私は海外作家の本を読みたいと思ったときに、洋書を買うことがよくあります。
洋書で読むきっかけは「英語で本を読めば、読書が楽しめるだけではなく英語の勉強にもなって一石二鳥。オレって天才かも!」という、ある日の思いつき。その勢いで書店で何冊も洋書を買い込んでしまいました。
ただこの作戦、前提としてある程度の英語力が必要という点を考慮しておらず。「単語の意味を調べないと読み進められない!読むのに時間がかかってとても読書にならない」という壁に速攻でぶち当たってしまいました。
しかし、勢いで買ってしまった本を無駄にするわけにもいきません。「いやいや、読むのに時間がかかるということは、1冊の本が長く楽しめるということだ」と自分を無理やり説得しながら、積読をぼちぼち継続。
社会人の勉強時間は人生の時間。最初はハリーポッターくらいからスタートしましたが、挫折と再開を繰り返しながら10年ほど一進一退を繰り返しているうちに、専門用語が並んでいる本でない限りは大抵の本が読めるようになりました。
ベストセラーやビジネス書の類などは、日本でハードカバーが発売されるときには、英語版はペーパーバックになっているケースがよくあります。こんな場合は洋書の方が経済的です。
というわけで、洋書を購入するときにおすすめのオンラインブックストア「ブックデポジトリー(Book Depository)」のご紹介です。
送料無料で圧倒的な蔵書を誇るブックデポジトリー
ブックデポジトリー(Book Depository)は、英国に拠点を置くオンライン書店です。
ネット書店といえば、誰でも知っているAmazonですが、こちらに比べればブックデポジトリーはマイナーでしょう。
ブックデポジトリーはもともとAmazonの元従業員が設立した会社です。しかしながら本家のネットの巨人には勝てなかったようで、2011年にAmazonに買収され、現在はAmazon傘下の企業となっています。
ただ、ショップ自体は今のところ別サイトで運営。ショップのコンセプトやサービスもAmazonとはだいぶ異なっていて、いろいろとメリットがあります。
本1冊から日本への送料が無料
FREE DELIVERY WORLDWIDEがキャッチコピーのブックデポジトリーでは、なんと100カ国以上の国への配送料無料をウリにしています。
配送拠点は英国とオーストラリアにあるようですが、数百円の本でも送料無料となる仕組みは、配送業者とどんな契約をしているでしょうか。一体どこで配送料をペイできているのか不思議になります。
仕組みはともかく、一冊からでも送料をきにせずに気軽に購入できるのは嬉しいですね。
1,800万タイトル以上のタイトルラインナップ
送料無料と並んでブックデポジトリーのもうひとつのウリはタイトル数。1,800万タイトル以上のストックがあります。
以前はAmazon.comのマーケットプレイスの古本を探したりしていましたが、ブックデポジトリーを利用するようになってからは不要となりました。
なお、Kindle用などの電子書籍は取り扱っていませんので、こちらはAmazonですね。
日本円での購入が可能
海外通販で不便なのは通貨ですが、ブックデポジトリーでは購入ページでJapaneseYenをプルダウンで選ぶだけで日本円で価格表示され、精算も日本円で行うことができます。
サイト自体は日本語化されていませんが、標準的なインターフェイスのショッピングサイトなので、英語が理解できなくとも不自由はないと思います。
なお、海外Amazonも「Amazon Currency Converter」という円貨で購入できるサービスを提供しています。ただこちらは精算時のみで換算レートもあまり良くないことから、私は利用していません。
価格はAmazonJapanと同程度の水準。ただセール品も。
ブックデポジトリーの価格は、基本的に日本のAmazonとそれほど変わらない水準です。グループ企業につき、価格を相互に調整しているかもしれませんね。
海外からの配送に日数がかかることもあり、Amazon JAPANで手に入る商品は日本で購入する方がよいと思います。
ただし、独自で割引をしているセール品もありますので、セールコーナーを探すとお値打ち品が見つかることもあります。
ボードゲームも販売している
日本でも、ボードゲームを取り扱っている書店はありますが、ブックデポジトリーではボードゲームも販売しています。
書籍と違ってあまり種類はありませんが、海外から送料無料というのは、ボードゲームではなかなかありません。
Osprey gamesなどの英国のボードゲームメーカーの製品を中心に、掘り出しものが見つかる場合があります。
マーティン・ワレスの17世紀の大火災をテーマにしたボードゲーム「ロンドン」は日本では入手困難ですが、4,000円を切る価格で発売されていました。
ライナー・クニツィアの日本をテーマにしたゲーム「Sakura」。国内流通価格は4,000円くらいでしょうか。2,000円ちょいで販売されています。
ただ、ショッピングサイト自体は書籍専用になっているので、ボードゲームのみを検索・抽出することは困難。検索は全くのダメダメです。
配送まで時間がかかる(2週間は覚悟すべし)
ブックデポジトリーの唯一のデメリットはイギリスから日本まで配送までの日数がかかること。私の経験では大体2週間程度はかかります。
配送はROYAL MAILという英国での郵便局にあたるサービスで送られてきています。日本国内の配送は郵便局が受託しているようです。郵便局的なサービスということもあってか、発送以後は荷物の詳細なステータス確認のような気の利いた機能はありません。
注文したらとりあえず2週間、無事に届くよう祈って待ちましょう。
ブックデポジトリーでの注文方法
ブックデポジトリーでの実際の注文はネット通販に慣れている人なら簡単です。
購入したい商品をカートに入れたら精算。
精算はPayPalか、普通に精算するかを選択するわけです。
PayPal経由で支払えば、住所やクレジットカード情報の入力は不要です。
PayPalを利用しない場合も、メールアドレスと、配送先の住所、氏名、およびクレジットカード情報を入力することで購入が可能となります。
洋書を海外から買うならこれ一択かも。
ブックデポジトリー(BookDepository)は、日本で手に入らない洋書を買いたいときには、これ一択というくらい便利なサイトです。
個人的には親会社のAmazonといつまでもサイト統合しないでほしいと願うばかり。洋書を買う機会がある方にはおすすめのショッピングサイトです。
というわけで、次回のボードゲームは、このブックデポジトリーで1,300円程度で購入した競りゲーム、ハイソサエティ(High society)の予定です。