子供の頃にジャンケンをするときに、何を出すか宣言して遊んだことはあるでしょうか?
「次はどれだす?」
「じゃぁ、僕はグー出そうかな。君は何を出す?」
「それなら、俺はパーだすよ。だってグー出してくれるんだもんね。」
グーを出すと言ったけど、絶対ウソだな。こっちがパーをだす前提でチョキ。いや、それを想定したこっちのグーに対抗してパーを出してくるか・・・。
ただ宣言するだけで、何の拘束力もないけれど、相手が何を出すかの心理戦の要素がでてきます。この心理戦ってなかなか面白いんですよね。
そんな心理戦がたっぷり楽しめる、カイジに登場するEカードのような、2人での心理戦が白熱する国産カードゲームR-rivals(Brave rats)です。
相手が出すカードを読んで対決に勝て!
ゲームのテーマと目的
王の崩御によって始まる後継者争い。2人の王子とその幕僚たち。どちらの王子が玉座を手にするのか。
プレイヤーは王子が率いる赤青2つの勢力を担当し、相手とカードで勝負をして相手に勝利することが目的です。
内容物
石鹸箱くらいの小さな箱には、0~7の数字がついたカードが、赤青2種類×8枚=合計16枚。カード効果などの解説カード2枚を含めても全部でたった18枚のカードしかありません。
あまりに入っているカードが少ないので、貧乏性な私はちょっと損した気もしてしまいます。
ゲームの流れ
赤青それぞれのカードセットを手にしたら準備完了です。
ゲームの流れはシンプル
1)手札から1枚選んで裏向きで場に出す
2)出し合ったカードを表にして比較しラウンドの勝者を決める。
これを最大カードの枚数の8ラウンド繰り返していきます。
終了したラウンどのカードは場に公開しておき、4ラウンド先取したプレイヤーがゲームの勝者です。
なお、同じカードが出た場合など、ラウンドの勝敗が引き分けだった場合は、次のラウンドに持ち越され、次の勝者が2回勝つことになります。
ラウンドの勝敗判定とカードの効果
各ラウンドの勝敗は、カードの比較して判定しますが、基本的に数字が大きいカードが強いことになります。
ただし、カードにはそれぞれ下記のような特殊効果をもっており、その特殊効果を適用したうえで勝敗の判定をします。
数 | カード名 | 効果 |
---|---|---|
0 | 道化 | 勝敗を次のラウンドに持ち越す |
1 | 姫 | 相手が王子だったらその時点でゲームに勝利 |
2 | 密偵 | 次のラウンドで相手は先に出すカードをみせて勝負する |
3 | 暗殺者 | カード数字の大小を逆転させる(ただし相手が王子の場合は無効) |
4 | 大臣 | このカードで勝利すると2回勝利した扱い |
5 | 魔術師 | 相手のカードの効果を無効にする |
6 | 将軍 | 次のラウンドのカードを+2する |
7 | 王子 | 特殊効果なし |
これらの特殊効果によって、「大臣は姫に勝てるけど、暗殺者に負ける。暗殺者は大臣に勝てるけど姫に負ける。」のようなジャンケンの3すくみを複雑化したような関係が、カード間で発生します。
カード間の強弱については、付属カードにまとめられているため、悩む必要はありません。
シンプルな読み合いが楽しく何度でも楽しめる
R-rivalsは、世界的にも知名度が高い、ラブレターの作者カナイセイジさんの作品。少ないカードでの読み合い中心のシステムは「2人用ラブレター」と言ってもいいかもしれません。
なお、海外ではネズミをモチーフにBrave ratsという名前で展開されています。
最初は手札から適当に出して対決する、運が強い勝負となりますが、終盤にかけてはお互いに残る手札が分かってきて、駆け引きがどんどん深くなってきます。
特に、一発で勝負が決まってしまう、王子とと姫のペアをいつだすか。なかなかの悩みどころです。
最強カードの王子を温存していたつもりが、相手が天敵の姫をキープして窮地に陥るなんてことも。
たった16枚のカードですが、ゲームの楽しさはカード枚数には関係なし。濃厚な心理戦が楽しめます。
読み合いが中心の心理戦ゲームは、子供には不向きな場合もあるのですが、R-rivalsは、
- 相手が1人でプレイヤー相互の関係を考慮不要
- カードが8枚だけなのでパターンが限定
- 出したカードが公開されるため記憶不要
というように、通常ハードルとなる複雑な要素がないため、子供や初心者でもOK。ジャンケンが深くなった感覚で遊べます。
心理戦が中心のゲームはやはり気心が知れた相手と遊ぶと楽しいもの。持ち運びもしやすいので、旅行の車中でなど、ちょっとした時間つぶしにサクッと気軽に遊べ「もう一勝負!」となる楽しいゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | 6歳くらいから遊べます |
時間 | 5分 | |
人数 | 2人 | |
日本語化 | 不要 | 日本版が基本 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | とても簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も簡単 |
2人でも楽しい | ★★★★★ | 2人専用 |
総合評価 | ★★★★☆ | 2人での読み合いが楽しいゲーム |

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