「さくらんぼ計算」という計算方法をご存知でしょうか。
例えば、8+7のような繰り上がりのある計算の際に、7を2と5に分解し、8+2の10になるペア(さくらんぼ)に5を加える考え方の計算方法です。
私の時代にはなかった計算方法ですが、最近の学習指導要領にはこの概念が取り入れられています。このため低学年の算数では10になる組み合わせの理解が昔に比べてとても大事になっています。
本日のボードゲームはそんな10の組み合わせを理解するのにもってこいの「トータスメダル」です。
トータスメダルのトータスは「亀」。亀のような形のタイルと、十(とう)になるように+(たす)を掛けたネーミングはセンスいいですね。
10になる組み合わせでメダルを集めよう
ゲームの概要と目的
トータスメダルは数の神経衰弱。合計してちょうど10になるようにメダルをめくって集めていきます。
10を超えるとアウト。誰がたくさんのメダルを集められるでしょうか。
内容物
箱を開けると、子供でも扱いやすい厚手のタイル(メダル)が30枚。
タイルには1〜10までの数字が描かれています。
準備
タイルを裏向きにしてシャッフル。重ならないように並べて準備完了です。
トータスメダルのルールとゲームの流れ
メダルをめくって合計が10になればゲット。たくさんのメダルを集めることが目的です。
手番では、好きなメダルを1枚表にします。さらに、合計が10になるまで、続けてめくります。
合計が10をオーバーしてしまったらアウト。めくったメダルを裏にもどし、左の人に手番を交代します。
うまく合計が10になればおめでとう。得点としてめくったメダルを獲得し、さらにもう一回手番を行うことができます。
勝敗
場のメダルが全部なくなるか、10の組み合わせが作れなくなったらゲーム終了です。
獲得したメダルを比較して、一番たくさんゲットしたプレイヤーが勝者です。
遊びながら10の組み合わせを理解
たくさん枚数を獲得するほど勝利に近づくので、小さい数から狙いにいきますが、うまくいかず10オーバー。
基本は単なる神経衰弱ですが、足し算の組み合わせによって、役立つメダルが違うため、なかなかあなどれません。
もちろん連続手番がありますので、神経衰弱の最後で怒涛の追い上げも健在です。
「5と3がここにあったから残りは2があればいいよな」と、自然に足し算引き算の概念が頭に。
実は1年生になっても計算となれば指を1本2本と指折りかぞえていたうちの下の子。遊んでいるうちに足し算が自然と分かるようになってきました。
10の足し算を身につけるために、ドリルなどを延々やらせて理解させるのもいいですが、遊んで10の概念を覚えるのはかなり有効だと思います。
ゲームとしてもよくできていますが、小学1年生前後のお子さんがいる方には、特に遊んでほしいボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 6歳以上 | 5歳くらいから |
時間 | 5分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 国内版 |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★☆☆☆☆ | 子供向け |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 2人でも楽しめる |
総合評価 | ★★★★★ | 遊んで10の計算を理解 |