「ガキ使」をはじめテレビで登場する機会も増え、ボードゲームの認知度があがってきたようですね。
最近ではなんとananにボードゲームの特集記事が掲載されているようで驚きました。
ananのボドゲ特集。
— きぬりす(キヌ) (@Kinurisu) 2019年9月25日
明るいイメージになるし、素敵な誌面で良き良き〜!! pic.twitter.com/tWRiNmuqvG
認知度の高まりとともに需要が増え、手に入らなくなった過去の名作が再販される機会もでてきて、個人的にはうれしいかぎり。そんな名作のひとつ「チーキーモンキー(Cheeky Monkey)」です。
袋から出てくる動物チップをたくさん集めよう。チーキーモンキー(Cheeky Monkey)
ゲームの目的
袋から動物チップを1枚ずつひいていきます。何度ひいても構いませんが、同じ動物が出るとアウト。アウトに気をつけつつたくさんチップを集めましょう。
内容物
重量感がある箱を開けると、中には円形のカードとチップ、黒い布袋が入っています。
ポーカーチップのような動物チップ。プラスチック製ですが重みがあって質感はなかなかいい感じ。箱がずっしり重かったのはこの動物チップのせいです。
大きな円形カードは、動物カード。動物と数字が描かれています。
円形の動物カードには3〜10までの数字が記載されていて、動物チップの枚数と対応しています。
準備
動物チップを全て布袋のなかに入れて準備完了です。
チーキーモンキーのルールとゲームの流れ
順番に袋からチップを引いていき、チップを集めていきます。チップを出来るだけたくさん集めて枚数に応じた得点を競います。
手番では、袋に手をいれて中を見ないように1枚チップをひき、自分の前に公開します。
次に「チップをもう一枚ひくか」「ここでやめるか」の選択をします。
「もう一枚ひく」を選択した場合は、さらにチップをひきます。ただし、過去に引いて公開したものと同じ動物チップを引いてしまうとアウト。手番で引いたチップは全部没収され、袋のなかに戻して手番を終了します。
自分のひいた動物チップが、他のプレイヤーが獲得した一番上のチップと同じものだった場合はチャンス。他のプレイヤーのチップをもらうことができます。
「ここでやめる」を選択したら、その時点で手番は終了。並べたチップを、獲得チップとして自分の前にどんどん重ねていきます。
重ねる順番は自由。ただし獲得済のチップの並びは変更できません。
勝敗
袋からチップがなくなったらゲーム終了です。
獲得した動物チップを種類ごとに集め、比較します。
各動物チップにおいて、一番枚数が多いプレイヤーが、ボーナス得点である動物カードをもらいます。
チップ枚数+動物カード(記載の数字がボーナス得点)で、一番得点が高いプレイヤーの勝ちです。
「引くだけ」のシンプルルールながら考えどころたっぷり。
「もう一枚ひくか、ここでやめるべきか…」リスク管理がキモになるゲーム。
どんな動物チップを引くかは運次第ですが、「どの動物チップが出やすいか」「どの動物チップが袋から出たか」はわかっています。
「ゾウは3枚しかないからリスクはすくない」「ペンギンはこれで出きったかも」「キリンはまだ1枚も出てないから危険かな?」と、もう1枚ひくかどうかを判断していきます。
ゲームが進んでプレイヤーにチップが行き渡るにつれて確率は変動していきます。流れをよくみて、登場した動物チップを記憶しておくことも大事です。
さらに獲得した動物チップの重ね方も大事。ゾウやライオンなどのレアな動物や、出切った動物チップで「蓋」をすれば、他のプレイヤーに奪われるリスクは減ります。
また、同じチップを重ねると連続で奪われるので、バラバラに重ねるのもいいかもしれません。
基本は「袋から引くだけ」のシンプルなルール。だけど、なかなかどうして奥深さがあります。
さすが「シンプルで悩ましい」ゲームを得意とする ボードゲーム界の巨匠ライナー・クニツィア氏の作品です。
親しみやすい動物チップのため、一見すると子供向けのゲームに見えますが、大人が遊んでも歯応え十分。
特に「サルを引いたら他のプレイヤーのチップと交換できる」という上級ルールを加えると、戦略性が増します。
子供と遊ぶ際には、適当に遊んでもゲームとして成立。でも繰り返し遊ぶうちに、どうすれば勝てるのか、確率を考えることが理解できるようになってきます。
なにが出るかワクワクドキドキ。出てきたチップをもとに戦略を立てる。子供に対しては「考えるゲーム」にステップアップするときにおすすめしたいファミリーゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 7歳以上 | 5歳くらいからできるかも |
時間 | 15分 | |
人数 | 2-6人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 基本は引くだけ |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 見た目は子供向けだが大人も楽しい |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 3人に以上がおすすめ |
総合評価 | ★★★★☆ | シンプルで悩ましい |
- 出版社/メーカー: アークライト(Arclight)
- 発売日: 2019/05/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る