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年金2,000万円不足問題の対処には「生涯現役」で働き生涯年収を増やすことを意識したい。

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先日、いつもとは別の初めての理容室で髪を切りました。いわゆる家族経営の理髪店。息子が店を切り盛りしていて、両親がサポートする感じです。

メインでカットを担当する息子の店長のサポートとして、部分カットやシャンプー・髭剃りなどをしてくれたのは、お父さん。

見たところかなりの歳。年齢を聞いてみると、なんと御年85歳。ただフェイスマッサージの手も力強く「目も大分弱くなってきて、ハサミはほとんど握らないけれど、まだまだやれますよ。」と、元気そう。

その姿をみて「自分はこんな歳まで働けるだろうか」と改めて考えさせられました。

年金2,000万円不足問題に自分で対処生きていくために生涯年収を増やすしかない。

このところ「年金2,000万円不足問題」が話題となっています。参議院選挙の争点としてとりあげている政党もあるようですね。

そもそも「現役世代が納めた保険料を引退世代の年金受給者へ支払う」いわゆる賦課方式の公的年金システムは、少子高齢化で現役世代が少なくなると帳尻があわなくなるのは子供でも分かる話。余裕ある給付が困難なのは明白ななか、今回の2,000万円問題はかねてからあった「不都合な真実」が具体的な数字として表面化しただけという認識です。

抜本的な解決策があるのならそこに投票したいところですが、大問題と騒いでいる政治家たちも基本的には批判・非難しているだけ。構造上の問題に対して抜本的・具体的な解決策を示しているところはありません。

公的制度による問題解決の期待が薄い状況では、お金の不足分について自己責任での解決が必要です。2,000万円を自分で調達するしかありません。

金融機関に相談すれば「老後に備えて保険を」「積立NISAを活用して資産形成を」など言われますが、金融資産は現在から将来への資産の移転。そもそも金融資産をつくるためには先立つもの。貯蓄のための原資がなくてはなりません。

結局のところ問題の所在は生涯で必要となる生活資金と生涯年収とのアンバランス。生活資金側の切りつめには限界があり生涯年収をいかに増やしていくかが大事になると考えます。

生涯年収を増やすには、いつまで現役で働けるかどうかが大事。

世帯の生涯年収を単純化すると、
年収×働く年数×働き手の数+副収入
の式で表されます。

この式のそれぞれの要素を高めていけば、生涯年収が増やせるわけですね。したがって選択肢は下記の4つ。

  1. 年収を増やす
  2. 働く期間を増やす
  3. 働き手を増やす
  4. 労働以外の収入を増やす

どの選択肢に重点を置いて伸ばしていくかは、個人のおかれた状況次第ですが、比較的誰でも取り組みやすいのは2の働く期間を増やすことではないでしょうか。

仮に年収100万円の仕事でも20年働けば2,000万円。単純計算でこれだけで2,000万円を調達することができるわけですね。

生涯現役となるための準備をしよう。

私の父は一人親方の職人でした。毎日屋外ででまさに汗水たらして働いていました。

梅雨は雨で仕事に出られなくなるなど、天候やケガで収入が減少する不安定な収入。体が資本なので年齢を重ねるごとに体力は落ち、仕事がどんどんきつくなってきます。

そんな父の姿をみてきた私は、「自分の体力や天候などで収入が左右されない仕事」ということで会社勤めのホワイトカラーの仕事を選びました。

ただ、就職した後の老後働くことまでは考えていませんでした。「定年後も長く働く」という観点では、ホワイトカラーの仕事はスキル面でなかなか難しいところがあります。

高齢化が進んだ時代では、石を投げれば高齢者に当たる時代。自分が仮に65歳で働こうとしたときに、立ちふさがるのはさらに年齢が上のライバルたち。ライバルに勝てるのか?老後に働くのはそんなに簡単ではないかもしれません。

平均寿命が延伸し年寄りが溢れる時代では、高齢者の労働市場も飽和状態になることが想定されます。マクドナルドではシニアクルーの積極活用をしていますが、これからは経済的にゆとりある生活を求めるシニアクルーがさらに多くなっていきそうですね。ただ、私自身がテキパキ働くシニアクルーになれるイメージがあるかといえば、全く自信がありません。

30年もたつと、バブル世代、氷河期世代、ゆとり世代が、高齢でもができる仕事を奪いあう構図。供給過多になると競争となり、就職の機会もへり賃金も下がるのが市場の摂理。就職氷河期世代は高齢者になっても再び就職に苦しむかもしれませんね。

老後に向けた金融資産形成のための投資も大事ですが、体力も知力も衰えていくなかで勝ち抜けるよう歳をとっても働ける将来の自分への投資の方がもっと大事かもしれません。投資先は「健康な身体の維持」「歳をとって働けるスキルの確保」です。

今から理容師になることはムリですが、私も85歳の理容師さんのように元気に働けるよう、リタイア後に使えそうなスキルや資格を探していきたいと思います。