ゲシェンク(Geschenkt)は古典的な名作カードゲーム。ゲシェンクはドイツ語で「贈りもの」という意味。一方、米国版では「No thanx!」となり、全然意味が異なるタイトルになっていて面白いです。
テイクオアペイ~引き取るか払うかの2択
内容物
3から35まで数字が描かれたカードと、プラスチックのチップがジャラジャラ。使用するのはこれだけです。
準備
カードをシャッフルして、その中から9枚を中を見ないように取り除き別の場所に移しておきます。残りのカードを使用する山札として中央に置きます。チップはプレイヤーに11枚づつ数えて配り、残りは使用しません。
ゲームの流れ
山札のカードから一枚をオープンにします。各プレイヤーは順番にこれを引き取るか引き取らないとどちらかの選択をするだけです。
1)引き取る →カードとその上のチップをもらう。
2)引き取らない →カードの上にチップを1枚置いてパスし、次のプレイヤーに順番が移ります。
カードは基本的に多いほどマイナス点。なので、引き取らない方がよいですが、パスするためのチップは限られていますので、積まれたチップの量と相談しながら選択することが、このゲームの考えどころ。
勝敗
山札のカードがなくなったらカードの数を合計し、一番少なかったプレイヤーが勝者となります。カードを数えるときは、例えば23-24-25のように、連続するカードをもっている場合は、そのうちの一番小さなカードのみをカウントしますので、連続するカードはお得。
なお、終了時のチップは1枚につきカードの点を1点減らす効果があるので、たくさん持っているほど有利ということになります。
下は、23と32で55点のマイナスです。
シンプルルールのなかでの複雑な駆け引き
お金を使いすぎて、取りたくないのに取らないといけない!
自分は連続するカードがあるからちょっとつり上げよう・・・あ、ほかの人が取っちゃった。など、悲喜こもごもです。
28来たらつながるしチップ少ないから取ろうかな。でも28が最初に除いた9枚に入っていたらリスクだし・・・。
チップはカードのマイナス効果を打ち消すので単純には1点分の価値。終了時の計算を考えると10のカードはチップ10枚ないと割に合わないですが、実際はそうはなまりせん。ゲーム中はチップの絶対量が足りないから1ポイント以上の価値となります。貨幣価値は流通量で決まるという経済学の話のようです。誰かがチップをたくさんキープしていると、みんながヒーヒーになりさらにチップの価値が上がってきたりもします。
数字だけの味気ないカードと安っぽいチップで見た目はとても質素ですが、中身は濃厚で味のあるカードゲームの傑作です。軽くて簡単なルールで7人まで遊べるので里帰りのお供としてもオススメです。
項目 | 評価 | コメント | |
---|---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 老若男女だれでも | |
大人も楽しい | ★★★★★ | 大人が楽しい | |
2人でも楽しい | ★☆☆☆☆ | 3人できれば4人は | |
総合評価 | ★★★★☆ | 子供でもできる大人ゲーム |
ゲシェンク日本語版(Geschenkt) / Amigo・メビウスゲームズ / Thorsten Gimmler
- 出版社/メーカー: Amigo・メビウスゲームズ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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