日本発のベストセラーパズルはルービックキューブ?タングラム?箱入り娘?
「日本で考案されて世界で300万個以上売れているパズルゲーム」。
こう書くと、「一体どれのことだろう?」と思うかもしれません。このパズル、日本国内ではあまり売れていなかったようで、私も大人になるまで知りませんでした。
日本のパズル作家の芦ヶ原伸之さんが考案し、知育玩具を数多く出している米国Thinkfun社が発売してから世界的に有名になりました。だけど日本での知名度は今ひとつの、1人用のスライドパズルゲーム、ラッシュアワー(Rush hour)です。
大混雑の駐車場の中から自分の車を出そう!
内容物
箱の中には、6×6になったゲームボードと袋に入った自動車コマ、これに加えて出題カードが40枚入っています。
ゲームボードの下側は引き出しのようにできていて、カードを収納できるようになっています。
自動車コマをボードにならべるとこんな感じ。
コマはサイズは2マス分の乗用車と、3マス分のトラックの大きく二種類に分かれます。
ゲームの流れ
前後にしか動かない自動車コマを動かしながら、赤い車をボード右側の出口から脱出させるのが目的です。
最初に出題カードを1枚選択します。出題カードには1〜40までのナンバーと4段階のレベルが記載されており、ナンバーが大きいほど難易度が高いです。
そして、出題カードに描かれているとおり、ボードのうえに車を並べれば、準備完了です。
遊び方は簡単、どれでも好きな車をとにかく前後に動かしていきながら、赤い車を右側の出口から脱出させるとゴールです。
単純操作ですが、難しい問題になってくると動かしては戻したりで数十手かかることもあります。
ソロプレイパズルは優秀なアプリで絶滅の危機?
世界的に有名なだけあって、ラッシュアワーには再現度が高いiOS用のスマホアプリが出ています。
無料版と有料版がありますが、無料版でも35問入っていてかなり遊べます。雰囲気をつかみたい方は、まず無料版をダウンロードしてみるといいかもしれません。
有料版の出題はなんと2,500問!アナログ版でも追加カード集が出ていますが、量ではとても全く追いつけない。価格もアプリは安いので、パズルをたくさん楽しみたい方はコストパフォーマンスに優れたアプリ版がいいかもしれませんね。
デジタルなゲームに真似できないアナログゲームの魅力の1つはコミュニケーション。ラッシュアワーに限らず、コミュニケーションがないソロプレイパズルは、いつでもどこでも簡単に遊べるアプリにおされて衰退していくかもしれません。
ちなみに、世界最大のボードゲームサイト、Boardgamegeekでも、ソロプレイパズルはコミュニケーションがないからでしょうか、ボードゲームの定義から除外されています。
私はアプリよりもやっぱりアナログ派。子供が遊ぶということもあり、多少高くても手触りがしっかりあるアナログ版を応援したいです。
動かす順序と先の展開をイメージしながら解いていくので、論理的思考力をはじめ知育要素もしっかり。世界的ヒットだけあって安定した面白さで、子供からお年寄りまで万人におすすめできるパズルです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいからできます |
人数 | 1人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も子供も楽しい |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 一人用 |
総合評価 | ★★★★☆ | 知育効果もある楽しいパズル |
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