親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

食べたくなっちゃうボードゲーム。ケーキの切り分け問題がテーマの「もっとホイップを(Piece O' Cake)」

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テーブルにホールケーキがひとつ。これを2人で公平に分けるするにはどうしたらよいでしょうか。

図形的には「ケーキの中心を通るように真っ二つに切る」という解答が浮かびますが、実際のケーキには、イチゴやチョコレートボードなどデコレーションがあり、面積で半分に分けても公平とは限りません。

これがいわゆる「ケーキの切り分け問題」です。

2人の場合の解答は、「1人が公平だと思うよう2つに切り分け、もう1人が好きな方を受け取る」というもの。

3人以上では手順が加わりますが、「ケーキ切り分けた人が残り物を受け取る」が基本で、「公平に切り分けた人は後で受け取ってもいいよね」というロジックです。

というわけで、このケーキの切り分け問題をテーマにしたボードゲーム「もっとホイップを(Piece 'O Cake)」です。


切り分けられたケーキから、美味しいところをゲットしよう

テーマと目的

マロン、マンゴー、チョコレート、イチゴに抹茶…。8種のケーキがミックスされたホールケーキが5つ。みんなで切り分けて食べていきましょう。

たくさんホイップがあるケーキを選ぶのか、それとも同じ種類を集めるか。一番おいしい思いができるのは誰でしょうか。

内容物

コンパクトなケースのなかには、扇型のケーキタイルが57枚入っています。
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ケーキタイルはイチゴやチョコなど8種類。種類ごとに3〜11までの得点が描かれ、さらに上にはホイップがのっています。

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準備

ケーキタイルをシャッフルし(とてもシャッフルしにくいのですが)、裏向きで11枚づつ5つの山にわけます。

2枚余りますが、これは今回のゲームに使いませんので、しまっておきます。

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スタートプレイヤーは「一番最近ケーキを食べた人」・・・・となるところですが、公式ルール上は決まっていないので、適当に決めましょう。

スタートプレイヤーは最初の「ケーキの切り分け担当」になります。

切り分け担当はケーキタイルの山をひとつとり、円形に並べてケーキを作ります。

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なお、ケーキタイルは上から時計回り並べていき、入れ替えてはいけません。


「もっとホイップを」のルールとゲームの流れ

切り分けられたケーキを獲得し、食べたケーキのホイップととっておいたケーキから獲得できる得点を競うゲームです。

スタートプレイヤーがケーキを切り分け、その隣のプレイヤーから時計まわりに受け取っていくことでゲームは進行します。

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まず、切り分け担当がケーキを人数分だけ(2人プレイの場合は変則で4つに)切り分けます。

つぎに、切り分け担当の左のプレイヤーから順に、切り分けられたケーキのうち好きなものを受け取ります。必然的に切り分け担当は最後に残ったケーキを受け取ることになります。

受け取ったケーキは、ピースごとに「食べる」または「とっておく」の選択をします。

ケーキを食べる

ケーキを「食べる」とケーキにのっているホイップの数が得点です。「食べる」を選択したケーキは、裏返して重ねておきます。

ケーキをとっておく

「とっておく」を選択したケーキは最後に勝負。表にして種類ごとに重ねておきます。

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みんなが行動を終了したら、次のケーキです。切り分け担当を左のプレイヤーに交代し、次のケーキタイルの山で新たなラウンドをスタートします。

ゲームの終了と勝敗

5つ全部のケーキを配り終われば終了。得点計算です。

食べたケーキについては、ケーキに乗っているホイップひとつにつき1点を計算します。

とっておいたケーキについては、引き取ったケーキのを種類別に枚数を比べ、プレイヤー中最多のピースであれば、ケーキに記載の得点を獲得します。最多でなければ得点はゼロです。

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食べたケーキのホイップが7点、とっておいたケーキが8+10で25点

食べるべきかとっておくか。それが問題だ。

ケーキを食べて手堅くホイップの得点を稼ぐか、とっておいて最多数を目指すのかが悩ましい。シンプルながらプレイヤー同士の駆け引きが熱いゲームです。

一番悩むのは、切り分け担当になったとき。

自分は残り物確定。なので他のプレイヤーに有利な切り分けにならないよう考えて切らないといけません。

さらに、「みんなにとっては不要だけど自分にとっては価値ある」切り分けを工夫すれば、うまく自分がケーキをゲットできるかもしれません。

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このゲームの魅力は、何よりも美味しそうなケーキタイル。ハコは15センチx7センチくらいのコンパクトですが、箱から取り出したタイルを並べると、直径24センチのホールケーキが出来上がります。

「インスタ映えするボードゲームランキング」をしてみたら、かなりいい線いきそうです。

ちなみに、わが家ではケーキタイルがよくできているので、子供たちに本来のゲームよりもタイルを並べたケーキ作り遊びの方が人気です。

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ケーキ屋さんごっこ

見た目からやってみたいと思えるようなボードゲーム。実際に遊んでみると、楽しいのは見かけだけではなく、シンプルで盛り上がるゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 20分
人数 2-5人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ だれでも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も楽しめる
2人でも楽しい ★★★☆☆ ガチの駆け引きに
総合評価 ★★★★☆ 見た目も中身もGood

もっとホイップを! 日本語版

もっとホイップを! 日本語版