ドイツHABA社のバランスゲーム「ワニに乗る?(Animal upon Animal)」。SNSでは最近ワニが話題になっていますが、ボードゲーム界隈でワニと言ったらこれ!というくらいの有名なキッズ向けゲームです。
2005年のドイツ年間ゲーム大賞でキッズゲーム部門の推薦リストに入った本作。大賞の「小さなオバケ」は絶版となり市場から消えましたが、この「ワニに乗る?」は息の長いロングセラーとなっています。
動物コマををサーカスのように積んでいこう
テーマと目的
小さなペンギンが動物ピラミッドの頂上を目指し、慎重に登り始めました。
ワニの背にゆっくりと登り、すばやくジャンプしてエリマキトカゲに乗ります。
ヘビの上で上手にバランスをとり、すばやくペリカンの上に立ち上がります。鳴いているヒツジを越すと頂上まであと少し。
「ワニに乗る?」は、動物コマをワニの上に崩さないようにどんどん積み上げていくバランスゲームです。
内容物
このゲームの特徴はなんといっても動物コマ。質感がある木製の動物コマが、ペンギン、エリマキトカゲ、ヘビ、ペリカン、ヒツジ、ハリネズミ、サルの7種各4個。土台のワニが1個と合わせて全部29個あります。これに加えて赤色のダイスが入っています。
準備
テーブルの中央にワニのコマを置きます。
プレイヤーは動物コマを1種ずつ7個を手にとれば準備完了です。
「ワニに乗る?」のルールとゲームの流れ
ワニの上に自分の動物コマを全部置ききることが目的のゲームです。
年少者からスタートし、時計回りに進行します。
手番ではまずサイコロを振り、出た目に従って動物コマを積んでいきます。
1、2の目が出たら、対応する個数の動物コマを積んでいきます。
手のマークがついた目は「誰かにどうぞ」の意味。自分のコマから1つ選んで好きな相手に渡し、そのプレイヤーが積みます。
吹き出しにハテナが付いている目は、話し合いのマーク。その手番で積むコマは、自分で決められず手番以外のプレイヤーの話し合いで決められます。
ワニの目は土台の拡張。好きなコマをワニの隣に置き、土台を拡張することができます。積むのが苦しくなってくる中盤以降は救世主のような目です。
途中で動物プラミッドを崩してしまったらペナルティ。崩したプレイヤーは、落ちてしまったコマを引き取ります。2個以上落としてしまった場合は、2個だけ引き取って残りのコマをゲームから除外します。
勝敗
一番最初に手持ちのコマを全て置ききったプレイヤーが勝者です。
シンプルで飽きのこない定番バランスゲーム
かなり上手に積んだと思っていても、一瞬の気の緩みでガシャーン!コマが積み上がってくるとすぐに崩れてしまい、手先の器用さが要求されるゲームです。
幼児から遊べますが、年齢によってレベル差がでるので、置くコマ数などハンデをつけて遊ぶといいかもしれません。
小さい子でも理解できるシンプルルールで特段のひねりはないので「すごく面白い」というほどの要素は正直ありませんが、その一方で何度遊んでも飽きのこない成熟した面白さがあります。
わが家でも思い出したように取り出して遊ぶ、定番ものボードゲームの位置づけです。こど〇チャ〇ンジのエデュトイに似たような動物パズルがついてきますが、稼働率は天と地の差。子供にも何となく本物が分かるものなのでしょうか。
うちの子が通う保育園にも置いてあり人気作のようですが、お子さんがいれば持っていて損がない安心して遊べる鉄板ボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 4歳以上 | 器用さの問題はあるが3歳くらいからできます |
時間 | 15分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★★ | 小さい子でも簡単 |
大人も楽しい | ★☆☆☆☆ | 子供向け |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人でも遊べます |
総合評価 | ★★★★☆ | 定番のバランスゲーム |