ボードゲーム専門店「すごろくや」さんから翻訳版がリリースされた、フランス発のマルチシナリオ絵本「ドラゴンをさがしに(En Quête du Dragon)」です。
ドラゴンをさがして冒険の旅に出かけよう。
「ドラゴンをさがしに」の概要
「ドラゴンをさがしに」は、冒険者が主人公の、ドラゴンを探して連れ帰る冒険の物語です。
ページをめくって物語を読み進める絵本ですが、あちこちでページが3つに分割されていて、選んだページによって物語は変化します。さて今回はどんな冒険になるでしょうか。
ものがたりの準備
本の表紙をめくると、円形のディスクがついているのが目をひきます。緑と青、黄のディスクは主にアイテムを示します。スタート時は何もないところを選びます。
赤のディスクはプレイヤー。戦士のリナ、忍びネコのサシャ、魔法使いのチモンの3人から好きなキャラクターを選択し、物語を読み始めます。
「ドラゴンをさがしに」の流れ
基本は絵本ですが、読み進める中で、以下のような「何をしますか?」といった問いが登場します。
- こなひきおばさんに尋ねる
- ものおきを探してみる
- ちずじいさんのちずをてにいれる
ページは3つに分かれていて、選択した行動に対応する分割ページをめくることで、物語の展開が変わります。
物語の展開でアイテムが手に入ることも。アイテムを手に入れたらディスクを回して記録します。
その後のお話によっては、手に入れアイテムが役にたつこともあります。
また、選択した登場人物によって、ストーリー展開が分岐することも。
冒険に失敗すると、ケガをしてしまうこともあります。
自分が主人公。冒険に参加している感覚が味わえる絵本。
上の子と最近よくいつも遊んでいる、お話が中心のボードゲーム「ヌイグルミ騎士団と少女の夢」を、いつも指をくわえて見ている4歳の下の子。
www.boardgamepark.com
楽しそうだから入れてほしいのに、全然混ぜてもらえない!先日はとうとう「ハサミでボードゲームのカードを切る」という暴挙に出てしまいました。「ドラゴンをさがしに」は、そんな下の子へ読み聞かせるゲーム絵本として購入しました。
読み聞かせなら4歳の下の子くらいから。自分で読むなら小学校低学年くらいから楽しめます。
フライパンが冒険する「ふらいぱんじいさん」が一番のお気に入り絵本のうちの子は、この冒険ストーリーをかなり気にいってくれました。やはり自分の選択でストーリーが変化するところが、物語に参加している感があっていいようですね。
- 作者:神沢 利子
- 発売日: 1969/01/20
- メディア: ハードカバー
以下の公式動画をみるとわかりますが、絵本の読み聞かせが親が一方的に読むだけにならず「どうする?」と双方向になるところもポイントです。
ゲーム絵本『ドラゴンをさがしに』 32秒動画
難点はちょっと価格が高めなこと。ディスクや1ページに3枚めくれるような凝った作りのせいではありますが、絵本で2,000円超えの価格はちょっと躊躇してしまいます。ただ、冒険ストーリーが好きな子には気に入ってくれる絵本だと思います。