先日紹介した100円ショップのダイソー(DAISO)のボードゲーム。
www.boardgamepark.com
100円なのにかなり遊べるということで話題になっていましたが、2020年12月に追加で作品がリリースされました。
このうちの「Ostle」「クローバーブーケ」「エリートイケメンマッチョ」の3作品をご紹介します。
Ostle(オストル)
Ostle(オストル)は、将棋のようにコマを動かし対戦する2人用ゲームです。オス+トルでオストルということで、コマを押してとるのが目的です。ボードがペラペラの紙なのは100円だから仕方ないですね。
白とグレーの陣営に分かれ5つのコマを交代で動かしますが、動かす先に相手のコマがいたら相手のコマを押すことができます。最終的に相手のコマを2個、盤外に押し出すことが目的です。
特徴的なのは黒い円形のコマ。これは「穴」で、穴を相手コマに向けて押す、または相手コマを穴に向かって押すことで、押し出すのと同じ効果が得られます。
「ガイスター」のようなシンプルで手軽に楽しめるアブストラクトゲームです。
www.boardgamepark.com
クローバーブーケ
クローバーブーケは2人専用のカードゲームです。「初心者女子向けアナログゲーム」がコンセプトの久遠堂さんのデザインということで、シンプルで映えるゲームになっています。
カードは0~9の10枚が2セット。シロツメクサがデザインされた美しいカードで、エンボス加工もされているようで品質も十分です。
5ラウンド勝負で相手より大きなカードで勝ち越すことが目的です。相手の手札から1枚引き、自分の手札から1枚加えた2枚で勝負します。
四葉のクローバーの入った4のカードが出たときだけは特別で、合計が小さいほうが勝ち。使いどころが大事です。美しいデザインに似合わぬ濃厚な駆け引きが楽しめます。
なお「コノス」さんのサイトに、ダイソー版リリースにあたっての秘話が掲載されています。
conos.jp
エリートイケメンマッチョ
エリートイケメンマッチョは、5人からの大人数で遊べる大喜利系のパーティゲームです。
親が「困っていること」「助けてほしいこと」のテーマでお題を出題し、それに対して各プレイヤーはエリート、イケメン、マッチョのカードを1枚出しキャラクターになりきって回答します。
親「夕食のメニューが決まらないんだけど・・・」
いっせいにカードを裏向きに出し、オープンにして一番少ないカードの人が回答権を獲得します。
マッチョ「今夜はプロテインで決まり!」
複数の回答者がいたら、一番面白い人に親が得点チップをあげます、大喜利系ということで、珍回答続出に盛り上がるゲームです。
今年もご訪問ありがとうございました。
今回の作品は、どれも面白い!これがみんな100円とは本当に驚きです。
3作品はいずれも過去に同人ゲームとしてリリースされていたもの。
同人ゲームデザイナーとしてはコストもかかり在庫リスクもあるので、自ら旧作を再販するハードルは高く、初版リリース後は多くの作品が寝かされてしまいます。
そんな眠れる名作をダイソーの製造力と販売チャンネルで復活させたWIN-WINのビジネスモデルといったところでしょうか。
価格破壊の製品が次々とでてボードゲーム出版業界にとっては脅威ですが、一般消費者としては安価で良質な作品が手に入る機会。ダイソーに立ち寄ったらぜひ探してみてください。
さて、今回が2020年最後の記事となりました。今年はプライベートが忙しいのもあって、若干スローペースとなりましたが、それでも何とかブログを継続できました。
これはひとえにいつも訪問くださる方々のおかげだと思っています。この場を借りてお礼申し上げます。
コロナ対応で年末年始も大変な方もいらっしゃるかと思いますが、みなさま良いお年をお迎えください。