親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

「くだものあつめ(Fruits Picking)」マンカラをベースにした果物農園ボードゲーム

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古典ボードゲーム「マンカラ」をベースにした農園づくりがテーマのボードゲーム「くだものあつめ(Fruits Picking)」です。

もともと同人ゲームとして国内で販売されていた作品が海外で発売。それが逆輸入されて一般発売されたバージョンとなります。

くだものを育てて農園王をめざそう

テーマと目的

くだものをたくさん育て、島一番の農園主をめざしましょう。

「くだものあつめ」は、農園にタネをまいて果物を育て、市場でたくさん販売することをめざすボードゲームです。

内容物

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内容物は以下のとおり。

  • 農園ボード:4枚
  • 市場ボード:4枚
  • 農園タイル:24枚
  • タネ:72粒
  • 市場カード:30枚

同人ゲーム版はカードが主体でしたが、一般販売版はボードができました。やはり遊ぶなら華やかなボードがある方がおすすめです。

準備

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プレイヤーはそれぞれ農園ボード1枚と農園タイルを1色分(6枚)を手にします。

スタートプレイヤーは「一番最近果物を食べた人」

スタートプレイヤーが農園ボードの周囲6箇所の窪みにランダムで果物タイルを配置します。続いて他のプレイヤーは自分の果物タイルを同じ並びで配置します。

農園ボード中央にそれぞれ自分の色のタネ(18個)を置き、そこから6粒とり、上部の収穫所から数えて時計周りで3箇所に2粒ずつ配置します。

果物カードはシャッフルして山札とし、市場ボードの中央に置き、4枚めくって市場ボードの下部に並べます。

「くだものあつめ」のルールとゲームの流れ

自分のボードにタネをまき、収獲場にあつまったタネを使い市場で獲得できる果物カードセットを作るのが目的です。

スタートプレイヤーから順番に行われる手番は、「農場にタネをまく」「最後にタネをまいた場所で作業をする」の2フェイズで構成されます。

まず、果物タイルの上にタネがある場所を1箇所選び、タネを全部とって時計まわりで1粒ずつ次の畑に再配分します。

下の画像では、パイナップル畑から雨粒とバナナ畑に配分されました。f:id:bg4kids:20211115070934g:plain

最後にタネを配置した場所が次の作業をする場所となります。上の画像の場合はバナナ畑です。

その畑で、栽培または収穫(ただし果物畑の場合)のアクションを選択します。

栽培をする場合には、中央からくだものの数と同じタネを受けとり畑に加えます。

下の画像の場合、バナナなので2粒増やします。

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収穫は、

  • 作業中の畑の果物と同じ果物の市場カードがあること
  • 市場カードで指定されたタネが収穫所にあること

の条件を満たした場合に実行でき、収穫所から指定数のタネを支払ってカードを獲得します。

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市場からバナナカードを獲得するために2個タネを支払います(写真は1個になっていますね)。

なお、最後にタネをまいた場所が収穫所の場合にはもう一度手番が実行できます。

勝敗

勝利条件はカードのセットをそろえること。カードのセットは以下の4種類。

  • 5種類の果物カードをすべてそろえる
  • 1種類の果物カードを4枚そろえる
  • 3枚組と2枚組の果物カードをそろえる
  • 2枚組の果物カードを3セットそろえる

最初に条件を達成したプレイヤーがでたらそのラウンドでゲーム終了。複数の勝利条件達成者がいた場合には果物カードの枚数で勝者を決めます。

見た目の可愛さと裏腹の歯応えあるボードゲーム

タネをまいて収穫して、市場で売却して・・・。パラパラとタネをまいていくのが何ともいえない魅力です。

ルールはとても簡単で、子供でも十分遊べますが、一方で勝利するためにはちゃんと考えないといけません。

特にカードの対価となる「家にタネをいかにたくさん集めるか」を考えて行動しなければカード獲得はなかなかすすみません。

また、収穫所で種まきが終わるよう意識して、手番を繰り返す戦略も大事。得たい結果から逆算しながら行動を決めていく思考が必要です。

対象年齢が同人版の6歳から一般流通版で8歳以上となっているのは、そんな理由があるのかもしれません。

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プレイヤー間では市場の果物カードを早いもの勝ちで取り合うだけで、インタラクションは弱くソロプレイ感が強いです。もちろん1人でも遊べます。

各自自分のボードと向き合って、何が最善手かをじっくり考えながら遊ぶ印象です。

じっくり考えるゲームは、えてしてダウンタイム(他のプレイヤーの考える待ち時間)でダレることも多いのですが、本作はソロプレイ感の強さが幸いし、手番に関わらず考えることができるので、意外にサクサク進むのもポイント。

作者のjun1sさんがどこかで「大人と子供、初心者と熟練者が一緒に遊べて、それぞれ楽しむポイントがあることがコンセプト」と言っていたと思いますが、まさにそんな発想のシステムになっています。

シンプルで気軽に遊べてしっかり考える要素もあるボードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 30分
人数 1-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆
大人も楽しい ★★★★★ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも1人でも
総合評価 ★★★★☆ シンプルだけどじっくり考られるゲーム