親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

これは家族のミッションだ!SPY×FAMILYで振り返る小学校受験。

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最近、わが家でブームのSPYxFAMILY(スパイファミリー)

WEBコミックが原作ですが、2022年4月からアニメ化され幅広い世代に人気となっています。

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超能力者アーニャ、スパイのロイド、殺し屋ヨルの、お互いに本性を隠した偽装家族3人の活躍を描くホームコメディ。

シリアスとコメディの緩急と、何より仮初めといいながらも3人の織りなす家族愛がいいんですよね。

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さて、SPYxFAMILYの物語は、敏腕スパイの黄昏(ロイド)が重要人物との接触を図るため、名門イーデン校へ子供を入学をさせるオペレーション梟(ストリクス)を命じられてはじまります。

序盤はアーニャらとの急ごしらえの家族で、入学試験に挑戦するストーリーです。

この3人が挑む入学試験の物語は、わが家の小学受験が重なって感慨深いんですよね。小学校受験を経験した方々は、フラッシュバックすることに共感できるのではないでしょうか。

というわけで、SPYx FAMILYのシーンとともに小学校受験の体験をふりかえってみたいとおもいます。

子供の性格に応じた受験対策

小学校受験は、子供の意思というより親が勝手にはじめるもの。

幼児期は「この小学校に入ろう」の気持ちもないので、いかに子供をやる気にさせるかが大事です。

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勉強嫌いで集中力がない上の子。問題をやらせるのは諦めて、とにかく地頭強化をしようとボードゲームで遊んで数などに親しませることに注力しました。

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問題練習に到達したのは直前期。最後の追い込みでなんとかキャッチアップすることができました。




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真面目にコツコツやるタイプだけど、へタレな下の子。間違えてしまうと心が折れて、凹んで一日が終わります。

なので、とにかく自信がつけさせることが大事でした。

自分のルールを大事にする性格なので「遊ぶ前にプリント」と習慣化することで、練習をこなすサイクルを確立させる。そして簡単なものから徐々に進めることで「自分はできるんだ」の「怖くないんだ」の自信をつけさせることにこころがけました。

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習慣はパワー。誰にも負けない練習量となり、最後は変なくらいの自信。逆に「本番で未知の問題に出会って固まらないだろうか」と、心配でした。


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「トイレットペーパー積み」などの課題を与えられ、受験者同士協力する様子を見る行動観察試験対策。

シャイな上の子は「いかにみんなに声をかけて協力できるか」。一方でコミュ力高い下の子は、率先してふざけるので「はしゃぎすぎて悪目立ちしないように」。

コントロールがしにくい幼児期は、その子の個性を尊重しないとうまくいきません。

「この時期からこんな勉強を」などのSNS情報などに踊らされず、十人十色のわが子を一番見ている親の目線で適切なアプローチを考えるべきだなと思いました。

校門を入ったところから面接がはじまる

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古くて汚い小学校の校舎も、なんだか大きく見える試験当日。


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校門に入ってからは、どこに学校の目があるのか気になって、緊張感が高まります。


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敬礼こそしませんでしたが「どこでチェックされているかわからない」と考えながら所作には細心の注意を払いました。

事務局の先生が立っているのでトイレにいくときも気が抜けません。実際はそんな場所で評価しているわけはないですが…。

ただ、入学試験でみられるのは「校風とあっているか」「集団生活に溶け込めるか」「同じ常識が通用するか」なので、何気ない所作が結果につながるとは思っています。

そういえば、試験で見かけたTシャツジーンズで臨んでいたファンキー家族。残念ながら入学式にはいませんでした。


本番で立ち塞がるトラブルと準備

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物語のように突然動物がくるほど突飛なものはありませんが、予想外のトラブルはつきものです。

わが家の場合、面接試験の直前に私が喉を痛めて声が出なくなるというトラブルに見舞われてしまいました。

いろいろな薬やアメを試し、ようやく出るようになったガラガラ声で面接。なんとか通じたのか結果オーライでしたが、お父さんのせいで落ちていたらかなり顰蹙でした…。

体調管理も試験対策のうちですね。

一番心配だったのは新型コロナ。「コロナ感染者や濃厚接触者になった場合は、受験資格を失いますが再受験はいたしません」の救いようのない受験案内。直前期はひたすら引きこもり生活をしていました。

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万が一に備えた当日の準備も万全に。冬だったので、温度調節のためにカイロや上着はもちろんのこと、粗相に備えて替えの下着や服、紙オムツも複数。

最終的に持ち込んだ荷物は「どこに旅行するんだ」の感じ。フォージャー家が準備した衣装一式も意外と笑えないくらいでした。


数分間で全てが決まる面接試験

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仕事で面接官をすることもありますが、受験者として試験を受けるのはいつぶりでしょうか。

自分の試験なら結果も自己責任ですが、子供の将来にも関わってくると思うと、予想外に緊張しました。

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面接官の先生たちと、向かいあっての面接。なごやかな雰囲気をつくろうとはしてくれていますが、なかなかそうもいきません。


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何を質問するかは面接官次第なので、答えにくいいじわるな質問をする面接官もいるんですよね。

うちでは「どうして小さい頃から保育園に預けて働いてきたのですか?(幼稚園に行かせて妻は働かず子供に向き合うのが常識だろ?)」というのが一番嫌な質問。

「生活のために働いているに決まってるだろ!」と言いたいところをグッと堪えて、事前に準備していたもっともらしい回答できりぬけました。


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試験が終わると疲れがドッとでます。冬の寒い時期でしたが、嫌な汗をたくさんかきました。

合格の喜びは家族で

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合格発表日までは落ち着きませんでしたが、自分自身の受験のときよりもドキドキしたのは、やはりわが子のことだからでしょうか。


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合格がわかったときは、まさに家族で手を取り合って喜びました。

小学生への成長の実感と、家族の結束

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受験というハードルをクリアしたことで、子供は学力面でも精神面でも一回り成長。新しい制服をまとうと、幼さがいっそう消え、グッと大人になったことを実感しました。

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大変だった受験のミッションを家族みんなで乗り切ったことで、フォージャー家と同じく家族の絆は強くなったかも。

普通に生活していても年齢が到達すれば入学できる小学校。あえて受験をくぐるのは、ある面無駄ですが、ミッションを通じて得られるものは確かにあります

もうすぐ小学生のお子さんをもつご家庭は、人生体験のひとつだと思って、ミッションにチャレンジしてみるのもよいと思います。
www.boardgamepark.com