枚。それぞれのプレイヤーにはプレイ人数に応じて6〜8枚のカードが配られます。
最初にスタート地点である「1↑」「100↓」のカードを4枚おき、このスタートカードの横に、それぞれ数字が昇順、降順になるように手元から最低2枚のカードを出していきます。出した分だけ手札を補充していく繰り返し。数字の大きさや順番さえ分かればできるルール。
単純ではありますが、42, 40とうまく出したはずが、その後に41を引いてしまったり、前の人が一気に数字を飛ばしてしまって出す予定のカードがだせなかったりと、なかなかのジレンマが味わえます。
見事全部のカードを出しきったらパーフェクト。カードが残ってしまっても10枚以下ならゲームクリアとなります。
みんなのために何ができるか考えよう
自分の手元のカードだけを考えれば、結構すぐに出せます。だけどそうすると数字が思いのほか飛んでしまい、他のプレイヤーが手詰まりになることに。自分だけではなく他のプレイヤーを気遣いながらプレイすることが勝利の秘訣となります。まさに協力ゲーム。
数字を置いたら基本後戻りはできませんが、写真のようにちょうど10違いであれば、戻せる例外も。
パッケージの雰囲気とは異なり、「ここは任せて!」「え~!そこに置いちゃったの??」「飛びすぎだよ!」などワイワイとコミュニケーションしながらできるゲームです。一応手持ちの数字そのものを話すのは禁止ですが、わが家は子供は多少OKの勝手ルールでゆるく遊んでいます。
レベルの調整は手札のカード枚数で簡単にできます。手元に出せるカードがない苦しさが難易度に直結するので、例えば「大人は6枚子供は8枚」のように、手持ち枚数に差をつけることでハンデを自由自在につけることができます。
ちなみに青のカードは拡張のon fire(私が購入したドイツ版には最初から入っていました)、この炎カードがでると必ず次のカードをおかないとゲームオーバーというハードモードのルールです。
パッケージこそおどろおどろしくとっつきづらいですが、子供でもできる協力ゲームとしてオススメです。
協力ゲームではないですが、2人向けの「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス(The Game Face to Face)」もなかなか楽しいですよ。
www.boardgamepark.com
(2019年追記)デザインを一新した日本語版「THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ」が登場しました。見た目のとっつきずらさがなくなっているので、ファミリーゲームとして遊びたい方はこちらがいいかも。
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | だれでも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 1人でもできます |
総合評価 | ★★★★★ | 協力カードゲームの傑作 |
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