巨大な嵐が、羊たちの楽園の島にやってきています。この流れをとめるのは、きみ次第。がんばらないと、羊たちがブクブク溺れてしまう!
私はゴルフは全くできずサラリーマン失格の烙印を押されていますが、職場のゴルフコンペで幹事を担当するのは、前回の大会で2位になった人と下から2番目のブービーの人。
上でも下でも、狙って2番目になるのは難しいということで、損な役回りを担当することになっています。
さて、2番目の人が損をしてしまう、羊がテーマのカードゲーム「ブクブク(Land unter/Turn the tide)」です。
内容物
コンパクトな箱の中には、3種類のカードが入っています。
お天気カード(裏が黄色60枚)
プレイヤーの手札となるカードです。
1~60までの数字が描かれており、大きいほどひどい嵐という位置づけです。
カードの上にはもらえる救命具カードマークがかかれたものもあります。
救命具カード(裏が赤色24枚)
全部なくなると溺れて離脱してしまう羊たちの生命線のカードです。
水位カード(裏が青色24枚)
みんなの勝負で獲得していくカードです。1~12まであり、数字が大きいほど、羊が溺れそうな絵柄となっています。
準備
天候カードを各自に12枚づつ配ります。配られたら、カードに記載の救命具マークを確認し、その数だけ救命具カードを受け取ります。半分になっている救命具マークは、2つで1枚分となり端数切捨てです。
水位カードを裏向きに重ねて中央に山札として置いたらゲームスタートです。
手札12枚と、これに対応した救命具カードを4枚手にしました。
ゲームの流れ
1)山札を公開する
山札から2枚カードをめくってオープンにします。このカードが今回の勝負で受け取ることになるカードです。
2)天候カードを出す
手札の天候カードのなかから、好きな1枚選び、裏向きに出します。
(天候カード3と10を受け取る勝負)
3)天候カードを比較する
裏向きに出していたカードをいっせいに表にします。
天候カードの数字が1番大きい人が、2枚のうちで小さい方の水位カードを受け取ります。
天候カードの数字が次に大きい人は、2枚のうちで大きい方の水位カードを受け取ります。
つまり、天候カードは大きいほどマイナス、すなわち2番目の人が1番損をするわけです。
(うわ、2番目だ!)
(大きいカードを受け取るはめになってしまいました。)
受け取った水位カードは、既に別のカードがあれば、それに重ねて手元に置いておきます。
3)水位の比較
手元にある、水位カードを比較して勝負します。
水位が高い人がブクブクということで、水位カードの数字が一番大きい人が、救命具カードを1枚裏向きにします。
救命具カードが全部なくなれば、そこからさらに負けてしまうと脱落します。
なお、使った手札の水位カードは再利用できず自分の手元においておきます。
(今度はがんばるぞ!)
(やった!今度は3番目だ!カードを引きとらなくていい)
(・・・と思ったら、手元の水位カードは10だから、また負けだ)
※手元の水位カードが大きい場合は、水位カードを受け取って上書きする戦略も必要です。
ラウンド終了と得点
手札を出し終わる12回の勝負が終われば、ラウンド終了です。残った救命具カードが得点となります。
このラウンドで出した12枚の手札を左側のプレイヤーに渡し、逆に右側のプレイヤーから手札を受け取り次のラウンドです。
プレイヤーの数だけラウンドを繰り返し、得点が高い人が勝利です。
洗練された大人のバッティングゲーム
ブクブクは、順番ではなく、カードをいっせいに出して比較するいわゆるバッティングゲームです。
これまで紹介したものとしては、ハゲタカのえじきやトイレがあるでしょうか。ハゲタカや、トイレ、羊と、テーマがいろいろあって面白いですね。
bg4kids.hatenablog.com
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バッティングゲームは、プレイヤー同士との駆け引きで勝敗が決まるので、やっぱり白熱します。
ブクブクならではの面白い特徴としては、前回引き取ったカードが引き継がれた2段階の勝負となること。
水位カードは負けの要素なので、なるべく引き取りたくないところです。
しかし、運悪く大きなカードを引き取ってしまったときは、次のラウンドで引き継ぐとさらに負けてしまいます。そんなときは、逆に小さめの水位カードを積極的に引き取って早く上書きするしかありません。
なので、切り札を出すタイミングは、カードを引き取たくないときではなく、カードを引き取って手元の水位カードを上書きしたいときだったりします。
そんな相手の事情と動きを考えながら、自分がどんなカードを出すべきかを考える、まさに駆け引きが肝のゲーム。
勝負に負けやすい中途半端な数のカードには救命具カードがつく、ラウンドが終わると手札を交換するというルールもうまくできています。
手札を記憶していけば、どんなカードか分かってしまうし、手札運による優劣がいったんは発生しますが、順ぐりに交換するから結局のところみんな公平な勝負になってしまいます。
カードゲームの名作という評判と、愛らしい羊がテーマということで購入しましたが、中身はとても洗練された大人向けゲームです。
うちの子にはまだ早そうなので、わが家ではもうちょっと寝かせることになるかな。
大人同士で遊ぶには、単純なルールに対して複雑な駆け引きと読み合いでとっても白熱するゲームとなります。
2016年11月日本語版が発売され、目下のところお手頃に入手もできるようになりました。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | 8歳くらいからかな |
時間 | 30分 | 1ラウンドで終われば短いです |
人数 | 3-5人 | 4人いると盛り上がる |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 比較的簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人以上から |
総合評価 | ★★★☆☆ | 小さい子には難しいけど名作 |
- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2016/11/12
- メディア: おもちゃ&ホビー
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