今回は協力型のカードゲーム「ビス20(Biss20)」です。
ちょうど今は2021年のドイツ年間ボードゲーム大賞の選考時期。本作はノミネート作品にはならなかったものの「推奨リスト」としてピックアップされた、いわばボードゲームの本場ドイツでの今年の佳作といえる作品です。
ちなみに「ビス20」を検索すると、20mmのネジがいっぱいでてきます。ちょっと検索性が悪いタイトルですね。
1から20まで無事に数えられるかな?
概要と目的
ビス20は、みんなで1から20までの数をかぞえていく協力ゲーム。
特定の数字にきたときは、「指定のリアクションをする」指令が加わります。
ひとつずつ増えていく指令をこなしながら、みんなで無事に20まで数えられるでしょうか。
内容物
正方形の小箱の中にはカードと宝石が20個。カードは数字カードとイラストが描かれた指令カードにわかれています。
準備
数字カードをシャッフルし、裏向きの山札とします。宝石カードは人数に応じた個数(2、3人なら13個、7、8人なら20個)を場において残りはしまいます。
指令カードはシャッフルし、難易度に応じた枚数(難易度1なら6枚、難易度4なら18枚など)をとり指令カードの山札とします。
最初の練習ミッションとして数字カードから2枚引きます。これが最初の指令「数えるときに2つを入れ替えなければならない」です。
上の写真でいけば、一番若いプレイヤーから順に1、2、6、4、5、3、8…。と数えていき、20までかわけですね。
ビス20のルールとゲームの流れ
指令カードで示さたリアクションをしながら1から20まで順番に数えるゲームです。
最初に数字カードと指令カードを1枚ずつ引きます。この組み合わせで今回追加される指令が決まります。
上の写真でいけば、「4のときに大声で叫ぶ」というミッションです。
追加された指令をみんなで確認したら、スタートプレイヤーから時計まわりに1から順番に数えていきます。
失敗せずに完了できたらおめでとう。20を担当したプレイヤーがスタートプレイヤーとなり次のミッションに進みます。
一方で失敗してしまったら残念。宝石を1個箱に戻して、失敗したプレイヤーがスタートプレイヤーとなってやり直します。
指令は全部で40種類、上でいけば指で数字を示す、椅子から立ち上がる、大声を出す、手をたたく、変顔をする、「コケコッコー」と叫ぶ です。
勝敗
指令が全部なくなるまでできたらミッション達成。みんなの勝ちです。
一方で、宝石が全部なくなったら負けとなります。
みんなで続ける一体感が盛り上がるパーティゲーム
徐々に追加されていく指令。カウントをスタートする前に過去の指令を確認ができるのですが、いざはじまると覚えてられない!
声を出したりジェスチャーをしたりするので、アイスブレイクにはなかなかいいですね。
初見では「数えるだけで何が楽しいの?」の印象で、文章では雰囲気を伝えられないのですが、実際やってみると思いのほか盛り上がります。
www.youtube.com
ドイツ語はさっぱりですが、上の動画では親子2人でBiss20を遊んでおり、特に後半を観るとひたすら数を数えているだけなのに盛り上がっている様子がわかります。
イメージするならば、大晦日の紅白歌合戦で三山ひろしさんが「けん玉を連続何人大玉に乗せることができるか」のギネス記録挑戦している雰囲気。
「続くか、続くか」と、自分の担当を意識しつつ終われば仲間の成功を祈る。達成できたら高揚感、失敗したらみんなでがっかりの一体感が味わえます。
基本は数えるだけなので、みんなで笑いながら気軽に楽しめるパーティゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 7歳以上 | 6歳くらいから |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-8人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 楽しめるが多い方が楽しいかも |
総合評価 | ★★★★☆ | シンプルで楽しいパーティゲーム |
Biss 20. Drei Magier® Kartenspiel
- メディア: おもちゃ&ホビー