近頃の国内ボードゲーム市場の活況のおかげで、過去の名作ボードゲームがリメイクされることも多くなりました。
今回紹介する「スリルボム」は、なんと約半世紀ぶりのリメイク。ヤフオクやメルカリなどでは高額で取引されていた、知る人ぞ知る幻のボードゲームです。
リアルタイムで遊んでいた子供は中高年。改めてアナログゲームの息の長さを感じてしまいます。
黒玉が落ちるギリギリで自分の玉を落とそう
ゲームの概要
「スリルボム」は、黒玉が落ちる前に自分の色の玉をゴール目指してリリースするゲームです。
黒玉より前にゴールできると得点ですが、早くリリースする臆病者は得点がもらえないのであしからず。
黒玉より遅れるとアウトで失点。ギリギリを狙っていきましょう。
内容物
アクションゲームということでプラスチック製のオリジナルコンポーネント。赤の「ろうと」のようなファネルと、レールを組み立てて使用します。
ファネルを回る黒色のボールが爆弾を模したボムボール。プレイヤーがレール上で動かすのがプレイヤーボールです。
準備
ファネルとレールを組み立て、プレイヤーボールをレールのスターターの位置にセットします。
レールのスコアメモリを0にすれば準備完了です。
スリルボムのルールとゲームの流れ
グルグル回るボムボールが落ちる直前で自分のボールを落とし、得点を競います。
ボムボールをファネルに転がしたらラウンドスタートです。意外とグルグル長い間回転します。
「そろそろ落ちそう」と思ったら、スターターをプッシュして自分のプレイヤーボールをリリースします。
ボムボールとプレイヤーボールがゴールであるスコアカウンターに落ちたらラウンド終了。得点が判明します。
得点と勝敗
スコアカウンターにあるプレイヤーボールを見ると得点は一目瞭然。
ボムボールより先にカウンターに到達したボールは到着が遅いほど高得点。ボムボールより遅く到着したボールは後になるほど失点が大きくなります。
得失点をレールで記録し、最初に10点に到達したプレイヤーが勝者です。
ギリギリまで耐えてリリースのシンプルなチキンレース
1975年にリリースされた当時のタイトルは、「秀才コースゲームけいさん」。何ともパッとしないタイトルですね。
「遊びながら算数が覚えられる」のキャッチフレーズもついていましたが、当時は知育要素を全面に押し出さなければ売れなかったのかもしれません。
まぁ確かに「いま5点で、2点とったから何点でしょう?」と、わが家の5歳児には得点計算で足し算引き算の練習をしています。
ただ、このゲームの魅力は、ギリギリまで待ってボールをリリースする極限までシンプルなチキンレース。
やることはボールをタイミングをはかってリリースするだけで指一本ですが、お互いの様子をみながらのせめぎ合いがバチバチ白熱します。
なお、2人から遊べることになっていますが、2人だと得点失点差が常に1点でつまらないので、3人以上、できれば4人で遊んでほしいです。
古いゲームということで、凝った要素は全くないですが、逆にシンプルイズベストで何も考えずに駆け引きを楽しめます。最近「指スマ」を覚えて暇さえあればやっているうちの子供たちには大人気のボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | 4歳くらいから |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | ファミリー向け |
2人でも楽しい | ★☆☆☆☆ | できるがおすすめしない |
総合評価 | ★★★★☆ | シンプルなチキンレース |