親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームで遊び、家族でコミュニケーションしながら知育。おすすめの「初心者や子供でも楽しいボードゲーム」「大人でも楽しめる子供ゲーム」などライトなアナログゲームのレビューです。

(例文あり)読書感想文があらすじになる子は「わかったこと」で書こう。2018課題図書「きみ、なにがすき?」での書き方。

夏休みも最終週。わが家でもまだ宿題の追い込みをやっていますが、このブログもボードゲームよりも読書感想文からみのご訪問が多いようです。

www.boardgamepark.com
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近頃はメルカリで読書感想文が販売されているとか…。

私自身、夏休みの宿題は常に後回し。最終週で追い込みをしていたタイプ。読書感想文は始業式ではなく出校日提出だったりと、もう終わっている人も多いと思いますが、まだ困っている方に多少なりとも役に立てばというわけで、ラストスパートの方に向け、読書感想文を書くための違うアプローチ方法を再びご紹介します。

今回のアプローチは、読書感想文があらすじになってしまう子にぴったりの「わかったことアプローチ」です。

なぜ読書感想文があらすじになってしまうのか。それは感想がなかなか出てこないからですよね。

私は子供の頃、本が大好きでしたが、「思ったこと」「心にのこったこと」を求める読書感想文は大嫌いでした。

本は基本読んでインプットするもの。心で感じたことを、無理やりアウトプットして表さないといけないなんて理不尽だといつも思っていました。

「思ったこと」が出てこない子は、「分かったこと」で読書感想文を書いてみよう。

そもそも、「思ったこと」「感じたこと」なんて、本を読だり映画を観て泣けてくるのと一緒で、出るときは出るかもしれないけれど、いつも出てくるとは限りません。

一方で、あらすじは読んだ内容そのものだから、無理矢理に書こうとするとあらすじになってしまうわけですね。


そこで、思いきって「思ったこと」からいったん離れてしまおう、というのがこのアプローチ。

自分の気持ちではなく理解に着目します。すなわちこれが「わかったこと」です。

「この本はなにを伝えたかったのか」「この本で自分が何をわかったか」という、本の主題をとらえることに焦点をあてて作文を書くわけです。感じるのではなく読み解くのがベース。だけどあらすじではないからセーフなわけです。

自分が理解したことは「心にのこったこと」としてしまっても構いません。さらに、とらえた主題を、自分の記憶や体験などとあわせて書ければいうことなしです。

主題ってあらすじじゃないの?「ウサギとカメ」のテーマ。

「『本の主題』というのはあらすじと同義じゃないか」という人もいるかもしれません。

「ウサギとカメ」を例にとってみましょう。歩き続けたノロマな亀にウサギが負けてしまう、誰でも知っている童話です。
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この物語の主題はなんでしょうか。

カメサイドに立てば「地道に努力することで、成果を得ることができる」という話。

ウサギサイドに立てば「能力が高くても、油断をすると物事を逃してしまう 」という話。

ウサギとカメ、どちらのサイドに立つかによって主題は変わってきます。

動物たちにスポットをあてるのか、物語が示す教訓にスポットを当てるのかによってもニュアンスは変わってきます。

つまり、物語の解釈は、視点、視野、視座の違いによって異なるので、どこにスポットを当てるかの読み手によって主題は違うわけです。この点あらすじとはちょっと違いますね。

「主題はひとつしかない」と思い込んでいる人は、「作者の言いたいことはなんでしょう?」という問いで、出題者の想定どおりの答えを求める国語のテストに毒されているかもしれません。

「わかったこと」で文章を書くために

「わかったこと」をベースに子供に作文を書かせるための、問いはこのようなイメージ。下記のような項目について、子供に質問をしたり、ワークシートに事前に書かせてみると、作文の材料がそろってくるかと思います。

主題をとらえてみよう
  • ひとことでいうと、どんなお話だったかな?
  • このお話では、何が言いたいんだと思う?
主題に至るまでの経緯をひもといてみよう
  • どうしてウサギは負けちゃったんだろう?
  • どうしてカメは勝てたのかな?
自分の環境や経験と照らしてみよう
  • キミがもしウサギだったらどんな行動をしていたかな?
  • この本で出てきたようなことは、自分の周りのできごとではなかったかな?


「ウサギとカメの感想は?」と言われてもなかなか出てこないけれど、「寝てしまったウサギのことをどう思う?」と、主題を押さえたうえで、そこにつながる象徴的なシーンから発展させてみるとと、思いがが出てくるものです。

実際に書いてみよう。2018年低学年課題図書「きみ、なにがすき?」

それでは実際に書いてみます。題材は2018年読書感想文コンクールの低学年の課題図書「きみ、なにがすき?」です。

きみ、なにがすき?

あなぐまは、自分の家の庭を耕して、ともだちの好物を植えようと思いました。だけど、みんなそれぞれ好きなものはすでに持っています。がっかりしたあなぐまが、ひとばん考えて思いついたものは…。

ともだち思いだけど、うまく伝えられないあなぐま。人の世話をやいてばかりのちょっとおせっかいな子にぴったり。とてもほっこりする話です。
低学年の課題図書は4冊とも目を通しましたが、個人的には4つのなかで一番分かりやすい話だと思いました。

この本の主題のひとつは「本当にみんなが喜ぶものは、目に見えるものではない」というところ。

あなぐまの「友達に好物をプレゼントしよう」という活動はことごとく失敗に終わりましたが、最後に目にみえないものを見つけたことで、友達みんながハッピーになりました。

昔のマスターカードの「お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで。」というキャッチコピーが思いだされます。


【MasterCard(マスターカード)】CM

実際に、モノを手に入れる幸福度よりも、経験・体験による幸福の方が大きいという研究結果もあるようですね。
www.huffingtonpost.com

そんな主題に焦点をあて、「分かったこと」として書いてみると下記のような感じになります。

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「思ったこと」「感じたこと」がとりあえずなくても読書感想文は書ける!

読書感想文はよく「思ったこと」「感じたこと」を書くように求めらますが、必ずしも感じたことベースに書かなくとも感想文は成立するという話でした。

私もそうでしたが、登場人物への感情移入が得意ではないお子さんは、今回の「きみ、なにがすき?」のような、テーマがはっきりした本を選択し、主題を核に読書感想文を書く手法がおすすめです。

自分の思いがすぐにでてこない子も、自分の理解から少しずつ発展させていけば、自分の体験や自分の考えに繋がってくるかもしれません。

さて、そういう、うちの子の宿題も今週がラストスパート。ギリギリまで動かない血は争えないようです。

きみ、なにがすき?

きみ、なにがすき?