ダイスを転がしロボットを強化してライバルを倒す。バトル系ボードゲーム「ポンコツロボット大乱闘(MOON-BOTS)」です。
ロボットを強化してライバルをうち倒せ!
テーマと目的
年に一度開催される「MOON-BOTSトーナメント」。銀河中からロボット開発に従事する優秀なマッドサイエンティストたちが、会場である月面に集まってきます。
この大会ではロボットにはスクラップを利用した部品しか使うことができません。エネルギーを上手に活用し、ロボットを強化してバトルに勝利していきましょう。
内容物
プレイヤーがそれぞれ使う正方系のゲームボードが4枚。中央にロボット、左下にプレイヤーの科学者が描かれています。
通常よりも一回り小さいダイスが4色×4個。カードもこれまた小ぶりです。ロボットパーツカード、性能アップカード、秘密兵器カードの3種類がロボットに使用する能力カードです。これに加えてマーケット価格を示す開発費カードがあります。
準備
プレイヤーはゲームボード1枚と、ボードに対応した色のダイスを1個を手に取ります。
能力カードをあつめ、うち秘密兵器カードは中身が見えないよう常に裏向き。5枚をランダムでゲームから除外します。残りを全部集めてシャッフルし山札とします。
3枚の開発費カードを縦一列に並べ、その横に能力カード6枚をひいて2枚ずつ並べマーケットを作ります。
スタートプレイヤーは「一番最近に日曜大工をした人」。スタートプレイヤーから時計周りに手番が進行しますので、下記の通り順番に対応したエネルギーカウンターをセットすれば準備完了です。
順番 | 初期のエネルギー |
---|---|
スタートプレイヤー | 15 |
2番手プレイヤー | 16 |
3番手プレイヤー | 17 |
4番手プレイヤー | 18 |
ポンコツロボット大乱闘のルールとゲームの流れ
ロボットのエネルギーがゼロになるまで戦うバトルロイヤルです。ライバルを攻撃し、最後の一体になって勝ち残ることが目的です。
ターン制でゲームは進行し、プレイヤーの手番は「カードの購入」「ロボットの稼働」の2つのフェイズで構成されます。
1)カードの購入
マーケットに6枚並んでいるカードから、一つを選んで購入します。
カードの購入には対価としてエネルギーが必要です。必要なエネルギー量は、「同じ段の開発費カードのエネルギーコスト」+「カード左下の追加エネルギーコスト」。例えば2段目にある追加エネルギーが必要なカードなら、1+1=2のエネルギーが必要となります。
購入できるカードは「ロボットパーツカード」「性能アップカード」「秘密兵器カード」の3種類です。
ロボットパーツカード
頭、胴体、腕、足の6箇所に取り付けてパワーアップできるカードです。購入したらボードのロボットの当該部位にセットします。
すでにパーツがセットしてある部位にカードを追加したり置き換えたりすることはできませんので、慎重に選びましょう。
性能アップカード
ロボットの全体的な能力を向上させるカードで、最大6枚まで保有することができます。
上は「ダイス追加」「振り直し」「ミサイル攻撃アップ」です。
秘密兵器カード
マーケットでは裏向きになっていて、内容は購入したあとにお楽しみ。購入すればゲーム中いつでも使うできる使い捨てのカードです。
上は「エネルギー大回復」「攻撃力ブースト」「休息(ハズレ)」です。
2)ロボットの稼働
自分のダイスをすべて振ります。
出た目がロボットパーツカードの稼働条件に合致する場合には、ロボットパーツカードの上に置き、攻撃や回復などのパーツを稼働させたアクションを実施します。
ひとつのダイスはひとつのパーツに使用すれば、もう使えません。逆に複数のダイスを使えば一回の手番に複数のパーツを稼働させることができます。
攻撃
パンチやミサイルのシンボル1つごとに、右か左のプレイヤーを選び(4人の場合は正面の相手には攻撃できない)攻撃をします。
回復
カミナリのシンボルの数だけエネルギーを回復します。ただし、1回の手番で合計で2エネルギーまでしか回復できません。
使うダイスの数とパーツが増えてくると、どこに使うかが考えどころです。
手番の終了
手番が終了したら、6枚のマーケットのカードは歯抜けになっていますので入れ替えをしす。
まず最下段に秘密兵器カードがあればそれを取り除き捨てます。減少したカードの補充は、まず上段にあるカードを下段にずらしてスペースを埋めたうえで、上段側に山札からカードを補充します。
勝敗
ライフが0になったら負けでゲームから脱落します。最後に勝ち残ったプレイヤーが勝者です。
マイロボットを作りあげていくのはロマン?
自分のロボットをパワーアップさせて殴り合う。最初は弱いのでいかに強化していくかが大事です。新しいパーツにはエネルギーがいるので、まさに身を削った強化。通貨でもあり体力でもあるエネルギーはまさに生命線です。
いかに回復するかも大事ですが、回復は1ターンに2までが限界。ゲームが進んでみんなの攻撃力が高くなってくると、回復は焼け石に水となります。特に中盤以降は「攻撃は最大の防御」と攻撃力が重要となってきます。
ダイスを使って対戦するボードゲームといえば、キング・オブ・トーキョーがありますが、雰囲気はかなり似ています。
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違うのはパーツでロボットを強化していくところ。自分のロボットがだんだん強くなってきてビジュアルも変わるのは愛着をもてます。カードがうまく出てくれないので、なかなかパーツはそろわないんですけどね。
個人的にはもうちょっと戦略要素がほしかったかも。パンチとミサイルの2種類攻撃がありますが、あまり差異はありません。相手の特性に応じて強化する考えどころがあってもよいのではと思いました。
まぁ結局はダイスの出目次第。パーツを揃えてあとはダイス運を祈る。いい意味で大味なところもキング・オブ・トーキョーとそっくりです。
自分のロボットを作っていくとテーマはなかなか心をくすぐります。特に男の子受けはいいかもしれませんね。あんまり考えずにとにかく相手を倒す。シンプルなバトルを楽しめるボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 7歳以上 | |
時間 | 30分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人では2体ずつ操作 |
総合評価 | ★★★★☆ | 大味さが爽快なバトルゲーム |

ポンコツロボット大乱闘(Moon Bots)日本語版/Blue Orange/Franz Couderc
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