悪ふざけ好きな魔女たちが、順番に大釜に霊薬を注ぎ入れています。
霊薬で大釜をあふれさせてしまった魔女は、中身をすべて一気飲みしなければなりません。
霊薬の解毒薬は、同じ霊薬をいちばん多く飲んだ魔女だけがもらえます。
カードゲームの「ポイズン」、割と有名どころで、テーマをいろいろと変えてドーナツ型のカードのものなどいろいろなバージョンが出ています。
本当は海外版のネコバージョンが可愛くて子ども受けしそうなので欲しかったのですが、価格と入手性から手頃な日本版を購入しました。
霊薬を相手に飲ませろ。自分が飲むのならトコトンまで
内容物
●大釜ボード3枚
●カード50枚
1、2、4、5、7が書かれた三色の霊薬カードと、4が書かれた毒薬カード。数字は薬の量を表します。
準備
3つの大釜カードを並べます。カードをシャッフルし、全員に均等に配れば準備完了です。
ゲームの流れ
カードのプレイ
順番では、手札からカードを1枚 表向きにしてどれかの大窯ボードに入れます。
霊薬カードを入れる場合には、一つの窯には必ず同じ色を入れる必要があり、すなわち窯ごとに入れるべき色が決まってきます。
毒薬カードはどの窯にも入れることができます。入れるときには、すでにある数字と足し算をし合計を宣言します。
カードのバースト
カードを入れた結果、合計が13を超えてしまった場合、窯があふれて中の薬を一気飲みいうことで、その窯に入ったカードを全部引き取り、裏向きにして手元に置きます。
15となってしまい、窯のカード4枚を引き取ります。
勝敗
手札がなくなったら終了。引き取ったカードの枚数を合計します。毒薬は1つで2枚とカウントします。
なお、色ごとに一番多くのめば解毒薬がもらえるということで、引き取り枚数が一番多い色については、その色を計算から除外することができます。
こうして計算した結果、一番マイナス点が少ないプレイヤーが勝利となります。
青は一番多く集めたのでカウントなし。毒薬は2枚で4点、赤4点、紫1点で合計マイナス9点です。
どこで諦めて飲むかが悩ましい
減点方式なので、基本的にどのカードも引き取りたくないのですが、窯がいっぱいになってくると、どれかは引き取らざるをえなくなってきます。この先の展開や他のプレイヤーの状況を考えつつ「どこで引き取るか」の判断が悩ましさのポイント。
12か13しかないのでどこに入れてもあふれてしまう。青は一番集めているけど毒薬が入っているしどうしよう…。
特定の色を一番引き取るとマイナスが消えるので、まさに「毒を食らわば皿まで」ということで、これと決めた色は、途中からどんどん引き取ることになります。しかし、ここに毒薬というさらなる要素が曲者。露骨に集めているのをいいことに、他のプレイヤーから毒薬を放りこまれ、マイナスがかさんでくることもあります。
ルールはシンプルなのですが、かなり洗練された絶妙なバランスのゲームです。
これまでに紹介したバースト系のゲームとしては、ぴっぐテンがあります。ぴっぐテンは10を超える、こちらは13を超えるという違いはありますが。どちらも合計を宣言していくので、子どもには1桁の足し算のトレーニングになります。
ただ、ゲームとしての完成度や奥深さは、ポイズンの方が上でしょうか。小さい子どもが10を基本とした数字に親しむにはぴっぐテン、もうちょっとレベルルアップして駆け引きや悩ましさを楽しむならポイズンといったところ。コスパに優れた大人が楽しいカードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | 深く考えなければ5歳くらいからでも |
時間 | 30分-60分 | 熟考しなけば1時間かかりません |
人数 | 3-6人 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 簡単なルール |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人以上から |
総合評価 | ★★★★☆ | シンプルで楽しい |

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