アフリカの野生動物がテーマのボードゲーム「カリバ(KARIBA)」です。
本作のタイトルKARIBA。私はてっきり「狩場」の意味で「外国のゲームだけど日本語を借りたのかな?」とつい最近まで思っていました。
しかし私のまったくの勘違い。KARIBAはアフリカとザンビアの国境をザンベジ川中流にある世界最大級の人造湖のこと。
水の少ないアフリカでのKARIBA湖の水場を巡っての動物たちの争いをテーマにしたボードゲームです。
他の動物を追払いカードをたくさん集めよう
テーマと目的
水の少ないアフリカでは、動物たちにとって水場は貴重な生命線。
動物たちは、水場の確保をしようと群れで向かい、弱い動物は追い払われることになります。
カリバは強い動物で弱い動物を追払って得点を集めていくゲームです。
内容物
OInk Gamesと見まごうかのようなコンパクトなケース。
中には細長い動物カード(64枚)とゲームボードになる水場タイル(8枚)が入っています。
動物カードは8種類×8枚。種類ごとにゾウやキリンなどユニークな動物になっていて番号がついています。
番号が大きいほど強い動物。1のネズミが最弱で8のゾウが最強です。
準備
水場タイルを番号順に円形に並べてボードとします。カリバ湖のイメージですね。
動物カードをシャッフルして手札として5枚ずつ配り、残りは裏向きに中央において山札とします。
適当な方法でスタートプレイヤーを決め準備完了です。
カリバ(KARIBA)のルールとゲームの流れ
他の動物を水場から追い払い得点を集めることを競います。
手番では、手札から1枚あるいは同種の動物カード複数枚を出します。出す場所は、ボードの同じ番号のところです。
出したカードで同種の動物が3枚以上になったときは、自分の数字より小さくて一番近い動物を水場から追い出します。
上の画像でいけば、チーターが3枚になったのでキリンが追い出されます。
なお、8のゾウは最強で大抵の動物を追い出すことができますが、ネズミには勝てません。
1のネズミはほとんどの動物に負けてしまいますが、ゾウだけは追い払うことができます。
追い出した動物は、得点として手元に獲得します。
手番終了時に5枚になるように、手札を補充して交代します。
勝敗
山札がなくなったらゲーム終了です。
手札のマネジメント
強いカードを出して弱いカードに勝っていく、大富豪のようなイメージのルール。
できるだけ強いカードをキープして、ここぞというときに使いたいところですが、手札はたった5枚。
キープばかりしていては勝利してカードを集めることもできません、どんどん出して手札を回転させていくことも重要。手札のマネジメントが大事なゲームです。
最強のゾウにネズミで勝つと爽快。でもせっかくゾウに勝ったネズミも最弱なのは変わらない。次のターンにサクッと狩られてしまうところはまさに弱肉強食のはかない世界。
動物は8枚ずつ。中盤以降はどの種類の動物が残っているかが分かってきて、カードの価値を考えた戦略と駆け引きが増してきます。このあたりはさすが巨匠ライナー・クニツィア氏の作品。ドイツゲームらしさが光ります。
テーマとゲームシステムがマッチした、シンプルで小気味よい軽量級ボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | |
時間 | 15分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | とてもシンプル |
大人も楽しい | ★★★★★ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 一応遊べます。 |
総合評価 | ★★★★☆ | テーマにマッチしたシンプルゲーム |