今回は小学生低学年くらいからの子供と楽しめる観点でおすすめできそうなボードゲームを、過去記事から32個ピックアップしてみました。
コロナウイルスの影響で、今週から全国で小中学校の休校が始まりました。子供たちは休みが増えて大喜びのようですが、親の方は休めないし出掛けられないし、対応に追われているのが現状。子供の室内遊びに何か役立つものがあれば幸いです。
- メモリー系のボードゲーム
- 協力型のボードゲーム
- 瞬時の判断が必要な反射神経系のゲーム
- 足し算・引き算が登場する算数系
- パズル要素があるボードゲーム
- ワードゲーム
- 器用さが必要なゲーム
- アクション系
- 戦略要素があるゲーム
- チキンレース系のゲーム
- 休校休園対応の一助にボードゲームを。
メモリー系のボードゲーム
子供が大人より有利なボードゲームといえばメモリー系。わが家ではメモリー系ゲームではもはや勝負にならないくらいの差があります。
にわとりのしっぽ(Zicke Zacke Hühnerkacke/Chicken cha cha cha)
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「にわとりのしっぽ」は、円形のフィールドでニワトリコマを動かして追いかけっこするボードゲーム。追いついてライバルのしっぽをゲットするのが目的のゲームです。
神経衰弱の要領で、2枚のタイルを一致させると先にニワトリを進めることができます。連続して正解すれば一気に進めるので、終盤はノーミスの連続で逆転劇も。木製のコマがいい味だしています。
メモアァール(Memoarrr!)
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神経衰弱の進化版ともいえるカードゲーム<「メモアァール」。場に並んだカードから背景または動物が一致するカードを次々とめくっていくゲームです。
色と背景という、2つの情報を覚えるのがなかなか難しい。最初に自分だけが内容を知ることができる3枚のカードをいかに活用するかなど、追加要素がうまくできています。
ナンジャモンジャ
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「ナンジャモンジャ」は、奇妙な生き物たちに好きに名前をつけ、再び登場した際に名前を思い出していくカードゲームです。
みんながつけるヘンテコな名前に大爆笑。子供と遊ぶと、思いもよらない発想で登場する名前の数々に、盛り上がること間違いなしのカードゲームです。
協力型のボードゲーム
小学生低学年くらいだと、負けるのが苦手という子がまだ多いかも。この点、協力ゲームなら「みんなが勝つか負けるか」なので、問題ありません。また、年齢差・能力差をあまり気にせず遊べるところも協力型ゲームのうれしいところです。
ザ・マインド(The Mind)
会話禁止の協力カードゲーム「ザ・マインド」。配られた手札を好きなカードを好きなタイミングで出し、昇順になればOK失敗すればアウトです。
お互いに情報交換もヒントもダメ。みんな適当に出していくのに、どうして昇順にできるのか?やってみると意外とできるんですよね。意識のシンクロさせることが重要で、全くしゃべらないのに不思議とコミュニケーションゲームとして成立しています。
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おばけ屋敷の宝石ハンター(Geister, Geister, Schatzsuchmeister!/Ghost Fightin' Treasure Hunters)
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「おばけ屋敷の宝石ハンター」は、2014年ドイツキッズゲーム大賞作。おばけがうごめく屋敷のなかでハンターとして宝石を集めるのが目的です。
ゲームが進むにつれてオバケはどんどん増殖し、強力な悪霊に変化します。みんなでオバケと戦ったり逃げたりしながら、時間との戦い。みんなでワクワクドキドキするゲームです。
ザ・ゲーム(The Game)
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1から100まで書かれたカードを、手札から出して順番通り並べていく「ザ・ゲーム」。
とにかく苦しい!出したばかりでもう出せないカードがでたり、出そうと思っていたら他のプレイヤーに出されたり「出したかったのに!」となること請け合い。お互いのカードが分からないなかでも、気づかいが大事です。
瞬時の判断が必要な反射神経系のゲーム
脳で判断し素早いアクション。瞬時の判断が必要なリアルタイムなゲームも大人と子供が対等に対戦できるジャンルです。
おばけキャッチ(Geistesblitz)
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木製コマを使った立体カルタ「おばけキャッチ」。カードに示されたものと色も形も一致しないコマをとっていきます。
「ネズミでもなく、本でもなく、赤でもなく…。」と、とるべきコマを導くのに頭は大混乱。一瞬の奪い合いに流血注意です。
ジャングルスピード(Jungle Speed)
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「ジャングルスピード」は、カードを出していき同じ絵柄のカードが登場したら、中央のトーテムをとるスピード勝負のカードゲーム。
早い者勝ちなので一瞬の判断が大事ですが、紛らわしい絵柄のカードがあって、お手付きが続出です。こちらもトーテムの奪い合いに流血沙汰になることも。ツメは切っておきましょう。
ドブル(Dobble/Spot it!)
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2つのカードを並べると、8つの絵柄で1つだけ一致するイラストがある不思議なカードゲーム「ドブル」。いろいろなルールで遊べますが、共通するイラストを早いもの勝ちで見つけていくのが基本です。
イラストは大きさや向きが違うだけなので、簡単に見つかりそうですが、みんなで「う〜ん」とにらめっこしてしまうことも。意外に見つからないんですよね…。
ツィンイット!(Twin it!)
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「ツインイット」は、場にたくさん広げられたカードのなかで2つの同じイラストが描かれたカードを見つけるゲームです。
見つけてとった瞬間に新たなカードが登場するので、そこから次々にとるべきカードが連鎖していくのが楽しいゲームです。
足し算・引き算が登場する算数系
遊びながら勉強にもなる、計算が登場するゲームです。遊んでいるうちに算数に強くなるかも??
スピード計算/アルティメットカウントゲーム(Unter Spannung/7 ate 9)」
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「スピード計算」は場にでたカードと足し算をできるカードを出していく、トランプの「スピード」のようなゲーム。
早く計算してカードを出さないと、他のプレイヤーに先に出されて、新たな計算をする羽目に。素早い判断が大事なゲームです。足し算が掛け算になった派生作「スピード掛け算」というゲームもあります。
ぴっぐテン(pig 10)
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「ぴっぐテン」は数字のカードを出していき、10をオーバーすると負けのカードゲームです。
手札は3枚で、運の要素も強くとってもシンプルですが、子供たちには意外と人気。低学年くらいの子供と遊ぶとなかなか盛り上がります。
ノイ(Neu)
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ぴっぐテンは10でしたが、「ノイ」は101を超えてはダメのカードゲームです。
101なんてずいぶん先だなと思いきや、数字が50増えるカードやいきなり101になるカードがあるなど急展開も。テンポがよくサクサク進むカードゲームです。
どんぐりやま
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協力型のカードゲーム「どんぐりやま」。2つのカードの上に、足し算、引き算の答えになる数字のカードを並べていき、8段ピラミッドを作っていきます。
みんなで力を合わせて完成を目指すわけですが、カードが減るにつれ選択肢がなくなり手詰まりに。イラストはほのぼのですが、難易度はシビア。それだけにチームワークが求められます。
パズル要素があるボードゲーム
パズルといえば一般に1人用ですが、パズル要素があるボードゲームは意外と多いです。パズル系は、自分との戦いが中心なものも多いので勝ち負けであまりケンカにならないのがいいところです。
ウボンゴ(UBONGO)
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ボードゲームにおいてパズルゲームの筆頭は「ウボンゴ」。一斉にタイルパズルを解いていき、完成したら「ウボンゴ!」と叫びます。
解けないときはなかなか解けませんが、パッとひらめきいち早く解けて「ウボンゴ!」と叫べたときは、なんともいえない爽快感があります。
ブロックス(Blokus)
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テトリスのようなピースをはめていく「ブロックス」。パズルというよりも陣取りゲームの要素が高いでしょうか。
同色のピースは辺を接することはできません。なので、相手の陣地に斜めから侵入して、ピースをどんどんはめていく。シンプルながら戦略性あるゲームです。
ドロップイット(Drop it!)
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テトリスのような落ち物ゲームがアナログゲームになった「ドロップイット」。スリットが入った透明のボードに、上からパズルピースを落としていきます。
同じ色・形のピースが接してしまうとアウト。ただ落とすだけで一見簡単そうに見えて、当たってとんでもないところに跳ね返るなどアナログならではのピースのトリッキーな動きに翻弄されます。
Thames & Kosmos Drop It Family Strategy Game
- 発売日: 2018/04/21
- メディア: おもちゃ&ホビー
クマ牧場(Bärenparkl)
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タイル配置ゲーム「クマ牧場」。ピースをはめていき、クマのテーマパークをつくるゲームです。
クマ牧場といいながら、登場する動物はパンダやコアラまで。できあがると自分だけのの動物園ができあがって見た目にも楽しいです。
ワードゲーム
ワードゲームは、しゃべるのが基本なのでワイワイ楽しめるものが多いですね。ただ、頭から言葉をひねり出さないといけない系は、脳がから汁がでそうになるときがありますが……。
トマトマト
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「トマトマト」は、「ト」「マト」「マ」などの言葉の書いたタイルをめくり、並んだタイルを一気に言う早口言葉ゲームです。
「トマト」が「トマトマト」「トマトマトマトトトマ」と、だんだ長くなり難しくなってきます。ひとつだけ入っている「ポテト」もあり、言い間違えて大笑いのパーティゲームです。
ワードスナイパー
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「ワードスナイパー」は、「『し』の付く物語」(例えばシンデレラ)など、お題に該当する言葉を思いついて早く宣言することを競うゲームです。
「こんな言葉があった!」と、他人の回答に関心することがしばしば。語彙の多さで実力差がでてしまいますが、逆に語彙が広がっていいかもしれません。
ワードバスケットキッズ
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しりとりカードゲーム「ワードバスケットキッズ」。場札の文字(例えば「し」)ではじまって、手札の文字(例えば「ま」)で終わる言葉(例えば「しまうま」)を宣言しながらカードを出していくゲームです。
こちらも語彙の差で実力差がでますが、「大人は4文字以上」など、縛りをかけるとレベル差の調整ができます。2文字くらいなら簡単ですが、文字数が増えるにつれて難易度がぐっとアップします。
ワードバスケットキッズ (Word Basket) カードゲーム
- 発売日: 2012/03/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
器用さが必要なゲーム
バランスゲームをはじめ手先を動かすゲームは、ルールがシンプルなものが多く、幼児や小学生でもとっつきやすいものがたくさんあります。ただ実力差はでてしまいますけどね。
スティッキー
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バランスゲームの定番「スティッキー」。リングの中に通した棒を、サイコロの目にしたがってバランスを崩さないように抜いていきます。
とても単純なルールですが、いざやってみるとなかなかどうしておもしろい。シンプルイズベストを体現するようなボードゲームです。天皇陛下が皇太子だったころに、ご一家で楽しんだゲームとして報道されたこともありました。
キャプテン・リノ
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カードゲームでありながらバランスゲームの「キャプテン・リノ」折り曲げたカードを使ってカードを積み上げていきます。
UNOのリバースやスキップのようなカードもあり、バランスを崩させるサイのリノ駒もスパイスになって、高く積み上げハラハラ、崩れて爆笑のバランスゲームです。
キャプテン・リノ (Super Rhino!) (日本版) カードゲーム
- メディア: おもちゃ&ホビー
アクション系
アクション系のゲームは「おもちゃ」との境界がよくわかりませんが、大人も子供と一緒になって童心にかえって楽しめるゲームが多いです。
くるりんパニック(Looping Louie)
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ボードゲームというよりはオモチャの「くるりんパニック」。くるくる回る飛行機をレバーで押し上げて、ライバルプレイヤーのコインを落としていきます。
レバーの加減によって飛行機が宙返りをしたり、ガード不可能な急降下攻撃ができたり、飛行機の操作が奥深く、「もう1回!」となること請け合いのゲームです。
アイスクール(Icecool)
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2017年ドイツ年間キッズゲーム大賞の「アイスクール」。鬼と子に分かれ、指でペンギンをはじいて鬼ごっこをするボードゲームです。
まるで起き上がりこぼしのようなペンギンコマは、カーブしたり壁をジャンプしたり、慣れるとかなり自由自在に動いてくれます。うまく動かそうと、ついつい指が痛くなるまで遊んでしまうアクションゲームです。
スライドクエスト(Slide Quest)
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騎士を操作して、アイテムを手に入れ魔物を倒す。RPG風の協力型のアクションゲーム「スライドクエスト」。
4つのレバーをみんなで操作しボードを傾け、下にボールがついて転がる騎士コマをうごかし、穴を避けたりゴールへ向かったりしていきます。みんな息が合わないとあえなく転落。チームワークが大事なゲームです。
戦略要素があるゲーム
考えて行動を選択することが必要な、戦略要素のあるゲームも小学生でも結構遊べます。実際に子供と遊ぶと「こんなやり方もあったのか」と、子供の斬新な戦略に負けてしまうことも意外とあります。
ハピエストタウン(Happiest Town)
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幸せな街をつくるのがテーマの街づくりゲーム「ハピエストタウン」。施設を購入して、人口と幸福度を増やすのが目的のカードゲームです。
収入を増やしてより高価な施設を建設していく拡大再生産システムの入門編のようなゲームです。ただ、最終的な得点は人口×幸福度。「化学工場」のように、収入あっても幸福度がさがるものもあり施設選びが考えどころ。「お花屋」のような、子供が集めて楽しくなるカードがいいです。
ホッパーエンターテイメント ハピエストタウン カードゲーム HHT-BP
- 発売日: 2018/12/03
- メディア: おもちゃ&ホビー
街コロ(Machi Koro)
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ハピエストタウンが拡大再生産の入門編なら、「街コロ」は基礎編。サイコロを転がし、施設を買って収入をどんどん増やし、施設を揃えるのが目的の街づくりゲームです。
コインをジャラジャラ集めて施設を購入。好きな施設を決めてたくさん買い込むなど、子供にとっては、お買い物ゲームをしているかのような気分が楽しいようです。
コロレット(Coloretto)
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名作カードゲーム「コロレット」。場にあるカードを引き取り、同じ色のカメレオンカードをたくさん集めることを競うゲームです。
待てば場のカードは増えていきますが、欲しいカードをライバルに先に取られてしまったり、不要なカードが増えてしまう可能性も。「今引き取るべきか、待つべきか…」という程よいジレンマが楽しいゲームです。
コロレット (Coloretto: 10周年記念版) [並行輸入品] カードゲーム
- メディア: おもちゃ&ホビー
チキンレース系のゲーム
チキンレース系のゲームは、「もっと進むか諦めるか」という単純な選択が基本となっている場合が多く、子供にも遊びやすいシンプルなルールのものが多いです。
チーキーモンキー(Cheeky Monkey)
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袋からチップをとっていく「チーキーモンキー」。袋から次々とチップを引いていきますが、同じ動物が出るとアウト。どこで引くのをやめるかがチキンレースな要素ですが、ついつい欲張りすぎてドボンしてしまいます。
国内では新版が登場しましたが、ポーカーチップのような動物チップがずっしりとしていて質感が良いのが特徴です。
インカの黄金(Incan Gold/Diamant)
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探検家となって、インカの遺跡を探索する「インカの黄金」。手番では「奥に進む」か「キャンプに戻る」かの2択をして財宝を集めるシンプルなルールのゲームです。
奥に進んで宝を見つければ、進んだ人たちで山分け。ひとりで奥まで行って宝を独り占めしたいところですが、途中で災害カードが連続で出るとアウトで全てが水の泡。どこで戻るかの英断が大事なゲームです。
海底探険(Deep Sea Adventure)
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深海に潜って宝を探す「海底探険」。サイコロを振って海の奥に進み、宝をゲットするすごろくのようなチキンレースゲームです。
移動すると空気がどんどん減少。ボンベはみんなで共用なので、ボンベの空気がなくなれば潜っていた人は全員お陀仏です。戻れないことが分かって、「道連れだ!」と自暴自棄で空気を浪費する子が登場するなど、カオスな状態になることもあります。
休校休園対応の一助にボードゲームを。
先日、近所の公園に立ち寄ると、「何か地域行事でもあったっけ?」と思うくらいの子連れの人だかり。出掛けられないけれど家の中だけではエネルギーを持て余す子供たちが行き場をなくして公園に集まっているようですね。
出掛けずに子供のあり余ったエネルギーを消化するのはなかなか難しいですが、子供と向き合う道具としてボードゲームが一助となれば幸いです。