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世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

新型コロナウイルスの感染リスクを無視して通常稼働するブラックな職場。

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とうとう全国に緊急事態宣言が出ました。感染症の抑制と経済損失の回避のバランスをとっているうちに遅きに失した感もありますが…。

私も早々に在宅ワークが中心となりましたが、私の地域の通勤電車は3,4割減ってればいい方でしょうか。まだまだ通常稼働の会社が多いようですね。

「接触8割減」には程遠い状況で、やはり「自粛のお願い」が中心では政府の思惑通りには進まないのではないかな。

封じ込めに成功している国では違反者に罰金を科すところもあるようですが、文句は出てもそのくらい強権を発動してルールとペナルティを課さないと実効性は得られないのかもしれません。


銀行員の愚痴

先日、銀行に勤めている知人と連絡をとってみました。こんな状況で金融商品の営業などせず暇だろうと思ったらその逆。忙しくてやってられないとのことでした。

毎日毎日、不要不急の用件での来店が絶えないんですよ!

むしろ、いつもより来店客数は多くて。「3密」の宝庫ですよ、ほんと。

在宅勤務で実質休暇気分の人が、ちょっと住所変更でもしておこうか、ちょっと口座でも開いてみようか、などと来店。

そして、ルーティンワークを変えようとしない高齢者が、整形外科帰りに窓口で小口の現金を出し、定期預金の書き換えをし、窓口やロビーの担当者に待ち時間に文句をしこたまぶつけ、帰っていく。

日常生活に必要な額の現金はATMで下ろせばいい!なぜキャッシュカードを作らない?

固定資産税の納付だって、今時コンビニならピッとバーコードを読んですぐに完了。
銀行や郵便局の窓口へ出向いて納める意味って何ですか?

口座開設だってネットからでもできる!すぐに口座番号もわかる!
っていうか、なんで急にうちの銀行の口座が必要?

住所変更やキャッシュカードの再発行もネットバンキングからできる!
操作方法がわからないなら、まずフリーダイヤルに電話したら?

ネット環境がない!という人がいるとしても、そもそも「今」「来店して」「窓口で」しないといけない手続ですか?

まさに不要不急って話ですよ。

そうそう、聞いてください!しかも、うちのボス。ひどいんですよ。

うちの職場は子育て中の女性が多くて、彼女たちはお子さんを保育所に預けて出社。その保育所も登園自粛の依頼が出ているって言っているのに、
「保育所なんて、赤ちゃん転がしてみてるだけだろ、我々は社会的にも休業するわけにはいかない仕事なんだから、預かって当然だろう。」
「保育所に預けられないなら、じいさんばあさんに頼むとか家庭内でなんとかして出社するのが当然だろ。」
って朝礼で言い放ったんですよ。

特別休暇(有給)はもちろん、ふつうの有給も認めない。
人事部からは「幼児や小中学生などを抱える従業員には、各家庭の事情を鑑みて特別休暇などを柔軟に認めるように」ってちゃんと書いてあるのに。

祖父母が近くにいない、いても頼れない家庭もいっぱいあるのに。
保育園は赤ちゃんを転がしてみているだけ、って。そんなわけないじゃないですか。
命を預かって、銀行員よりよっぽどすごい仕事ですよ、保育士さんの仕事。
保育士さんに対して失礼極まりないと思いませんか?

そもそも小学生のお子さんとか、留守番でがんばったりしてるんですよ?
子どものメンタル大丈夫ですかね。週に何度か半休でもとらせてあげたらいいのに。

挙句の果てには、
「もう来期のボーナスはめっちゃ減ると思わんと、やばいで。」
「コロナだろうと運用相談に来たいって客は、どんどん来店誘致して。稼いでええで。」
「どうせコロナが収まらなくても、目標や業績評価は変われへんのやで。やばいで。」

どう思います?結局、自分の処遇とか次のポジションのことしか考えてないんですよ、あのボス。。

・・・と、業務多忙とパワハラのボス(支店長?)に疲弊と怒りが収まらない様子でした。

私も銀行窓口へ足を運ぶことは、年に1回あるかないか。ほとんどの手続がATMやネットバンキングで可能な時代。不要不急の外出を避けているはずの来店客にうんざりなんでしょうね。

銀行は確かにお金という意味でライフラインのひとつですが、例えば「週3営業」など開店日を減らしても成り立ちそうな気がします。


そしてパワハラボス。銀行は女性が多くダイバーシティに力を入れている印象ですが、結局は各職場次第。制度があっても使わせないボスがいれば宝の持ち腐れです。

そんなボスにとっては、成果をあげれば次のポジションが約束される職場は2~3年の踏み台。コロナで停滞しているときはライバルを引き離すチャンスとして、部下たちの健康や家庭は二の次で使い倒すんだろうな。

自粛要請を真摯に受け止めるかどうかは、それぞれのモラルの問題。最初からモラルが崩壊しているブラックな職場では守られないというわけですね。感染者が窓口に来る可能性にもおびえながら、多忙とパワハラで追い込まれてはメンタルが心配。第一線で働く人たちへの労いの気持ちでいっぱいになりました。


「自主的行動」に期待しすぎるのは禁物

銀行のエピソードは「他山の石」にしなければなりませんが、私の周りにも似たような事例がありました。

緊急事態宣言と同時に「出社人数をすみやかに半分以下に減らすように」という指示を社内に出したのですが、しばらくしてある事業所から「1週間たってるのに全員が出勤させられている」とのタレコミがありました。

事実確認すると、「『すみやか』にだから来月までにボチボチやろうと思ってて・・・」とそこのボス。

「即日」は難しいしそれぞれの事情があるので、可能な限り早くという意味で「すみやか」という表現をあえて使ったのですが、現場ではそれを都合よく解釈してしまったわけです。

自分の都合で勝手に動きだす人を防ぐ意味でも、多少の不自由はあっても具体的かつ厳格な指示が大事だなと実感。国内で対策を統括する政府や行政には、「自粛」という判断丸投げではなく、できる限り具体的な指示やルールづくりをしてほしいなと思いました。

ちなみに勘違いをしている人には「社員の人命に関わる対応です。あなたの命令によって部下やそのご家族が感染して亡くなってしまうこともあるかもしれません。そんなときにあなたは責任をとれますか?」と問うようにしています。「責任」という言葉を使うと、命の責任なんてとれっこないので大抵引き下がるんですよね。

自分や会社が可愛い上司や経営者に対しては、「あなたの指示によって感染が起きたときに、責任をとれますか?」と突き付けると(その人に良心があればの話ですが)効果があるかもしれません。

未来は私たちの行動次第

新型コロナの感染は人と人との接触が原因であり、特効薬がないうちは、この接触をどれだけ断ちきれるかどうかが感染を防ぐ鍵となります。

私たちが自画自賛でがんばったと考えていても、ウイルスはそれを認めてくれません。新型コロナウイルスとの戦いに善戦できたかどうかは、その後の感染者数・死亡者数という形で無情にも評価されます。

起きてからは防ぎようのない地震などの自然災害と大きく違い、私たちの行動次第で結果は大きく変わるところにありす。

ウイルスで追い込まれるか経済的に追い込まれるかという難しい問題もありますが、銀行のエピソードを聞く限りは、大した痛みなしでできることがまだまだありそうです。事態が長引けば苦しさも累積するし、10万円給付の効果も喪失するため、早めに収束させることが求めらられます。

私たちの選択によって未来が変わるという意識で、日々考えて行動をしていきたいものです。