シンプルな競りカードゲームの名作「ハイソサイエティ(High Society)」です。
贅沢品を競り落としてハイソなステータスを獲得しよう
ゲームのテーマと目的
あなたはいわゆる名士。豪華な宝石や服飾、シャンペンなど、上流階級としてふさわしい贅沢品を買い集めて、ステータスを高めていきます。
「ハイソサイエティ」は、オークション方式でステータスカードを競りおとしながら、獲得得点を競うカードゲームです。
内容物
カードゲームとしては一回り大きめの箱を開けると、中にはカードが大小2種類入っています。
大きい方のカードはステータスカードです。「贅沢品カード」「プレステージカード」「不名誉カード」の3種類に分かれています。
贅沢品カードは、競りによって獲得していく数々の品物を示すカードで、下部にステータスを示す得点が記載されています。
プレステージカードは、特別な効果があるカード。獲得することによって保有な得点が2倍になります。
不名誉カードは、マイナス効果のあるステータスカード、獲得によって得点が半分などの不利益が発生します。
小さい方のカードは、マネーカード。所持金を示します。
1(1,000フラン)〜25(25,000フラン)まで、11種類のカードが5色分入っています。
準備
マネーカードを色ごとに、1セットずつプレイヤーに配ります。
ステータスカードはシャッフルして、中央に裏向きに重ねて置きます。シャッフルしたプレイヤーがスタートプレイヤーです。
ハイソサイエティのルールとゲームの流れ
手持ち資金であるマネーカードを使って、ステータスカードをオークション方式で獲得し、より高得点を目指すことが目的です。
ステータスカードの山札から1枚めくり、スタートプレイヤーから順番に入札していきます。入札する場合は、前のプレイヤーよりも高い金額で入札しなければなりません。
入札は手持ちのマネーカードからしていき、両替やお釣りはありません。セレブにはお釣りなんて概念はないのですから。
入札したくない場合はパスすることもでき、最後に入札した人以外のプレイヤーが全員パスしたら落札です。落札プレイヤーはマネーカードを捨て、それ以外のプレイヤーはマネーカードを手札に戻します。
落札した人が次のスタートプレイヤーとなり、次のラウンドが続行されます。
なお、マイナスの不名誉カードが出た場合は、受け取りたくないカードのオークション。順番に入札していき、パスしたプレイヤーが引き取ります。他のプレイヤーはこれまで入札したマネーカードを払います。
勝敗
背景が緑色のオークションカード4枚(プレステージカード3枚とスキャンダルの不名誉カード1枚)が場に出たら、即座に終了です。
まず、手持ちのマネーカードを比較して、手持ちが一番少ないプレイヤーは浪費家で敗退します。
残りのプレイヤーのなかで、ステータスカードの得点が一番高いプレイヤーが勝利します。
競りゲームの入門にもってこいのシンプルさ
いつでるかわからない緑背景のカードの4枚目。ゲームの終了が読めません。早めにカードを獲得しておかないと、指をくわえているうちに終わってしまうので、序盤のいいステータスカードのオークションは盛り上がり、値段は吊り上がっていきます。
しかしながら、浪費家は負けなので、緑のカードが2枚、3枚とでてくると、だんだんチキンレースの様相に。だれしも一番の浪費家になりたくないので、オークションの過熱は急激に収束していきます。
同じカードでもゲームの局面によって価格が全然違う。
みんなが入札すれば価格は上がり、入札が少ないと価格は下がる。状況とライバルの出方で価格が変動するなか、いかにお得に買うのか。競りゲームの醍醐味がシンプルなシステムにつまっています。
競りゲームは「相場観」がつかみづらく、若干敷居が高いという人も多いです。しかしながら、このハイソサイエティは数ある競りゲームのなかでは抜群にシンプル。
山札から一枚ずつオープンになるカード獲得を目的とするところは、カードゲーム「ハゲタカのえじき」と似ているかも。
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なので、「ハゲタカのえじき」が楽しめる人なら、これに競り特有の相場変動がプラスされた感じで問題なく楽しめると思います。
相手が人間だからこその波乱を楽しめる競りゲーム。この入門編としておすすめできるシンプルで洗練されたゲームです。
今回ご紹介したのはブックデポジトリーで購入した英オスプレイ社バージョン。ミュシャのようなカードデザインが好みならこちら。
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日本語版はニューゲームズオーダーから。こちらはコンパクトで日本語マニュアルがついています。あとはデザインの好みで選択すればよいでしょう。
- 出版社/メーカー: ニューゲームズオーダー
- メディア: おもちゃ&ホビー
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項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 10歳以上 | 8歳くらいから |
時間 | 15-30分 | |
人数 | 3-5人 | 4人はほしいかも |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★☆ | 競りゲームでは最も簡単な部類 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ☆☆☆☆☆ | 3人以上 |
総合評価 | ★★★★☆ | 競りゲームの入門にぴったり |