ファミコン台頭前のゲームといえばアナログ一択。けん玉やベーゴマ、おはじきやビー玉、メンコなんかが代表選手でしょうか。
けん玉やコマのように形を変えて生き残っている遊びもありますが、昭和なアナログゲームを子供が遊んでいる姿をみることは最近ではずいぶん少なくなりました。
今回はそんな昔懐かしい「おはじき」を彷彿させるアナログアクションゲーム、2017年ドイツキッズゲーム大賞を受賞した「アイスクール(ICECOOL)」です。
ペンギン学校で繰り広げられる生徒と風紀委員の追いかけっこ
内容物
大きめの箱をあけると目につくのは、中に重なったいくつもの箱。この箱をつなげてゲームボードにします。
カードには各自がもつプレイヤーカードと学生証カード。得点用のお魚カードがあります。お魚カードは1〜3点の3種類です。
コマは、プレイヤーが使うペンギンコマ、得点獲得に使用するお魚クリップです。
ペンギンコマは中にオモリが入っていて、まるで起き上がりこぼしのよう。
準備
箱を並べ色なしの魚クリップで隣接部を留めれば、60センチ角のゲームフィールドとなるペンギンスクールの完成です。
最初の風紀委員、すなわちみんなを追いかける鬼を決めます。
お魚カードはシャッフルし、ゲームボードの横に山札として裏向きに重ねておきます。
プレイヤーはペンギンコマ、プレイヤーカード、学生証カードをもち、風紀委員以外は自分の色のお魚クリップを、箱の指定の位置にはめます。
ゲームの流れ
授業を抜け出したペンギン学校の生徒たち。氷の学校を走り回り、風紀委員に捕まらないように魚をゲットすることが目的です。
一方で、授業を抜け出した生徒たちを捕まえるのが風紀委員の目的です。
生徒役は教室からスタートします。
風紀委員はキッチンからスタートです。
風紀委員の隣のプレイヤーから順番にペンギンコマを動かしていきます。
移動のための操作は簡単です、コマをデコピンの要領で指で弾くだけ。
ペンギンコマが、お魚クリップがついたゲートをくぐることができればお魚ゲット。お魚カードを一枚めくって手に入れます。
一方風紀委員は、他のプレイヤーにぶつけることで、その生徒を捕まえたことになります。捕まったプレイヤーは風紀委員に学生証カードを渡して離脱します。
基本ペンギンコマを1回弾くごとに順番を交代していきますが、1ポイントのお魚カードを2枚持っていれば、出してもう1手番できる、いざという時のダッシュボーナスも。
ラウンド終了と勝敗
風紀委員が全員を捕まえるか、生徒の誰かが3匹全部魚をゲットしたらラウンド終了です。
風紀委員は集めた学生証の数だけ、お魚カードをひき、風紀委員を交代して次のラウンドがスタートします。
みんなが風紀委員をやるまでラウンドを繰り返せばゲーム終了です。獲得したお魚カードの得点を計算して比べ、一番多い人が勝ちです。
単純だけど操作は無限大
ペンギンたちの魚の争奪戦というテーマで「それは俺の魚だ!」に似ていますが、あちらは思考系、アイスクールはアクションゲームと、全く違う仕上がりです。
コマを指で弾くだけの単純な操作ですが、起きあがりこぼしのコマがなかなかトリッキーな動きをしてくれます。
うまく弾けば、下記のようなカーブを描いて目標に到達することもできます。
私はまだまだですが、熟練してくれば壁をジャンプで飛び越えるスーパーな技までできるから、「おはじき」といってもあなどるなかれ。
アイスクールのコマのトリックプレイは、下記の動画を見ればよいかと思います。「ただ弾いただけでここまでできるのか」というくらい縦横無尽に動いています。
単純操作でこの自由度、対戦すれば熱くならないわけがありません。コマを弾き過ぎて、指と爪が痛くなるくらい白熱すること請け合いです。
さすがは天下のドイツキッズゲーム大賞。子供はもちろんのこと、大人も童心に返って楽しめるパーティゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | 4歳くらいからいけるかも |
時間 | 30分 | |
人数 | 2-4人 | 3人以上がおすすめ |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も楽しい |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人でも遊べます |
総合評価 | ★★★★☆ | 指が痛くなるほど白熱 |
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