親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

本職プログラマでも難しい?RPG風プログラミングパズル「コードマスター(Code Master) 」

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2020年度から小学校でプログラミング教育が導入されました。

教育現場はなかなか大変なようですが、自分が意図した動きをさせる指示を論理的に考え、情報技術に使われるのではなく主体的に使う。まさにこれからの社会に必要なスキルだと思います。

今回はそんなプログラミングを題材にしたRPGテイストのパズルゲーム「コードマスター(Code Master)」です。

以前に海外通販で購入し、日本では流通していないマイナーゲームという認識でした。しかしながら、先日書店に立ち寄ったときに「プログラミング思考にはこれ!」と店頭に積まれていて驚きました。

プログラムで勇者を動かし冒険をさせよう

ゲームの目的

勇者のアバターを動かし、クリスタルを獲得しながらゴールであるポータルに到達することが目的のゲームです。

アバターはプレイヤーがプログラムした命令に従って動きます。目的を達成するためには、適切な指示をしましょう。

内容物

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  • マップブック:問題の選択
  • コードスクロール:プログラムの記述シート
  • アバター:主人公のコマ
  • ポータル:冒険のゴール
  • クリスタル:途中で回収するアイテム
  • アクショントークン:プログラムにおける移動命令
  • 条件トークン:プログラムにおける条件分岐

準備

マップブックの任意のページを広げると、左側にマップに対応した問題が6問用意されています。

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問題は1から60までで数字が難易度です。好きな問題を選び、コードスクロールの対応するページを開きます。

次に、アバター、ポータル、クリスタルを設問の番号に対応した場所におきます。

最後に、指定されたアクショントークンと条件トークンを手元において準備完了です。

コードマスターのルールとゲームの流れ

アバターがクリスタルを獲得しつつポータルに到着するプログラムの完成が目的です。

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このゲームにおけるプログラミングとは、規定のトークンをコードスクロールのマスに適切に配置すること。アバターの動きを考えてうまく置いていきましょう。
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円形のマスに配置するアクショントークンは、走る(赤)、スライディング(緑)、ジャンプ(青)の3種あり、アバターは対応する色の道を移動します。

条件トークンは六角形のマスに配置します。2x、3xはクリスタルの個数、モンスターマークはアバターのマスにトロールが描かれていたら分岐先のコードに遷移します。

コードの実行

コードスクロールへのトークン配置が終わったらコードの実行です。コードスクロールの命令通りに左から順番にアバターを動かしていきます。

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アバターは無事にポータルにたどり着きましたが、クリスタルの回収ができていません。失敗です。


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クリスタルを回収しつつ、ポータルにたどり着くことができました。


プログラミングというよりパズル。ロジカル思考で解け!

「こ○もチャ○ンジ」の付録などでもありますが、プログラミングをボードゲームでシミュレートした製品は、ちまたに溢れています。

アナログだとできることが限られているので正直「プログラミングなら机上で遊ぶよりSCRATCHなどを実際に触るほうが学べるのでは?」と思ったりしますが、このコードマスターは遊ぶと印象がかなり違います。

高レベルの問題がかなり難しい!

キモはパズルゲームであること。あてはまる正解はただひとつ。正解にたどり着くには、本物のプログラミングよりもロジカルさが必要なわけです。この点はパズルを得意とするシンクファン社ならではの強みですね。

特に条件分岐とループが複数登場するハイレベル問題は頭から煙が出そうなくらい。以下はそこそこ難しいレベルの45番の問題ですが、すぐ解けますでしょうか?
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以前仕事で基幹システムのコードを見せてもらった際に、素人でも分かるメチャクチャぶりに驚きました。最近はCPUの性能もストレージ容量もあがったこともあり、「シンプルで無駄な処理なく可読性も確保されたコードを書くか」については、昔ほど気をつかわれなくなっているようですね。

最適解のコードを追求せず「とにかく動けばよい」の感覚で適当にコードを書くプログラマでは、上級クラスの問題は解けないのではないかなと思います。

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マインクラフトのような見た目もあって、一見すると子供向け。実際に初級レベルの問題は小学生でも簡単に解けます。しかしレベルがあがるにつれ、どんどんハードルが上昇し大人も苦戦します。

ロジカルに正解をさがす論理的思考の観点では、本物のプログラミング以上にプログラミング思考が求められる歯応え十分のパズルゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上
時間 10分 時間次第
人数 1人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 比較的簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も楽しめる
2人でも楽しい ☆☆☆☆☆ 1人用
総合評価 ★★★★☆