動物を集めて自分の水族館を作っていくアクアレット(Aquaretto)。子ども受けしそうな外観の一方で、悩ましさたっぷりの思考型ゲームです。
きみが水族館のオーナーだ!
内容物
日本の住宅事情なんて考えてくれないドイツゲーム。30センチ角の大きな箱には、水族館用の作っていく土地のボード、動物のタイル、タイルを入れて引くための巾着袋、木製トレイ(動物を運搬するトレーラーのイメージ)、コイン、従業員の駒が入っています。
準備
まずは各自の水族館ボードを配ります。まだ動物がいないので水族館というよりただの野原。そして、動物が溢れてしまいったときに入れておくプールと、そして水族館を拡張するときに使うボード、最初の資金としてコインを2つをそれぞれもちます。
巾着袋に動物タイルをつめ、中央に人数分の木製トレーラーをおいたらスタートです。
ゲームの流れ
「動物の入手」「動物の配置」のフェーズがあり、これを繰り返して自分の水族館に動物を増やしていきます。
1 動物の入手
タイルを順番に巾着袋から引いて、出てきた動物をトレーラーに積む、あるいはトレーラーの動物を引き取っていきます。
それぞれの順番では、
A)タイルを引いてトレーラーにのせる。
B)トレーラーにのった動物を引き取る。
C)お金を使って購入などする。
のいずれかができます。トレーラーを引き取れば、そのプレーヤーはフェーズ終了。残ったメンバーでトレーラーを全部引き取り終わるるまで順番を繰り返します。
引いた動物は好きなトレーラーにでも置くことができます。ほしい動物は同じトレーラーに積むといいですね。
順番が進めばどんどん埋まっていきますが、全部埋まる前に引き取ることもできます。動物でなくコインがもらえるタイルもあります。
2 動物の配置
引き取ったトラックから、水族館に動物を配置します。ただし、「同じ動物は隣合わなければならない。」「違う動物は隣合ってはならない。」というルールがあります。
したがって、限られた土地のなかに動物をどのように配置するかが、考えどころのひとつ。配置できなかった動物は、マイナス点となる予備プールに入れることになります。
先にアシカとシャチを引き取って置くことにしました。他のプレイヤーたちはまだタイルを引いています。
その他
コインの入手
同じ種類の動物を3、6、9と3の倍数集めたときには、臨時収入としてコインがもらえます。なので、できるだけ同じ種類をたくさん集めると、スペースもとらずコインも増えます。
土地の拡張
動物を配置していくと、スペースが不足していきます。コインを使用して拡張をすることができます。
♂♀マークがある動物が揃うと赤ちゃんが生まれます。ただし、スペースがないと、赤ちゃんが生まれたけど配置できずにプール行きというかわいそうな結果にも。
ペンギンに赤ちゃんが産まれました。
同じ種類の動物を5、10と5の倍数集めたときには、従業員が増えます。
従業員は、調教師や切符売り場、飼育員として配置ができ、得点計算の際のボーナス効果となります。
勝敗
タイルを全て引き終わったら終了。各プレイヤーの水族館の得点を計算します。
基本的に動物の数だけ得点です。プールにいる動物は一種類につきマイナス2。調教師、飼育係、チケット売り子などでボーナスがあります。
可愛い見た目と裏腹のジレンマたっぷり
動物の入手のところで、どのタイミングでどの動物を引き取るか、すでに水族館にいる動物とにらめっこ。
早めに引き取ると選択肢が多いけど、得られる動物も少ない。待っているほどたくさん入手できる一方で、他のプレイヤーがいるなかで、先に取られて不要な動物ばかりになるリスクも。
限られた水族館のスペースに「どうやったら必要な動物たくさんをおけるのか」という、パズル的な思考が必要です。
遊んでいると、木のトレイが本物のトラックに見えてきて、水族館の風景が浮かんできます。可愛いテーマでつかみはOK、30分程度でサックリ終わるので、ルールさえ理解すれば子どもでも十分できる本格ゲームです。
項目 | 評価 | コメント | |
---|---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★☆☆ | 理解すれば単純 | |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しいけ | |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人でも遊べます | |
総合評価 | ★★★★☆ | 子どもが遊べる本格ゲーム |
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