関西や東海を中心に店舗が展開されている、自然派ビュッフェレストラン「風の葡萄」。
「食べ放題」という言葉には心躍るけど、もはや焼肉やスイーツビュッフェでは元がとれなくなった歳なので、野菜が中心で子供にも優しいこちらに行く機会は多いです。
農場が直接経営している農場レストランということで、店舗の前では農産物の直売も行われています。
その大元の農場である伊賀の里「モクモク手づくりファーム」に、1泊2日でようやく遊びに行ってきました。
モクモク手作りファームの場所
モクモク手づくりファームは、三重県中部の伊賀市にあります。
新名神の甲南ICと、名阪国道の壬生野ICの間に位置しており、高速でも下道でも割とアクセスは良いです。
京都からなら車で1時間かからず、大阪や名古屋なら1時間半という感じでしょうか。近くはないけれど遠くもない距離感ですね。
OKAERIビレッジ
今回わが家は、「OKAERIビレッジ」というモクモク手づくりファームに併設されたコテージに宿泊しました。
山の斜面に沿って、定員が4~8人のコテージが、全部で39棟立ち並んでいます。
駐車場に車を止めてからフロントまで、さらにはコテージにたどりつくまでは距離があって斜面もなかなか急。お年寄りにはちょっと大変かも。
ギリギリに予約したこともあり、うちのコテージは一番てっぺんです。
「なんでこんなに大変な思いをして、部屋に行かなければならないの!」「もう帰る!」家族からは不平不満がでまくっていました。
しかしながら、部屋に到着するとその不満も吹っ飛びます。
わが家が宿泊したのは、ベッド3つとロフトに布団が2つの5人部屋。ホームページで紹介されているとおりで、中は広々としており、とても清潔な感じでした。
まだ肌寒い時期でしたので、フローリングに床暖房が入っているのもなかなかのポイント。おかげで、下の子を床に転がしておくことができました。
本当は、広くてシームレスなベッドがある、キッズ向けのコテージがよかったのですが、残念ながら満室。代わりにフロントでベッドガードを貸してもらいました。
広々した室内と、コテージならではの天井の高さ。なかでも階段を上がったところのにある、秘密基地的なロフトに子供のテンションはあがりまくりです。
親としても、子供がどれだけ騒いでも泣きわめいても、ホテルと違って隣室を気にしなくていいのがコテージのうれしさです。
宿泊の料金
料金はコテージ1棟あたり、チャージが20,520円 です。
これとは別に、朝食バイキング付きの宿泊料が、宿泊者に応じてかかります。
区分 | 宿泊料 |
---|---|
大人(中学生以上) | 2,484円 |
小学生以上 | 1,242円 |
3歳以上 | 810円 |
人数がそこそこいれば、ひとりあたりのチャージが薄まるので、コストパフォーマンスがいいと思います。
なお、「モクモクネイチャークラブ」という会員サービスに入会費2,000円を払って入れば、チャージ料が1割引き。
年会費はなく1回で元が取れる水準なので、泊まる人は入会するのがオススメですが、当日入会では割引を受けられません。
前日までに電話で申し込みをしておくのがいいと思います。
周囲にはお店がない!施設に助けてもらおう。
想像していた以上の田舎で、周囲にはコンビニもスーパーもありません。
「足りなくなったら現地調達だ」という、行き当たりばったりなわが家にとっては、西表島でお金を下ろし忘れたとき以来の想定外でした。
まず、離乳食中の下の子が、持ってきていた市販の離乳食を全く食べない!
もってきたミルクだけでごまかして乗り切るか・・・。
レストランに頼んでみると、快くおかゆなどを特別に作ってもらう対応をしてもらえました。
さらに、わっと (id:watto)さんにもコメントいただきましたが、伊賀の寒さをなめていた私自身が風邪をひいてしまい、ひどい頭痛。これじゃ運転して帰れない。薬局もないし・・・。
結局フロントにお願いして、頭痛薬をいただくことができました。
なかなか地方のペンションなどでは対応していただけないところも多いのですが、助かりました。
もくもくファームで楽しもう
大人なら、泊まっておいしいもの食べて、温泉にでもつかってゆっくりで十分ですが、子供はそうはいきません。
OKAERIビレッジに泊まると、滞在中は農業体験施設「モクモク手づくりファーム」の入場が無料となります。
ファームでは様々な体験をして遊ぶことができます。
伊賀の里モクモク手づくりファーム
メインテーマは農業です。農場ではイチゴやシイタケなどの収穫体験ができます。
牧場では、ポニーへの乗馬や、牛の乳しぼりやミルクあげなどの体験も。
また、手づくり体験として、ソーセージやスイーツづくりなどの教室も開かれており、わが家はイチゴ大福づくりにチャレンジしました。
園内では、ハンモックがあったり、ワラの家があったり、子どもの目を引く設備もいろいろ。
ちなみに下記の写真は、「目が悪い豚の視力を入って体感してみよう」という体験遊具です。
園内にはミニブタが普通に寝転がっていたり、中央ステージではミニブタショーなども盛り上がっていました。
ミニブタショーをやっている目の前に、ソーセージの売店や豚焼肉を売りにしたバーベキューハウスがあるのは、ちょっとシュールでしたが・・・。
園内にはこのあたりで唯一の温泉もあります。入り口には足湯も。入園料不要で入れるレストランや農産物の直売所も大盛況でした。
さすが村おこしの成功事例
モクモクファームは売上50億円。山あいの8,000人の町が年間50万人を集客しているということで、村おこしの成功事例として取り上げられることも多い施設です。
田舎の宿に泊まると、人のあたたかさを感じことが多い一方で、商業としてはサービスが低いなと思う瞬間も多々あります。
その点、モクモク手づくりファームはそんなことを全く感じさせないホスピタリティ溢れる対応ばかり。
顧客のリサーチと従業員教育が徹底されているんだなと感じました。
成功する村おこしとは、成功する企業と一緒で、努力とキラリと光るものがあるんだなと、実際に行ってみて体感しました。
今回、田舎の宿で退屈するかもと、ボードゲームを持参していったのですが、全く出番なし。
1泊2日の短い旅行でしたが、とっても充実したお出かけとなりました。帰ってからはリピートをせがまれ、さっそく次回の日程を検討中です。
関西、東海圏にお住まいのファミリーには気軽に楽しめる近場旅行としておすすめですよ。
というわけで、次回紹介するボードゲームは、今回農場に泊まりながら遊ぼうと思っていた、ライトな農場づくりゲーム「アグリコラ:牧場の動物たち」の予定です。
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