広いマップを探しながら、町にはびこる犯罪を解決する、アイテム探し系の協力型ボードゲーム「ミクロマクロ:クライムシティ」。
ボードゲームでは最も権威ある2021年のドイツ年間ゲーム大賞と、2021年のフランス年間ゲーム大賞を受賞した作品です。
クライムシティの犯罪をチームで解決しよう
テーマと目的
静かだが犯罪があふれる町、クライムシティ。君たちは捜査官となってこの町で発生する犯罪を解決してほしい。
「ミクロマクロ:クライムシティ」は、マップを探して犯罪を捜査する協力ゲームです。
内容物
このゲームの一番ユニークなコンポーネントは町のマップ。新聞紙を広げたよりさらに大きなサイズの紙に「ウォーリーを探せ」のように、たくさん人が登場するクライムシティの風景が描かれています。
マップから探すのに活用する拡大鏡も特徴的です。
プレイヤーのミッションとなる事件カードは120枚。半透明の封筒に16に分かれて収納されています。
準備
まず町のマップを広げます。かなり大きくてわが家のダイニングテーブルではギリギリなので、床で遊んでいます。
チャレンジする封筒を1つ選び、カードの中身を見ないように取り出し山札とします。
ミクロマクロ:クライムシティのルールとゲームの流れ
事件カードの山札の1番上をめくりゲームスタートです。カードのテキストを読んでミッションを遂行しましょう。
マップには複数の時間軸が場所として表現されています。
例えば殺人事件であれば、殺害現場からちょっと離れた場所に殺害前の被害者と狙う加害者がいたり、凶器を捨てる犯人がいたりするわけです。これらの時間軸をたどりながら、犯人、動機、凶器などを見つけていきます。
スパナをもった怪しい人物が。
交差点で曲がったようだ。
店から出てきて袋を抱えている。何を買ったのだろうか?
公式ページにデジタルでのデモ版がありますので、チャレンジしてみると捜索の雰囲気がわかります。
www.micromacro-game.com
勝敗
ミッションを全て解決したら事件解決。次の事件にチャレンジしましょう。
単発のアイテム探しではなく、マップをたどって捜査する感覚がユニーク。
ゲームのシステムは「ミッケ!」などの絵探し絵本のように、マップから対象のものを見つけること。
最初は「絵本がゲームになっただけか」と思っていましたが、遊んでみると印象は異なります。
殺害現場から被害者の家までたどって動機となるシーンを見つけたり、犯行後の犯人を追って逃走手段や行方を捜したり、時間軸をたどって探すのがまるで捜査をしているような感覚です。
もともと「ウォーリーを探せ」「ミッケ!」などが大好きなうちの子供たちには大ヒット。喜々として遊んでいます。
一度遊んだ事件は答えを覚えてしまうので、どうしても楽しさが半減してしまいますが、そこは絵探し絵本と同じで仕方ないですね。
今後別バージョンが出たらぜひとも欲しいなと思います。
大人はもちろん小学生くらいの子供には特に夢中になれるのではないでしょうか。なかなか出かけられないこの年末年始に家族でぜひ遊んでほしいボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいから |
時間 | 15-45分 | |
人数 | 1-4人 | |
日本語化 | 要 | カードに解説あり |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★★ | 子供でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★☆☆ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ★★★★★ | 人数関係なし |
総合評価 | ★★★★☆ | 捜査感覚が楽しい探し物ゲーム |