本日のボードゲームは「ツィクスト(TwixT)」
親日家で知られるボードゲーム界の巨匠アレックス・ランドロフ氏が、囲碁をヒントに1962年に考案したボードゲームです。
国内の愛好家も多いものの、長らく版権問題で正式版が発売されず「幻のボードゲーム」でした。
2020年に晴れて日本語版が発売され、ようやく普通に手に入れることができるようになりました。
ブリッジを伸ばして陣地を繋げていこう
概要と目的
白黒2陣営に分かれ、交互にボードにペグを刺していきながら、自陣の端と端をブリッジで繋ぐことを争うゲームです。
内容物
大箱の中には、4分割されたゲームボードが入っていて、組み立てるとかなりの大きさです。
手駒として使用するのは白黒のペグとペグ同士を橋渡しするブリッジです。
準備
ゲームボードを広げて、片方のプレイヤーが白いペグをボードに1本刺します。
もう片方のプレイヤーは、先行となって刺された白いペグを使用するか、後攻となって黒いペグを刺すかを選んでゲームスタートです。
ツィクスト(TwixT)のルールとゲームの流れ
ペグを順番に刺していき、ペグ同士の間にできるブリッジを使いボードの端と端をブリッジでいちはやくつなげることが目的です。
手番では、任意の場所にペグを挿していきます。
2つのペグの間隔が、縦2横1または縦1横2の、チェスでいうところのナイト、将棋でいえば桂馬のような位置関係となった場合には、ブリッジができます。これを伸ばしていくわけですね。
ブリッジができる位置にペグが複数あれば、ブリッジが2つ以上発生することもできます。
白陣営と黒陣営で繋げていく向きは、縦方向と横方向で90度違います。したがって、ブリッジを伸ばしていくと、どこかでぶつかりあうわけです。
ペグはどこに刺してもいいので、実際の対戦では、端から順番にブリッジを伸ばすのではなく、中央からバラバラとブリッジがつくる形が多いかもしれません。
勝敗
端から端までブリッジでつながれば勝ちです。また、相手が降参しても勝負は終了です。
攻撃は最大の防御?攻防が一体となった
ツイクストの一番のすばらしさは、ルールのシンプルさ。手番はペグを挿してブリッジを作るだけ。ゴールも両端をつなげるだけで明確です。
うちの4歳児もルールを理解し遊ぶことができました(考えて置くことはできませんが)。
パッケージにも「シンプルながら奥深い」とありますが、実際の勝負での戦略はなかなか多岐にわたり奥深いです。
具体的には、上のように複数のペグからブリッジができる位置にペグを刺しておくのが基本戦略。序盤で布石としてのペグを置きつつ、お互いに牽制しながらタイミングをみてブリッジをつなげていくことになります。
自陣を繋げることは相手の妨害にもつながります。相手のルートを妨害しながら攻勢に転換するなど攻防一体での配置が求められます。
twixtlive.com
上のサイトでは、ツィクストをオンラインで遊ぶことができるので、興味がある方は遊んでみるとよいと思います。
(ただ、アブトラクトゲームを苦手とする私でも余裕で勝てるくらいWEB版のCPUは弱いです。)
TwixTを愛してやまない愛好家が国内にたくさんいるのも納得。半世紀以上たっても魅力が色褪せないシンプルで奥深いボードーゲムです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいでもOK |
時間 | 45分 | 長考しなければ20分くらい |
人数 | 2人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 老若男女たのしめる |
2人でも楽しい | ★★★★★ | 2人専用 |
総合評価 | ★★★★☆ | 古典アブストラクトの名作 |