親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

アニメ「おしりたんてい」の25話「ププッ うたがわれたけいじ」がシャーロックホームズの「赤毛組合(赤毛連盟)」にそっくりだった。

2年生の長女が最近夢中になって読んでいる本は「暗号クラブ」シリーズ。

暗号が大好きな6年生が集まって結成された「暗号クラブ」のメンバー活躍を描く、ジュニア向けミステリーです。

読者が一緒に暗号を解き進める、体験型謎解きミステリーというスタイルが、メンバーの一員になったようで楽しいようです。

「昨日も夢で『暗号クラブ』に入って事件を解決してきたよ」と、すっかりハマっています。

かくいう私も、子供の頃はシャーロックホームズシリーズや、江戸川乱歩の本をむさぼり読んでいた記憶があります。

やはり謎を解決するミステリーは大人にとっても定番ですが、子供も惹きつけられるんでしょうね。

暗号クラブ1ガイコツ屋敷と秘密のカギ

暗号クラブ1ガイコツ屋敷と秘密のカギ

  • 作者: ペニーワーナー,ヒョーゴノスケ,Penny Warner,番由美子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/04/16
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る

さて、活字が読めるようになった子供が最初に楽しめるミステリーいえば、いまや「おしりたんてい」シリーズが筆頭にあがります。
おしりたんてい クッション

昨年からアニメ化もされ、子供と一緒に楽しんでいます。

先日、子供とテレビを見ていたら「あれ?この事件、初めてなのに答えを知っているぞ」というデジャブのような話が。

「どうして答えがわかったのだろう」と、しばらくモヤモヤしていましたが、不意に思い出しました。

おしりたんてい「ププッ うたがわれたけいじ」のあらすじ

www.oshiri-tantei.com

伝説の歌手のサングラスが盗まれた!盗難があった博物館の床に不自然にあく穴を通ると、そこはわんころ警察のパーマネント刑事の家の庭だった。

いつも寒いダジャレのパーマネント刑事は、最近様子がおかしく警察にも出勤していない…。http://www.oshiri-tantei.com/assets/img/story/story_25_01.jpg

以下ネタバレです。

パーマネント刑事の行方を探ると、あるホテルにいるとの情報。ホテルに突入すると、ハチマキをしたパーマンネント刑事が。

仕事を休んでホテルにいた理由は、出版社の編集者からダジャレ辞典への出稿を依頼されたため。原稿の締切まで編集者の指示するホテルに缶詰めとなって執筆活動をしていたとのこと。

お宝のサングラスを盗んだ犯人は、編集者を名乗っていたモグゾウ。パーマネント刑事に偽のダジャレ辞典の執筆を持ち掛け、ホテルに滞在させていた間に、パーマネント刑事の家の庭から博物館への通路を掘っていた。

おしり探偵の機転で、証拠のスコップを回収にきたモグゾウを見事逮捕。事件は解決。


さて、今回のアニメオリジナルストーリーに私が似ているなと思ったのは、コナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズの「赤毛組合(赤毛連盟)」です。

赤毛組合(赤毛連盟)のあらすじ

赤毛の質屋ウィルソンは、薄給で働いてくれる勤勉な従業員スポールディングの紹介で「赤毛組合」に入ることにした。

「赤毛組合」は赤毛の億万長者が設立した赤毛の支援団体。ウィルソンは組合事務所に出勤して時間中に大英百科事典を書き写すだけで、高額の給料が入ることとなった。

しかし、ある日ウィルソンが事務所に出向くと「赤毛組合は解散した」の張り紙。組合は忽然と消えてしまう。不思議に思ったウィルソンはホームズに相談する。

f:id:bg4kids:20190330210213j:plain

従業員のスポールディングは実は窃盗団。赤毛組合をでっち上げ、店主のウィルソンを店から外出させて拘束している間に、質屋の地下から裏の銀行へと仲間とトンネルを掘って盗みを働く計画であった。

彼らのたくらみを察知したホームズ達によって、盗賊たちは寸前で逮捕される。
ja.wikipedia.org

「大英百科辞典」が「ダジャレ辞典」になっているだけで、2つの話はソックリだと思いませんか?

おしりたんていの単行本は低学年の必読本!

偶然にしては似すぎていると思いますが、ミステリーの脚本を書いている人なら知らないわけがない赤毛組合。著作権も関係ない古い作品なので、今回のストーリーはシャーロックホームズへのオマージュ的な話なのかもしれません。

「『のび太の月面探査機』ってシャアやデススターやラピュタな感じだよね」など、既視感を感じたときに同じように感じている同士を探したくなります。本件についてはネットで探しても誰も言及していなかったので、どこかで私と同じようなモヤモヤを感じている人がいるかもと、書いてみました。

それにしても、おしりたんてい。顔が「おしり」で強烈なインパクト。必殺技はおなら。口癖は「フーム、においますね。」キャラだけで子供の心をがっちりキャッチします。

単行本には迷路やアイテム探しなど、ディテールにわたって描きこまれ子供が楽しめる仕掛けがたくさん。また、以下のようなウィットにとんだ表現にあふれています。

推理のための 3箇条
 ぼえて
 らべて
 かいする

単行本なのにフルカラーなのも魅力。小学校低学年の子が絵本から活字へステップアップする本として「おしりたんてい」シリーズを超える作品はなかなかと思います。

というわけで、次回のボードゲームは、ロンドンの街を騒がせる怪盗UならぬMr.ジャックをホームズとワトソンが追う「ミスター・ジャックPocket(Mr. Jack pocket)」の予定です。
Mr.Jack Pocket