南極の浮き氷の上に打ち上げられ、ピチピチ跳ねている魚たち。この魚を巡ってペンギンたちが争奪戦を繰り広げる「それはオレの魚だ!」。原題はHey! That's my fish!だから、ほぼ直訳ですね。
箱の中には、6角形のタイルがたくさんと、色分けされたペンギンの駒が入っています。日本版では駒がプラスチックなのがちょっと残念。
浮氷の上の魚を狙え!
準備はまず、浮氷に見立てた6角形のタイルをギッシリならべ、ペンギンたちの競技場をつくります。そして、魚がないところに自分の色のペンギンたちを置いていきます。
ルールはとても簡単。順番がきたら自分の色のペンギンのうち一つを、一方向に進めます。そして今までいた場所のタイルをとっていきます。魚が描かれたタイルにいた場合には、得点である魚を1~3匹ゲットできます。
ゲームが進むとどんどんタイルが減ってきて、動ける場所がなくなってきます。誰も動けなくなったら終了。魚を数えて一番多くゲットした人が勝ちです。
一人ぼっち?それとも独り占め?
このゲームでの戦略は、他のプレイヤーの周りの氷をとって、魚がないところに追いやって動けなくすること。あるいは道を遮断して、自分だけが魚をとれる島にして独り占めすること。どのペンギンをどこに進めたら一番たくさん魚をとれるのかが、考えどころ。
下では、黄色のペンギンが自分で通路をふさぎ魚を独占できる島を確保しました。
運の要素はゼロ。将棋のようないわゆる完全情報ゲームは子供に敷居が高かったりしますが、何も考えず進めてもそれなりに魚がとれ、ルールも簡単なので子供も手軽にできます。
ルールも単純ながら考えどころもあり、箱もコンパクト、値段もお手頃で入手しやすいと、いいことずくめのこのゲームですが、唯一にして致命的な弱点があります。それは、小さな浮氷タイルをたくさん並べるところ。
ゲームを始める前にまずタイルを並べる必要があるため、準備に一手間がとられるのがやや面倒です。さらに、ゲーム中はきっちり詰めたタイルから抜くわけなので、抜くたびにタイルがズレ、神経質な方はこれにちょっとイライラするかも。
ズボラな人、神経質な人、両方のタイプに向かないということで、相性の良い方が実は限定されてしまうかもしれません。ちなみに我が家は前者の方で、並べるのが面倒なのでなかなか出番がありません。
この点さえ許容できれば、子供でもできる考えどころたっぷりのゲームとして、オススメです。
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 子供でも分かる |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も楽しめる |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 普通にできます |
総合評価 | ★★★☆☆ | 楽しいが並べるの大変 |
- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: おもちゃ&ホビー
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