前回の記事のとおり、政治の話題に触れてもいいことなしなので、深入りする気は全くないですが、たまには時事ネタから・・・。
重責の総理大臣よりもナンバー2番がお得?
内閣の支持率下落が目立ってきた安部政権。
何が真実でどこまで印象操作なのか、もはや分かりませんが、少なくとも野党による加計学園問題の厳しい追求によって政権の信頼を低下させる作戦は、一定の効果をあげたようです。
しかしながら、国会で本来審議すべき事項はおいてきぼり。ワイドショー好きな方は楽しめるのかもしれませんが、報酬の高い国会議員たちは、国民の代表としてこればっかりやってていいのか、という感もします・・・。
今の安倍政権で一番調子がいいのは事実上ナンバー2の麻生太郎財務相。「麻生節」とも言われる彼の歯に衣を着せぬ発言は、ネットをはじめ人気があるようです。
ただ、その麻生氏もナンバーワンの首相時代は、「漢字が読めない」などと猛烈なパッシングを浴びて、退陣に追い込まれた苦い過去があります。
何かあると「責任者を出せ」「トップは責任とれ」という風潮が強い、日本のマスコミや世論。企業も政治家も、何かあったら因果関係なしにトップがすぐ矢面に立たされ、とにかく進退を問われます。
日本の総理大臣の在任期間は平均で2年を切っており、先進国の首脳の中では断トツの短かさ。満了で退任できるケースの方が少なく、もしかしたらナンバーワンは割に合わないのかもしれません。
一方で、
- ナンバー2ならソコソコ権限がある
- ナンバー2なら批判の的から外れることができる
- ナンバー2なら責任をナンバー1が負ってくれる
意外にナンバー2の立場というのは美味しいのかもしれません。
ナンバー2といえば「2番じゃダメなんですか?」の蓮舫氏は外せません。ただ、彼女も目下のところ二重国籍のスキャンダルで炎上中。党内からの批判を受けながら、とうとう戸籍に関する資料を公開する運びとなりましたが、これが事態を鎮火させ党内求心力を確保する打開策となるのでしょうか。
www.sankei.com
蓮舫氏の戸籍問題も、民進党の代表戦に出馬したことで表面化した問題。トップを狙ったことで結果して足元をすくわれたのかもしれませんね。「2番じゃダメなんですか?」
というわけで、ナンバー2によるナンバー2のためのB級ボードゲーム「2番じゃダメなんですか?(Why First?)」です。
※邦題は私がつけたわけではありません。
とにかく2番を目指せ!
内容物
箱の中には小さなゲームボードとプレイヤーコマ、カードが入っています。
カードはプレイヤーが選択している色を示すカラーカードと、レースを進めるためのレースカードの2種類。
レースカードには、マイナス4からプラス5までの数字が描かれています。
準備
好きな色を選択し、カラーカードを手元に置きます。ボードの中央がスタート地点ですので、そこにプレイヤーコマを置きます。
第1ラウンドのカードとして、レースカードをシャッフルして、裏向きに各プレイヤーに5枚ずつ配れば準備完了です。
ゲームの流れ
自分のコマを進めていくレースゲームです。5枚の手札使ってのレースが1ラウンド。これを5ラウンド繰り返して、合計得点を競います。
レースは、それぞれ手札のレースカードの中からを1枚選ぶことから始まります。
「3,2,1,GO!」の掛け声とともに、みんないっせいにカードをいずれかのプレイヤーの前に置きます。置く先のプレイヤーは自分でも構いません。
カードを置かれたプレイヤーは、自分の前に置かれたカードの数だけ駒を進めます。
置かれたカードが+3と-1なので、2歩進みます。
これを繰り返してレースが進行します。ただし、5枚目(最後)の手札だけは、他のプレイヤーではなく自分にカードを置かなければなりません。
手札がなくなればラウンドが終了です。2位のプレイヤーが勝利点として、終了時点にいるマスの得点を獲得します。
黄色のプレイヤーが2位で、勝利点3点をゲットしました。
勝利点をメモしたら、全てのコマをスタート地点に戻し、レースカードを5枚ずつ配って次のラウンドを開始します。
勝敗
5ラウンドプレイして合計得点を競います。
2位ばっかりとって最高得点になっても勝ちではありません。「2番じゃダメなんですか?」は2番を徹底追及。5ラウンドでの合計得点が2位のプレイヤーが勝利します。
2位になるために接戦が繰り広げられるチキンレース
レースはレースでも、トップになればアウトのチキンレース。2位になるのって意外に難しい。リードしなければならないけれど、抜け出してはダメ。
相手のポジションとカードの出方をうかがいながら、カード同時に出していくところは、ハゲタカのえじきやトイレなどのバッティング系のゲームと似ているスタイルかも。
www.boardgamepark.com
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カードを出す相手を好きに選べるところが、この「2番じゃダメなんですか?」の特徴。特定のプレイヤーへのカードの集中が、特にラウンド後半に発生してきて、なかなか荒れたレース展開となってきます。
得点面でリードしているプレイヤーは、当然のマイナスのカードばかりもらうので、なかなか進めなくなります。自然と得点差が解消されるので、レースは常に接戦です。第5ラウンドまで勝負はわかりません。
最後で頭一つ抜けだせるかどうか、いや、抜けたらアウトなので微妙に抜けずに2位になれるかどうか。この微妙なさじ加減が悩ましいです。
深く考える要素はないですが、短時間で気軽に遊べて後腐れもない。2番争奪のためのシンプルな読みあいが楽しいゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 7歳以上 | 5歳くらいから |
時間 | 15-25分 | |
人数 | 2-6人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も楽しい |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 2人ではダミー入り |
総合評価 | ★★★☆☆ | みんなでチキンレース |
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