2008年のドイツ年間キッズゲーム大賞受賞、BGGランキングでも上位にいる子ども向けゲーム「誰だったでしょう?(Whoowasit?)」の英語版。
ボードゲームなのに電池で動く音声ガイドがついた、アナログゲームとデジタル機器が融合したハイブリッドなゲームです。
盗まれた指輪を探せ
魔法の指輪が盗まれた!王国は指輪によって邪悪な魔法使いから守られていたので、王国の住民は大パニック。
邪悪な魔法使いが、城の住人を操って指輪を盗ませたのを、深夜に動物たちが見ていました。
動物と話ができる子どもたちは、城の動物たちの助けを得ながら指輪を盗んだ犯人を捜すことにしました。
魔法使いが城にやってくるまであと6時間。それまでに、子どもたちは王国を救うことができるでしょうか。
盗んだ犯人のところにある、魔法の指輪をみんなで力を合わせて見つける協力ゲームです。
内容物
50cm×30cmくらいあるでしょうか。日本の住宅事情なんて全く考えない超巨大な箱。ドイツ人は収納は一体どうしているんでしょうか。
中身はいろいろコンポーネントもありますが、結構スカスカ。 なんとかならないかな。
●ゲームボード
ゲームの舞台となるお城を表すボードです。
●城の住人カード
容疑者である10人の城の住人達のカードです。
●ネコボード
アシスタントの城のネコです。カギや食べ物などの持ち物をもってくれます。
●プレイヤー駒
プレイヤーのコマです。木製だとよかったのに。
●おばけ駒
お城にすんでいるオバケ。つかまるとスタート地点の部屋にもどされます。
●音声デバイス
宝箱の形をしていて、動物や行動のアイコンを押して操作します。
ゲームの流れ
順番にサイコロを振ります。でた目の数まで進むことができ、好きな部屋に進みます。オバケの目の場合は、オバケが進みます。
各部屋では、音声デバイスを使い、動物と会話するなどの行動を選択して、指輪を盗んだ犯人を捜すしていきます。
オバケの目がでてオバケが進んでしまいました。捕まってスタートに戻されます。
部屋に入ってできる行動
各部屋には容疑者である住人と、彼らがもっている宝箱が一つずつあります。
また、その部屋の主である動物がいて、彼らが犯人特定につながる情報をもっています。
この動物たちに聞き込みをしていくわけですが、タダで情報をくれるほど、甘くはありません。
情報をもらうには動物たちが欲しい食べ物をあげる必要があります。
音声デバイスの動物マークと、行動アイコンを使って行動をしていきます。
●部屋を探索する
部屋の中を探します。食べ物やカギ、秘密の部屋のスイッチなどが見つかるかも。
●動物と話す
部屋の動物と話します。「Feed me an apple.」など、欲しいものを主張しています。
●動物に食べ物をあげる
「The thief wears black shoes.」など、犯人の特徴や、カギの場所などヒントをくれます。
●魔法をつかう
一部の部屋には魔法があります。使うといいことや悪いことがおきます。
●宝箱をあける
もっているカギを使って宝箱をあけます。その部屋の住人が犯人だったら勝利。外れたらカギを消費します。
この部屋のイヌに話してみよう!「Feed me a cheese」チーズが欲しいんだって。
6時までに犯人を見つけられるか
城を捜索しているうちに、時間がどんどん過ぎていきます。そして6時になると邪悪な魔法使いが到着してしまいます。
6時までに、犯人を特定して指輪を取り戻せば勝利。取り戻せなかったらゲームオーバーとなります。
見事犯人をみつけたら、音声デバイスを開け、中から指輪が登場します。これもなかなかの演出。
子ども心をくすぐる演出たち。
基本は、部屋を回ってほしい食べ物を聞いていき、その食べ物をまたどこかの部屋に探しにいく繰り返しの記憶ゲームです。
しかしながら、途中には、秘密の扉をあけるスイッチがあったり、おばけが急に追いかけて来たり、落とし穴に落ちてしまったり、せっかく集めた食べ物をカラスに奪われてしまったり、妖精が助けてくれたりと、イベント目白押しで、飽きない作りとなっています。
秘密の扉を開けてダンジョンに入ったとたん、閉じ込められてしまいました。
扉をあける、ギギギーっという効果音や、迫る時間を知らせる柱時計の音なども、本当に城の探検をしているかのような気分で、子どもはワクワク。音声デバイスが上手に活用されています。
犯人の情報は、「黒い靴を履いている」「頭になにかかぶっている」「痩せている」など、断片的なもの。
これらのヒントをつなぎ合わせて、10人の容疑者からしぼりこんでいきます。
「Pearが欲しいのは確かdonkeyだったよ。」
「ドアを開ける秘密のスイッチはchapelにあるんだって。誰か行けない?」
「ヤバイ、あと1時間だよ。犯人は2人のどちらかだから、とりあえず開けてみよう!」
協力ゲームならではの会話も弾みます。
遊びながら英語の勉強に。
子ども用ゲームのため、平易な言葉が使われていますが、学習用ゲームではないため、それなりに長い文章も登場します。
ポイントとなる単語が分かればなんとかなりますが、付属の音声ガイドも決してクリアな音声ではないため、聞き取りづらかったりする部分もあります。
でも、遊んでいる子はそんなの何のその。うちの子も、英語なんて「こどもチャレンジEnglish」くらいしかやってないのに、「Breadが欲しい犬は、Great dining roomにいるから渡してきて。」「犯人はtallだから残り2人だね。」と余裕な感じで聞き取れるようになります。
英語は割と得意な方なんですが、子どもの吸収力にはタジタジ。本当に遊びの力はスゴイ!
ドイツキッズゲーム大賞を受賞しているだけあって、楽しさは折り紙付き。しかも、英語の勉強にもなる一石二鳥のゲーム。英語で続編が出たら絶対買いたいわが家のお気に入りです。
英語版の入手が困難なところが難点ですが、子どもがいるご家庭にはぜひおすすめしたいゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | 5歳くらいからできるかも |
時間 | 30-45分 | |
人数 | 2-4人 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 簡単なルール |
大人も楽しい | ★★★☆☆ | 子ども用だけどそこそこ楽しい |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 2人でも楽しい |
総合評価 | ★★★★★ | 楽しく英語が勉強できる |
- 作者: Ravensburger
- 出版社/メーカー: Ravensburger
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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