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突然の水のトラブル!水道工事業者からボッタクリにあわない頼み方。

水漏れ、詰まり、蛇口の破損。水のトラブルはボッタクリだらけ?

 お風呂の水栓が壊れたり、詰まったり、水漏れしたり。水のトラブルは突然やってきます。

 そんなときは水道工事店に修理を頼むことが多いわけですが、思いのほか工事費が高かったり、値段が不透明だという話をよく聞きます。

psp-pagf.hatenablog.jp

 

先日、わが家のお風呂の混合水栓が故障したときに、手近な工事店に電話してみましたが

「シャワーを取り替える場合、機器が20,000円からラインナップがございます。これに出張費と施工料金が加算されますので、一概に申し上げられません。さっそく、お伺いして確認させていただきたいと思います。」

その施工料金が高いので知りたいんだけどな・・・。 まぁ、見積もりするまで分からないのは当たり前と言えば当たり前だけど。

 

というわけで、ハズレ業者に当たると痛い水のトラブル対応は、なぜ値段が高いのか。そして、どうすれば安くできるのか。理由の分析とその対策です。 

 

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一見さんの客が多い

年に何度も水道工事を頼む家庭は普通はいません。

修理を頼まれる業者の立場から見ると、修理を依頼する客のほとんどが新規顧客です。しかも次はいつ取引をしてくれるかわかりません。

一度限りの取引が前提であるならば、「金はとれるだけとっておけ」というインセンティブが起きるわけです。なんだかんだでこれが最大の理由だと思います。

 

緊急性が高いので財布のヒモがゆるい

水のトラブルは漏水など緊急性が高いものばかり。見積もりをもらってから「高いから今度にしてもらおう」「明日別の業者に見積もってもらい比較してもらおう」はなりにくいもの。

客側としては多少高くても受け入れてしまう。すなわち、受け入れてくれるんだから高めに請求する悪徳業者も。

 

コストの大半が労務費(技術料)で相場がない

水道工事の見積書や請求書をみると一目瞭然ですが、料金に占める材料代の割合は小さく、ほとんどが労務費(技術料)です。

技術料といえば大層な感じですが、高度な技術と言えば高いし、大したことないと評価すれば安くなる、いわば業者側のいい値です相場はあってないようなもの。相場がなければ売り手のモラル次第。高く値付けするところもでてきます。

 

零細事業者が多く競争原理が働きにくい

労務費が中心の仕事でも、例えば引越しでのボッタクリとはあまり聞ききません。それは、大手企業での競争が激しいから。引越しの場合、相見積もりをとれば価格はあっという間に収束します。

家庭での水道工事は規模の経済が働きにく、零細な工事店が点在している状況。そのため工事店間の競争が働かず価格が売り手優位になる傾向があります。

また、大手企業であれば、ぼったくりとの悪評がたてば経営にもマイナスですが、零細事業者には関係ありません。悪徳業者もなかなか駆逐されないわけです。

 

繁華街のボッタクリと構造が似ているかも

さて、こんな水道工事の構造にちょっと似ているのが、繁華街の呑み屋

メイターゲットは観光や出張でやってきた一見さんの客。

アルコールで認知力が低下して財布のヒモが緩いところを客引きで呼び寄せます。そして、座ってン万円というボッタクリ請求。痛い授業料を支払わされるわけです。

 これらのボッタクリ店も、小さな店単位。仮に摘発されても場所と店名を変更して運営しています。

 

水のトラブルの集客も、呑み屋の客引きのよう。

水関係の広告は、ポストに入ってくるチラシの類でも一二を争う量ではないでしょうか。マグネットつきの広告をポストの中に貼るなど、なかなか手が込んでいます。
また、ネットで「水のトラブル」「水漏れ」で検索すると、SEO対策バッチリの紹介サイトや自作自演ぽい口コミサイトがたくさん。

これらの会社のほとんどは、自社で工事を実施しているわけではなく、広告に釣られて連絡してきた客を、工事店に導くことで手数料収入を得ている呼び込み的な会社です。

広告を見て工事を依頼するということは、これらの手の込んだ広告宣伝費が料金に乗っかってくるわけですね。チラシやネットを参考にしても、構造上安くはなる気はしません。

 

高額な水道工事の回避方法は?

チラシやネットを頼ってもダメ。それでは水のトラブルをどうやって解決すればよいでしょうか。

 

DIYでやれば何よりも安い!

一番安い方法は、DIYで修理すること。 

水まわり工事の大半は労務費です。ということは、自分でやればその高い労務費が抑制できる。とても簡単な話です。

素人では無理な工事ももちろんありますが、道具と意欲さえあれば素人でできることも多いもの。ネットで修理方法を調べるといろいろでてきます。

レンチなどの道具がいる場合もありますが、業者に頼んだ技術料を考えると、専用の工具類を買ってもおつりがくるかも。

例えば、古いアパートで配管の詰まりが多い人は、下記のようなパイプクリーナーをもっているだけで全然違うと思います。

 

三栄水栓 パイプクリーナー 5メートル PR80-5M

三栄水栓 パイプクリーナー 5メートル PR80-5M

 

 

工事会社にとって継続的な相手先と取引させよう

ぼったくられる一番の要因は、一回限りのスポット取引であること。ということは、逆に業者側にとって一回だけの取引でなく継続取引となれば、価格は適正化されるわけです。では、どうすれば継続取引になるのか。

具体的には、工事を依頼するにあたって、水道工事の専門業者ではなく、ハウスメーカー、不動産会社、ガス会社などに取り次ぎを頼むことです。

これらの企業は、水道工事店にとっては日常的に取引している施工主に当たる会社。ヘタなことはできません。

できることなら、単なる紹介だけではなく、これらの会社から発注してもらうのがベターです。

そして、施工前に必ず決定見積もりをもらうこと 「材料費は〇〇円、工事費は出来高払いで。」という相手ならやめた方が無難です。

 

定額サービスを利用する

昔、水道工事と似たビジネスだったのが、車のロードサービス。自動車で大事故を起こしてしまった際、自走できない車はレッカー車で運ばれますが、昔はこれがぼったくり価格が多かった。でも走れないから払うしかないわけです。

しかし、このロードサービスをJAFが先駆けて全国でとりまとめ。定額会費を払えば持ち出しがなく利用することができるようになりました。最近はロードサービスが自動車保険に付帯されていることも多いですね。

定額となればスポット取引が継続取引となり、適正な価格水準でサービスを受けられるわけです。

価格もサービスも安定しているロードサービスに比べると、水道工事の定額化は発展途上ですが、個人的におすすめなのは、電力会社が実施している電気料金プランの付帯サービス。 

電力自由化で、電力会社は顧客囲い込みに必死。暮らしサポート分野の採算は度外視して、セットサービスを設けています。そのためコストパフォーマンスは抜群だと思います。

生活かけつけサービス(新しい料金プラン向け) | くらしサポートサービス

はぴe暮らしサポート [関西電力]

katene.chuden.jp

定額サービスは、払ったお金の元がとれるかがキモ。比較的古い家に住んでいて、壊れるリスクが高いなら加入という感じですね。

ちなみに生命保険なら入ったすぐの保険金支払いはアウトですが、前述の電力会社の獲得競争もあって、契約直後のサービス利用もOKのようなゆるさだとか。

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わが家の事例

さて、最後に、わが家のシャワー工事の事例です。

今回のエントリーは、DIYで修理した、らいちさんのエントリーがきっかけで書きましたが、わが家もシャワーの混合水栓が破損してしまいました。

 

azulitchi.hatenablog.jp


お風呂のシャワーの混合水栓は、高温と低温の両方に常にさらされている部分なので、一般的に劣化が激しいようです。

私ももちろん一番安いDIYでの修理にチャレンジということで、アマゾンで新しい混合水栓を購入しました。DIYなら材料費のみ。機器代も格安です。

 

作業手順は以下のとおりで、レンチとシールテープあれば30分もあれば取り付けられるでしょうか。

+ 水道の元栓を閉める
+ 既設の混合水栓を外す
+ 接続箇所に残っているシールテープを取り除く
+ 新しい取り付け足に、シールテープを巻く
+ 新しい混合水栓を取り付ける

 

楽勝楽勝…と思ったら、既設の混合水栓の足が既設配管とつながっていて取れない!!

 

しばらく格闘していたものの、配管がとれず、壊しそうな勢いだったので、やむなくギブアップ。プロに頼むことにしました。 

工事の発注先は、ガス会社経由で傘下の住設会社へ。給湯設備の関係でも利用しているところです。

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↑既設配管とくっついて取れなかった水栓の足

 

費用に関しては、アマゾンで購入した水栓があるので材料費はなく、工事費のみ。決定見積でしめて1万2000円。機器と合わせて3万弱といったところです。

DIYのつもりからはかなりの予算オーバー。かなりの負担だなと最初は思いましたが、実際工事に入ると、既設にくっついた配管の切り離しにプロでも苦戦。のべ3日にわたり、5人の担当者が人を変え工具を変えてチャレンジする工事に。

結果して、業者側も簡単な工事のつもりが、赤字工事になってしまったわけです。

 

「いやぁ、私どもの専門業者に頼んで正解でしたね。これをお客様が無理やりやると、家の床まで通る既設配管を壊し、20万円コースの修理になりましたね。」とのコメント。

DIYは断然安いですが、どこかで見限って業者に頼むことも大事だなと、改めて思った次第です。