獲物を巡ってハゲタカたちが争奪戦。ドイツゲームの中ではかなりメジャーなカードゲーム、ハゲタカのえじき(Hols der Geier)。
条件は皆同じ。いつどの点数を使えばいいのか・・・。
場に1枚づつ登場する獲物カードを、手札である数字カードを使って奪い合いをしていくゲームです。
準備
数字カードを各自に1セットづつ配ります。獲物カードはシャッフルして山札として中央においておきます。
ゲームの流れ
獲物カードを一枚めくります。これがこのラウンドで獲得できる得点です。
これを獲得するのにどの手持ちカードを出せばよいのか?好きな数字カードを手札から一枚選び、一斉にだします。
一番大きい数を出した人が、得点カードを獲得
14を出し最大だったので、獲物カードをゲット。
獲物カードがマイナスの場合は、一番小さい数を出した人が、マイナス点カードを引き取り
-4は欲しくないので大きめの12を出しました。11を出した人が引き取ってくれて、ギリギリセーフ。
カードの数字がバッティングした場合は、無効となり、それ以外の人での勝負
最高得点の10の獲物だったので最強の15を出したらバッティング。この場合はその次に大きい緑カードの人が漁夫の利でゲット。
勝敗
全15ラウンドが終了(獲物カードがなくなる)したときに、獲物カードの点数をマイナスも含めて合計し、最高得点の人が勝利です。
ガチガチの心理戦
高い得点の獲物カードだからといって、高い数字カードを出しても、他のプレイヤーと競合すれば、競り負けたりバッティングしてしまう可能性も。相手の出方を見極めつつ、あえて得点の低い獲物でコツコツ稼いでいく戦略も。
他のプレイヤーの心理を読むことがこのゲームの醍醐味。相手のウラをかきながら、読みが当たった外れたりで、思わぬ結果に盛り上がります。
右のプレイヤーはあえて1を出し、バッティングさせずに、高い数字カードを温存する戦略。あわよくばバッティングで棚ぼたを期待。
ルールは簡単なので、小さい子でもできますが、「勝てる条件が明確なこと」「運の要素」が不可欠なのが子ども向けゲーム。
読みあいがすべてで、定石がないハゲタカのえじきは、やり方は簡単だけど勝ち方はちょっと難しいので、小さい子には不向きかも。実質楽しめるのは小学校中学年くらいからかな。
小さい頃からアナログゲームに親しんでいるうちの子も、「ハゲタカのえじきは」小学校になってようやく楽しめるようになりました。
小さい子ならごきぶりポーカーの方がまた楽しめるかもしれません。
さて、このゲーム、ひとつだけおかしな点が。
ハゲタカの獲物を巡る争奪戦というテーマなのですが、その獲物はいったいどこに?
実は、元のドイツ版では獲物カードに記載されているのはネズミで、ネズミの数=得点となっていたのです。残酷ということなのか版権の問題なのか、なぜか日本語版ではネズミがハゲタカカードに変えられてしまいました。これじゃハゲタカがえじきでは?
有名どころだけあって抜群の安定感。はじめての場に持ち込んでもハズレなしで盛り上がれるカードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | |
時間 | 30分 | |
人数 | 3-5人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント | |
---|---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 | |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 比較的大人向け | |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 3人は必要かも | |
総合評価 | ★★★★★ | シンプルな駆け引きは最高 |
ハゲタカのえじき (Hol's der Geier) 日本語版 カードゲーム
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