ちょっとした時間で楽しめる国産のお手軽な心理戦カードゲーム「犯人は踊る」です。
4枚のカードから犯人を探せ!
内容物
コンパクトな箱にはカードが12種類32枚入っています。32枚という数は、カードゲームの中でもかなり少ない方ですね。
カードに描かれているイラストはゆるい感じ。なお、同じカードでもイラストが1枚1枚違っていて、なかなか芸がこまかいです。
準備
このゲームで使用するカードは一人あたりたった4枚。プレイヤー数×4がゲームに必要なカード枚数となります。
プレイ人数ごとに使用するカードの構成は下記のとおり。人数に合わせて必須となるカードを用意しつつ、残りのカードをランダムにセレクトします。
人数 | 第一発見者 | 犯 人 | 探 偵 | アリバイ | たくらみ | その他ランダム |
---|---|---|---|---|---|---|
3人プレイ | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | - | 8枚 |
4人プレイ | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 11枚 |
5人プレイ | 1枚 | 1枚 | 1枚 | 2枚 | 1枚 | 14枚 |
6人プレイ | 1枚 | 1枚 | 2枚 | 2枚 | 2枚 | 16枚 |
7人プレイ | 1枚 | 1枚 | 2枚 | 3枚 | 2枚 | 19枚 |
8人プレイ:全てのカードを使用
人数にあわせたカードをそろえたら、シャッフルして各プレイヤーに4枚ずつ配ります。
ゲームの流れ
事件の犯人を暴くこと、すなわち犯人カードを持っている人を当てるのが目的です。
一方で、犯人カードを持っている犯人は暴かれないよう逃げきる(カードを出し切る)ことで勝利します。
スタートプレイヤーは、「第一発見者」のカードを持っている人。
「温泉に入っていた社長のヅラが盗まれた!一緒に温泉旅行にきている、この中に犯人がいる!」
など、アドリブで今回の事件のストーリーを語りながら、第一発見者のカードを出してゲームがスタートします。
ゲームは時計回りに手札から1枚カードを出していくことで進行します。カードを出すと、そのカードの効果が発現します。
カードの種類と効果
第一発見者
ゲームのスタートプレイヤーです。最初にカードを出さなければなりません。カードの効果は特にありません。
犯人
犯人を示すカードです。このカードを最後までもっていて、最後の手番で出せば逃げ切りでゲームの勝者です。途中で出すことはできません。
探偵
犯人を見つけ出す探偵です。このカードを出すと、任意のプレイヤーを指名し「お前が犯人だ!」と犯人の確認をすることができます。
指名されたプレイヤーは正直に答えなければなりません。犯人が当たっていれば勝者となります。
アリバイ
このカードをもっていると、犯人カードをもっていて探偵から指名されても「犯人ではありません」と答えることができます。カードを出しても効果がありません。
いぬ
このカードを出すと、誰か一人のカード1枚を選んで公開することができます。そのカードが犯人カードであれば、勝利です。
目撃者
このカードを出すと、プレイヤーを一人指名して、手札をこっそりみることができます。
一般人
このカードを出しても何も効果はありません。
少年
このカードを出すと、カードを出したプレイヤー以外は全員目をつぶり、その後、犯人は目を開けます。これにより犯人をこっそり知ることができます。
たくらみ
このカードを出すと、犯人の仲間となります。以後、犯人が勝利すると勝利、犯人が負けると負けになります。
情報操作
このカードが出されたら、全員左のプレイヤーに自分の好きなカードを1枚渡します。
うわさ
このカードが出されたら、全員右のプレイヤーから1枚ずつババ抜き方式でカードをもらいます。
取引
このカードが出すと、任意のプレイヤーを指名して手持ちのカード1枚を交換することができます。
ライトな心理戦が楽しいパーティゲーム
手札によって戦略は様々。4枚の手札は1枚ずつ出していくので、「どのカードを残していくか」も考えどころです。
探偵でありながら犯人とは・・・。ここは取引カードで誰かを犯人に仕立てあげ、探偵カードで暴くべきか。それとも探偵のフリでカムフラージュをしながら、犯人で逃げ切るべきか…。
相手のカードがわかる目撃者と犬か・・・。ここは相手の手札をみて犯人をあてるか、状況次第でたくらみカードで犯人の逃げ切りに相乗りするか。
よし!アリバイカードつきの犯人で完全犯罪だ。でもラスト前にアリバイカードを出すと、犯人の疑いが強まって暴かれるリスクもあるなぁ。いっそ早くアリバイカードを捨てて、犯人じゃない偽装をするか・・・。
カードの枚数制約は、相手がもっているカードを想定する要素のひとつとなり、ターンが進むごとに駆け引きが進展していきます。
カード枚数がもっと少ないラブレターなどとも通じるところがあるかもしれません。
www.boardgamepark.com
手札が最後の1枚になるまでの過程でだんだん容疑者が絞り込まれ「お前が犯人だったのか!」となるのは、まさにミステリーっぽいシチュエーション。
「犯人は分かったが、探偵カードがないから逃亡を指をくわえて見ている」なんて、悩ましい状況になることも。
カードの交換もわりと頻繁に発生するので、思惑が外れて計画を修正することになったり、いきなり犯人が押し付けられたりすることもよくあります。
心理戦といっても頭を抱えて悩むほどのことはなく、ババ抜きに毛が生えた程度。当てずっぽう勝利もあって勝敗には手札運の要素も大きいです。だからこそ、誰でも遊べます。
価格もお手頃(流通量はそこまで多くないようなので、ボッタクリ店には注意)でコンパクト、8人まで遊べるので、修学旅行の夜にトランプやUNOを遊ぶ感覚で、旅のおともにもおすすめ。ちょっとした時間でみんなでわいわい盛り上がることができるカードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいからいけそう |
時間 | 10分 | |
人数 | 3-8人 | 4人はほしいかも |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人以上 |
総合評価 | ★★★★☆ | 旅のおともに |
- 出版社/メーカー: すごろくや
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (4件) を見る