むかしむかし、チョコレートが世の中になかった頃、チョコレートの作り方は魔女たちが独り占めしていました。そこで、子どもたちは何とかして魔女たちからチョコレートのレシピを手に入れようと挑戦することにしました。
子ども向けのカードゲーム「チョコレートの魔女(Schoko Hexe)」。百人一首を使った日本の伝統的な遊び「坊主めくり」に似た雰囲気のゲームです。
魔女に見つからずにに6つのチョコレートの材料を集めよう
内容物
カードのみのカードゲームです。
○材料カード(40枚)
チョコレートづくりに必要となる、カカオ、バター、砂糖、ミルク、バニラ、ヘーゼルナッツの6種類です。
○魔女カード(20枚)
魔女カードは引いてはいけないカードですが、なんだかどの魔女もみんな優しそうな表情。こんな魔女から奪うというのは気がひけてしまいますが、そこはご愛嬌。
ゲームの流れ
「一番甘いものが好きな子」からスタートです。
順番がきたら、山札からカードを引きます。引いたカードは場に並べ、材料カードだった場合には、さらにもう一枚引くか、ストップして引いたカードをもらうかを判断します。
魔女を引いてしまったらドボン。この順番でこれまでに引いたカードを全部捨てることになります。
3枚引いてミルクとバターの2種類の材料をゲットしましたが、調子にのって4枚目を引くと魔女。すべてが水の泡。
勝敗
最初に6種類の材料をすべて集めた人が勝ちです。もし山札がなくなってしまったら、魔女のレシピを入手できなかったということで、魔女の勝利となります。
交換ルール
同じ材料を複数個集めても全く意味がありませんが、「プレイヤー同士で材料カードの交換ができる」というルールを導入することもできます。人数が多い場合は交換ルールの導入で面白さがプラスされると思います。
ボードゲームの入門に
リスクを冒して挑戦しないとなかなか勝てないが、欲張りすぎると損をしてしまう、というリスクとリターンの概念を学ぶことができます。
以前に紹介した「ネコとねずみの大レース」と概念は似ていますが、こちらの方がずっとシンプル。
bg4kids.hatenablog.com
引くかやめるかの二択しかないので、わかりやすい一方で戦略的な要素など、深みはあまりない子ども向けゲーム。ただ、その中でも下記のようなボードゲームの基本概念をしっかり体感することができます。
・リスクとリターンのジレンマの中での判断(ハイリスクハイリターンか、ローリスクローリターンか)
・他のプレイヤーとの関係でリスク許容度が変化(負けているときは、あえて挑戦)
ちなみに購入する決め手になったのは価格。ドイツアマゾンで4ユーロだったので「タバコ1箱を吸うのを我慢すれば買える」値段ということで購入しました(タバコは吸いませんが・・・)。日本版はないので、日本のサイトで輸入品を購入する場合には価格にはご注意ください。
数字の概念もなく、数がうまく数えられない小さなお子さんでもできますので、サクッと終わる入門ゲームとしてよいかと思います。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 5歳以上 | 3歳くらいからできるかも |
時間 | 10分 | |
人数 | 2-6人 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★☆☆☆☆ | 子ども向け |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 2人でも楽しい |
総合評価 | ★★☆☆☆ | 入門ゲームとして |
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