惜しくも大賞は逃しましたが、2019年ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた「ラマ(L.A.M.A)」。2019年ノミネートの3作品のなかでは一番手に入りやすい小箱カードゲームです。
すべてのマイナスポイントを取り除け!
ゲームの目的
パッケージのラマにちなんだテーマかと思いきや、ゲーマにテーマはなし。タイトルのL.A.M.A.は"Lege Alle Minuspunkte Ab"(すべてのマイナスポイントを取り除け!)という言葉の頭文字をとったものです。
L・A・M・A ラマということで、ひと昔前にヒットした芸人「はなわ」の「S・A・G・Aサガ」を思い浮かべてしまった私はちょっと古いでしょうか。
はなわ 佐賀県の歌 2016/11/5 佐賀熱気球世界選手権
ラマは、UNOのように手札からカードを出し切っていくのゴーアウト系のゲーム。残した手札に応じて受け取るマイナスポイントチップの最小化が目的のゲームです。
内容物
小箱の中には、カードとマイナスチップが入っています。カードとチップといえばゲシェンクのようです。チップは白が1点チップ、黒が10点チップです。
www.boardgamepark.com]
カードは、1から6までの数字と、7を示すラマが描かれた7種類8枚の56枚です。
準備
カードをシャッフルし、最初の手札として6枚ずつ配ります。残りは中央に山札として重ねておきます。
最年少のプレイヤーがスタートプレイヤーです。山札から1枚めくってオープンにすれば準備完了です。
ラマ(L.A.M.A)のルールとゲームの流れ
場にカードを出していき、手札を減らして失点を防ぐことが目的のゲームです。時計回りにゲームは進行します。
手番では、
- 手札からカードを出す
- 山札からカードをもらう
- 降参してラウンドを降りる
の3つの行動からひとつを選択をします。
1)手札からカードを出す
手札のなかからカードを1枚選び、場に出ているカードに重ねていきます。
ただし、出せるカードは、今出ているカードと同じか1つ上の数字という条件があります。
例えば1がでていれば1または2が出せるカードです。ラマが出ている場合にはラマか1を出すことができます。
2)山札からカードをもらう
山札から1枚カードをめくって手札に加えていきます。カードを出せないペナルティですね。
3)ラウンドを降りる
3番目の選択肢が「ラウンドを降りる」。
手札を全部出しきればいいのですが、現実そんなに簡単にはいきません。名誉の撤退も大事です。
降りることにした場合はそのラウンドは以降参加できず、失点がこの時点で確定します。1,2はUNOのようですが、これはUNOにはありませんね。
ラウンドの終了とゲームの勝敗
プレイヤーのひとりが手札を全部出し切る、または1人を除く全員がラウンドを降りた場合にラウンドが終了します。
手元に残ったカードがマイナスポイントです。1~6までのカードは数字がそのまま失点。ラマのカードはマイナス10点です。ただカードが複数枚ある場合には1枚分だけをカウントします。上の画像では10+2=12点がマイナスポイントです。
なお、手札を全部出し切ったプレイヤーはボーナスとして手持ちのチップを1枚返却することができます。10点チップがあれば優先して返却ですね。
マイナスポイントが40点を超えてしまったプレイヤーがでたらゲームの終了。マイナスポイントが一番少ないプレイヤーの勝利です。
あがるのは爽快だけど、勝つためには地味に降りるのも大事。
手札をなくすことが第一の目的ですが、くるくる変わる場の数字にあわせて昇順に出すのは運もあってなかなか難しい。手札が少なくなるにつれ難易度はあがっていきます。
手札をひいて失点を加えるよりも、適当なところで見切りをつけて傷が浅い状態で降りるという戦略も大事です。
負けが込んでくると、手札ゼロであがりマイナスポイント10点を返上で逆転を狙いたいところ。プレイヤーがおかれる立場によって、つっこむ度合いが変わってきます。
UNOくらいの気楽な感じで初めての人でも手軽に遊べ、だけどドイツゲームらしいプレイヤーの選択が大事な考えどころあるゲーム。定番ものでいけば「6ニムト!」のようなポジションでしょうか。
旅行先への持ち込みなど、軽いカードゲームをちょっと遊びたいときに重宝しそうな秀作カードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいからできそう |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-6人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人でもいいが多い方がいいかな? |
総合評価 | ★★★★★ | 傑作お手軽カードゲーム |

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