先日、子供の小学校に授業参観に行ったら、廊下に各生徒のプロフィールがひとりずつ貼ってありました。
子供たちの「好きな遊び」の記載で一番多かったのが、なんと「人狼ゲーム」。テレビゲームよりもアナログゲームが登場することに驚いたとともに、中高生くらいから人気だと思っていた人狼が小学生に浸透していることにびっくりしました。
ちなみに、わが子の好きな遊びはボードゲームではなく「かくれんぼ」。はて?小学校でかくれんぼなんてやるのかな。
アナログゲームのなかでも一大ジャンルといってもよい人狼。若者を中心に人気で、他のボードゲームは遊んだことはないけど人狼は遊んだことがある人も多いのではないかと思います。
他人数が基本の人狼は、家族主体のわが家ではあまり馴染みがないのですが、そのなかでも少人数・短時間で遊べる人狼ゲーム「ワンナイト人狼」です。
人狼を1晩で見つけだせ
テーマと目的
村のなかに密かに紛れている人狼。夜になると人狼はオオカミ男として覚醒し、村人を襲ってしまいます。村人は人狼を早く見つけ、退治しなければなりません。
内容物
コンパクトの箱にはカードが8枚。枚数は少ない分、厚紙製でかなり丈夫そうです。
「カード8枚しかないからコスパが悪い」の意見があったのか、丈夫なカードに関わらず専用のカードスリーブまで入っています。
ゲームの性質上、カードの傷などで内容がバレると台無しなので、着脱もできるカードスリーブがついているのはとてもありがたいです。
カードのイラストはドット絵調で、村人、占い師、怪盗、人狼の4種類あります。このうち、人狼以外のカードが村人サイドとなります。
準備
最初にプレイヤー人数に応じてカードを準備します。4人プレイの場合、使用するカードは6枚です。
プレイヤーは1枚ずつカードをとり、各自自分のカードに記載された役割をこっそり確認して裏向きで前におきます。さらに、残った2枚をテーブル中央に配置します。
ゲームマスター(進行役)をプレイヤーのなかから決めて準備完了です。
ワンナイト人狼のルールとゲームの流れ
人狼以外のメンバーは、人狼を見つけ出し処刑すること。人狼は処刑されず逃げ切ることが目的です。
ゲームマスターの「夜になりました」のセリフでゲームスタート。みんないっせいに目をつぶり、テーブルを指でカタカタ鳴らし続けます(誰が行動しているか判別できないように)。
1)占い師のターン
まずは占い師のターンです。ゲームマスターは「占い師は目を覚まし、誰かを選んで占ってください」と言います。
占い師を選んだプレイヤーはそっと目をあけ。他のプレイヤー1人の前にあるカード、または中央に伏せられたカード2枚の内容をこっそり確認します。
2)人狼のターン
次に人狼のターンです。ゲームマスターは「人狼は目を覚まし、人狼同士目くばせしてください」と言い、人狼をとなったプレイヤーは、目を開いて他の人狼仲間を確認します。
3)怪盗のターン
最後に怪盗のターンです。ゲームマスターは「怪盗は目を覚まし、誰かの心を盗んでください」と言い、怪盗は他のプレイヤーのカードと自分のカードをすり替えることができます。
交換の際に、怪盗は新たなカードの内容を確認します。なお、交換したカードが人狼だった場合は、人狼役が交代することになります。
夜明けと議論
ゲームマスターが「夜があけました。目を覚ましてください」と言い、全員目をあけます。
そして、人狼を探し出すための議論をします。
例えば「私は占い師だったのですがBさんは村人だったのでシロです。」などですね。正直に持っている情報を出すのもよし、ウソで混乱させてり偽証を引き出したりするのを戦略です。
議論が終了したら、せーのでいっせいに自分が処刑したいプレイヤーを指差します。
一番多く指されたプレイヤーが処刑されるプレイヤーとなります。
カードを公開し、人狼が処刑されていたら村人サイドの勝利。人狼以外が処刑されていたら人狼サイドの勝利です。
短時間で人狼の要素が十分
通常の人狼では、夜を重ねるなかで徐々に発言の矛盾点などを見つけながら議論・推理していきますが、ワンナイト人狼は文字通り1晩だけ。
1人しかいないはずの占い師がいきなり2人出てくるなど、いきなり矛盾が発生するなど、とてもシンプルで分かりやすいです。
本格的に人狼を楽しみたい人には深みがない部分もありますが、通常の人狼のデメリットである「早々に処刑されたプレイヤーが手持ち無沙汰」「特定の人ばかり議論をリードする」などが、解消されるところはいい点だといえます。
あっさり人狼が判明してしまう場合、当てずっぽうしかヒントがない場合などもありますが、それも含めてサクサクリプレイしながら楽しめるお手軽な人狼ゲームです。
テーマが変わったり役職のバリエーションが増えたバージョンもありますよ。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 10歳以上 | |
時間 | 10分 | |
人数 | 3-8人 | |
日本語 | 不要 | 日本語版 |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★☆ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★★ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人から |
総合評価 | ★★★★☆ | お手軽少人数で楽しめる人狼 |